10日遅れの梅の満開 | ラフィーネさんのブログ

10日遅れの梅の満開

東京は先週、10日以上遅れて梅が満開でした。
これまた異常気象のなせるところなのでしょう。

実は、3月5日に湯島天神に行っています。
2月8日~3月8日が“梅まつり”だったからです。
多くの人が観梅に来ていましたが、
3分咲きといった程度でした。

残念な思いが強く、再度の撮影と相成りました。
やはり満開になると美しさがひときわ映えますね。




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観梅といえばやはり「天神さん(菅原道真)」でしょう。
道真が突然、大宰府に左遷させられることになった時、
自邸の紅梅に別れを惜しむ歌を詠んだ故事によります。

東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ
(東風:こち、主:あるじ)

吉備真備が学者で初めて大臣になって以来、
道真は2人目の学者出身の大臣(右大臣)になりました。
しかし、このことが時の権力者・藤原時平に疎まれます。

道真の後ろ盾だった宇多上皇が出家したことから、
故なき言いがかりをつけられ左遷されることになりました。

道真が大宰府で亡くなったのち、天変地異が起こり、
これが道真公のたたりということになって、
その鎮魂のため天神さまとして祀られたのでした。

今では学問の神様と親しまれて、
天神さんには梅の木が欠かせない存在となりました。


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「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という諺があります。
梅はその剪定された枝振りに特徴があり、見どころでもあります。
尾形光琳の『紅白梅図屏風』にその特徴が表現されています。
桜の枝ぶりとの違いがよく知れます。

少し開花の早い老梅(蝋梅)を撮っていましたら、
「この辺では老梅をあまり見かけないので、
良く撮ってやってください」
と、通りがかりの老人に言われました。

盛りを過ぎ、あまり良い写真とは言えませんが、
せっかくですので併せてご鑑賞ください。


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