低侵襲手術 半月板損傷 | ラフィーネさんのブログ

低侵襲手術 半月板損傷

「低侵襲手術」という言葉を知っていますか?

簡単にいえば「患者にとって負担の少ない手術」
と言ったところでしょうか。

「内視鏡」を使った手術などはその最たるものです。
この先端機器と外科医の手技向上のおかげで、
術後の傷跡がどれだけ小さくなったことでしょう。



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(今が盛りの松葉菊)

T生が2度目のひざ手術をしたのは15年程前のことでした。
この時の病名は右ひざの「半月板損傷(断裂)」です。

私たちのひざには半月板というクッションがあります。
若い頃はスポーツで右ひざを酷使し、社会に出てからは
肥満でひざに大きな負担をかけていました。

そのせいで半月板がギザギザに断裂し、
炎症を起こすようになったのです。

最初は何かの拍子に痛みを感じる程度でしたが、
それが頻発するようになり、最終的には、
あまりの痛さに階段の上り下りができなくなりました。

近所のS整形外科で見てもらったら、
すぐに手術をしてくれる医師を紹介してくれました。

この頃のT生は医療情報に敏感ではありませんでした。
「もちはもち屋」、病気は医師に任せておけばよいと、
あなたまかせで能天気なものでした。

何故なら渡辺淳一さんに執刀していただいた後、30年間、
なんら不便を感じたことなく生活していたからです。

しかし、幸いは続きました。
紹介されたA医師も名医だったのです。

手術後にそのことが分かりました。
A医師がなさった手術は膝関節鏡という
ファイバースコープを用いた手術法でした。

関節の両横に6~7ミリ(?)の穴を2つ開け、
そこからひざ関節鏡を入れて断裂した半月板を
切除し、取り出すという手術でした。

手術を受け、T生は驚いたことが3点ありました。

まずは全身麻酔です。
子供の時は脊髄に麻酔注射を打たれ、ほんとに痛かった…!
2度目の時は最初に吸入器で軽く麻酔し、
その後に麻酔注射を脊髄に打ったようです。
したがって、まったく痛みを感じませんでした。

次に麻酔が覚めてから自分で杖をつき病室に戻りましたが、
この時から退院以降も痛みを感じることはありませんでした。
本当に手術をしたのだろうか、という感じです。

3つ目の驚きは手術の傷跡が全くないということです。
すぐに傷跡が見えなくなりました。
これぞ低侵襲手術の最たるものですよね!

T生は自分の右ひざを見るたびに
医学の進歩を感じざるを得ません。

低侵襲手術、ありがたいですね。