ひざ痛 留意点のなぜ? | ラフィーネさんのブログ

ひざ痛 留意点のなぜ?

前回、変形性ひざ関節症の留意点を5つ挙げました。
きちんとその理由を確認しておきたいと思います。

1.ひざにたまった水(関節液)は、なるべく抜かないこと。

ひざにたまった水を採ってもらったという話は、
T生も近親者の年寄りからよく聞いていました。
しかし、あまり良いこととは言えないようなのです。

「水が出るのは軟骨が擦れるのを緩和するためです。
潤滑液として関節が水を必要としているわけで、
抜いたとしても必要なわけですからまたたまってきます」

なので、水は抜かないで自然にひいていく、つまり
体に吸収されるのを待ったほうがよいのだそうです。
M医師はこの治療方針で困ったことはないとのことでした。

2.ひざへの注射には2種類あると知ること。
×:ステロイド(副腎皮質ホルモン剤)は麻薬と同じ。
○:ヒアルロン酸は関節の潤滑油なのでOK。

「ヒアルロン酸は軟骨の成分の一つですから、副作用の
心配はありません。機械にオイルを指すようなものです。
問題はステロイドです。医師から注射と言われたときは、
必ず確認し、ステロイドはきちんと断りましょう」

痛みはなくなりますが、病状がよくなるわけではありません。
効果は一時的なものですから連用するようになり、
関節(軟骨)をさらに傷め、感染にも弱くなり、
ばい菌が入ると感染を起こしてしまうのだそうです。

あとでひどい目に合うのは自分自身ということでしょうか!

3.痛み止めの薬(消炎鎮痛剤)は、原則として痛みの激
しいときに飲み、長期の服用はやめたほうがよい。

クスリは基本的に私たちの体にとって異物です。
「副作用に対して効果のほうが高いから使っている」
と理解したほうがよいでしょう。


ラフィーネさんのブログ-hagoromo

(いっせいに花開いたハゴロモジャスミン)

4.痛いからと「安静」にしているとかえって病状が悪化する。

この一文もなかなか興味深いですよね。
痛いとき安静にしているというのは常識のように思われます。

しかし、です。関節の軟骨には血管がないため、
軟骨細胞は関節液から酸素と栄養を得ています。
その関節液は、運動などの刺激によって、
軟骨にしみこむ仕組みになっているのだそうです。

したがって安静にしていると軟骨細胞は酸欠状態になり、
ひいては死んでしまい、軟骨が減ってしまうのでした。
「安静 → 軟骨が減る → 痛みが出る → 安静」
いっときは安静にすることも必要でしょうが、
安静のままだと悪循環に陥るのです。

体を横にしたままでの足上げ体操など、
軽く関節を動かすことが大切なのだそうです。
どのような体操がよいのかは、
整形外科医の指導を受けてください。

このほかにも、ひざのサポーターや杖の使い方など、
ひざが痛いという症状にはいろいろな問題があります。
T生もこれらの問題を避けて通れそうにもありません。

一度、全体を整理してみたいと思っています。