シニアとスマートフォン | ラフィーネさんのブログ

シニアとスマートフォン

T生が所属するシニアのパソコンクラブでは、
スマートフォンやiPadの講習を推し進めています。
これがなかなか好評のようなのです。

主宰者のOさんによると、おなじ初心者講習でも、
iPadとパソコンでは帰る時の表情が違うというのです。

「iPad講習の受講者は初心者でもみな楽しそうにやっています。
パソコンの場合は苦虫を噛み潰したような顔で帰っていくのに、
iPadは笑顔で次回が楽しみという感じなんですよ!」

これは何を意味するのでしょうか?
結論を言えば“マウスとキーボードからの解放”です!

前回、幼児が5分もかからずに
iPadで遊んでいるという話をしました。

何故でしょう?
こちらを紐解くほうが理解しやすいかもしれません。
ポイントを4つ挙げてみました。

1.指や手で触るだけで画面が変化する。
2.画面の変化を怖がらない。というより面白がる。
3.「間違った操作をしてはいけない」という壁がない。
4.説明書を読まない。

「転がる毛玉にじゃれつく猫のよう」と言ったら、
ママさんたちから叱られるでしょうか?
でも最初、幼児がスマートフォンやiPadを触って
遊ぶというのはそういうことでしょう。

そのうちに学習して自分の好きなアプリを
操作するようになるのです。




ラフィーネさんのブログ-suma

(ryuzosan55 さんがYouTubeにアップした画面。
スマホで踊りの振り付け練習をしている幼児)

この幼児のIT機器に対するアプローチ法は、
パソコンが苦手な大人たちにとって示唆に富んでいます。
そこで中高年におすすめのIT機器への接し方5か条です。

1.IT機器は操作したくらいでは壊れないと知る。
2.まずは説明書を読まずに触ってみる。
3.どんどん触って、変化を楽しむ。
4.混乱したら電源を切り、リセットすればよいと知る。
5.それでも困った時の相談者をつくる(同年代以上の仲間や先生)

実は、どんどん触って楽しむことのネックが、
マウスとキーボードでした。
特にシニアにはうまく使いこなせない人が多いのです。

その点、スマートフォンやタブレットPCには、
この壁がありません。パソコンが苦手という方には、
指で触るだけという、こちらの機器がおすすめなのです。

パソコン初心者の多くはマウスやキーボードの使い方を習い、
年賀状や地図・カレンダーを作成してみたり、
住所録・お小遣い帳を作ったりします。

どうもハードルが高すぎるように思えてなりません。
しかも、本当に必要なのでしょうか……?

まずはインターネットにつなぎ、出かける前に、
天気や電車の時間、行き先の地図や情報を調べるなど、
生活の必要情報を得るところから始めるべきでしょう。

まずは使い慣れるということが大事なのではないでしょうか。
もうパソコンが第1位の時代ではないような気がします。
若い人たちのパソコン離れがそれを物語っています。

T生が一番に思う所は、高齢社会を迎えた今、
医療・福祉ネットワークの主役は、間違いなく
スマホやタブレットPCに移行するという点です。

理由は簡単、使いやすいからです。
これからさらに使いやすくなることでしょう。
最近では音声認識のアプリも注目されています。
ますます期待は大といえます。