老人介護施設での経験
早朝の散歩をしていますと、時折、
50歳代と思わしきご夫婦(?)と出会います。
ご主人は大柄な男性で健常者。
奥さまは小柄で両足がご不自由な身障者。
ご主人はどちらかというと足元を見ながら歩調を合わせ、
奥さまは左腕をご主人に絡ませながら、右手で杖をつき、
前方を見据えてゆっくり、ゆっくりと歩いておられます。
お会いするたびにT生は、「お二人の人生の来し方、
行く末」を思わざるを得ません。
人は様々な経験を経て自分なりの生き方を身に着けます。
Yさんの健康に関する考え方、生活習慣にも、
そうした経験があったようです。
Yさんは「介護ヘルパー2級」の資格を持っており、
3年ほど高齢者介護施設に勤めていたことがあります。
そこでの仕事の一つとして、お年寄りが病院へ通う、
付添いの仕事をしていました。
「20名ほどを担当しましたが、5~6人の方とは
なじみになり、病院へ行くときはいつも同伴していました」
年齢は60~80歳代、みな車椅子生活です。
認知症の方もお二人おられたそうです。
糖尿病内科、眼科、皮膚科、歯科、精神科など、
それぞれ診療科目が異なります。
車に車椅子ごとお乗せし、運転します。
病院に着いたら受付けをすませ、
いっしょに待ち、いっしょに受診します。
医師の診断と処方箋をメモし、薬をもらい、
これらの内容を文章で施設に報告します。
行って帰ってくるのに3時間前後かかりました。
認知症の方の場合など待ち時間が長いと、
我慢ができずに騒ぎ出すこともあったといいます。
「大事なのは話をよく聞いて差し上げることです。
こちらから声をかけて、話し相手になることですね」
介護経験者であれば誰もがうなずく忍耐を伴う仕事です。
「この仕事をして自らを省みざるを得ませんでした。
こうはなりたくないと言っては失礼かもしれませんが、
健康であり続けるにはどうしたらよいか、
身に染みて考えさせられましたね」
体の変調が気になり始める50代前半での経験でした
Yさんの節度ある生活習慣の原点は、
介護施設での経験に裏付けられたものだったのですね。
50歳代と思わしきご夫婦(?)と出会います。
ご主人は大柄な男性で健常者。
奥さまは小柄で両足がご不自由な身障者。
ご主人はどちらかというと足元を見ながら歩調を合わせ、
奥さまは左腕をご主人に絡ませながら、右手で杖をつき、
前方を見据えてゆっくり、ゆっくりと歩いておられます。
お会いするたびにT生は、「お二人の人生の来し方、
行く末」を思わざるを得ません。
人は様々な経験を経て自分なりの生き方を身に着けます。
Yさんの健康に関する考え方、生活習慣にも、
そうした経験があったようです。

Yさんは「介護ヘルパー2級」の資格を持っており、
3年ほど高齢者介護施設に勤めていたことがあります。
そこでの仕事の一つとして、お年寄りが病院へ通う、
付添いの仕事をしていました。
「20名ほどを担当しましたが、5~6人の方とは
なじみになり、病院へ行くときはいつも同伴していました」
年齢は60~80歳代、みな車椅子生活です。
認知症の方もお二人おられたそうです。
糖尿病内科、眼科、皮膚科、歯科、精神科など、
それぞれ診療科目が異なります。
車に車椅子ごとお乗せし、運転します。
病院に着いたら受付けをすませ、
いっしょに待ち、いっしょに受診します。
医師の診断と処方箋をメモし、薬をもらい、
これらの内容を文章で施設に報告します。
行って帰ってくるのに3時間前後かかりました。
認知症の方の場合など待ち時間が長いと、
我慢ができずに騒ぎ出すこともあったといいます。
「大事なのは話をよく聞いて差し上げることです。
こちらから声をかけて、話し相手になることですね」
介護経験者であれば誰もがうなずく忍耐を伴う仕事です。
「この仕事をして自らを省みざるを得ませんでした。
こうはなりたくないと言っては失礼かもしれませんが、
健康であり続けるにはどうしたらよいか、
身に染みて考えさせられましたね」
体の変調が気になり始める50代前半での経験でした
Yさんの節度ある生活習慣の原点は、
介護施設での経験に裏付けられたものだったのですね。