フットサル② スペインリーグで得たもの | ラフィーネさんのブログ

フットサル② スペインリーグで得たもの

サッカーでは海外でプレーする選手の活躍ぶりが、
よくスポーツニュースに取り上げられます。

フットサルの場合はなかなかそこまでは行っていないようです。

ブラジルとスペインがフットサル強国として知られています。
当社のTさんはスペイン1部リーグで3年間プレーしていました。
1部リーグでは日本人初、また日本人初ゴールも記録しています。
海外への道を切り開いたといってもいいでしょう。

「スペイン帰りで質の高いプレーを披露し続けた
Tなどに、味方や対戦相手の多くが刺激を受け、
票を投じたということだろう」(菊地芳樹)
ベストファイブ選出でもTさんはこう評されていました。

この話を聞いてひとつ疑問が起きました。
渡欧以前もTさんは日本代表選手でしたし、
一流プレーヤーであることには違いないのですが、
ベストファイブは初選出だったという点です。



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(下記SOCCERSS [サカレス]のHPに行くと
バルドラール浦安の試合写真が見られます。
http://soccerss.net/futsal.php?c=bar&m=photo )

海外でプレーするとそんなにも技術が向上するのでしょうか?
Tさんからは意外な答えが返ってきました。

「26歳、選手としては高齢でヨーロッパに行っていますからね、
シュートやパスが飛躍的にうまくなったわけではありません」
「技術が向上したわけではないと……?」
「一言でいえば “選択肢が広がった”ということです」

この「選択肢が広がった」という言葉、
すぐには理解できませんでしたが、
説明を聞くととても興味深いものがありました。

「今までは持っていた技術を50%しか発揮できなかったが、
100%近くまで発揮できるようになったということです」

レベルの高いチームでやっていると、こんなプレーがある、
あんなプレーがあると引き出しが増えていきます。
そうしたプレーを学び、取り入れることで、
自分の技術がより生かされるようになったのだそうです。

プレーの中では瞬時の判断なのでしょうが、
例えば、ボールを受け取った時に次に何をするか、
いくつものアイデアが持てるようになったということです。
これが“選択肢が広がった”という意味のようです。

こうなると技術は同レベルでも“正の循環”が生まれます。

「選択肢が広がりいろいろなプレーができるようになると、
自分のプレーに落ち着きが出て、余裕も生まれます。
そうなると、さらに選択肢が広がっていきますよね」

「ヨーロッパの選手が当たり前にやっているプレーが、
自分も普通にできるようになってきたということなのでしょう」

海外でプレーするということの意味が、
少し理解できたような気がしました。