一期一会 オーラに中る
会報誌『らふぃーねさん』のバックナンバーを読み返していたら、
俳優・江守徹さんが6回も登場していただいていました。
江守さんといえば今や文学座の重鎮ですが、T生は舞台というより、
NHK大河ドラマとそのナレーションに親しんでいました。
風貌もさることながら、なんたって声が渋いですよね。
隠れファンのT生はその声にしびれ、朗読CDを何枚か持っているほどです。
そんな興味からMさんにどんな取材だったのか聞いてみました。
初めての時、これがなかなか“大変”だったようで……!
なにが大変なのかって?
どうもMさんは、江守さんのオーラに中てられてしまったようなのです。
(さもありなん――隠れファンT生の声!)
「インタビューをして、初めて緊張してしまいました。お会いしているうちに、
そのオーラというか、独特の雰囲気に冷や汗が出てきたのです」
Mさん、決して新人記者ではありません。
インタビューで緊張したのは、これ1回きりだそうです。
というより、実はベテラン、会報の責任者なのでした。
「江守さん、別に偉ぶっているわけではありません。
質問するとじっと考え、丁寧に答えてくださる。実に謙虚なのですが、
間の取り方というか、独特の空気感が漂い、言葉が迫ってくるんです」
会社に戻り、席に着いたとたん汗が引いたからでしょうか、
Mさんは寒気がして熱が出てしまい、早退してしまったのでした。
そこで、同伴した別のスタッフに「どうだったの?」と聞いてみました。
「えっ? Mさん、いつものようにインタビューしていましたよ」とのこと。
この緊張感、Mさん一人だけのものだったようです。
(東京信濃町・文学座 アトリエ)
この話を演劇好きの知人にしましたら、
「江守徹かぁ…、40年も前の話だけれどもね、信濃町の文学座で、
アトリエの会(小劇場)が行われていただろう。時折見に行ったんだ。
入り口横には和服姿の杉村春子が座っていてさ、その横で若き日の
江守徹がにこにこしながらスリッパを来客に配っていたよ。懐かしいね」
こんなこと、その時、その機会に恵まれなければ得られません。
一期一会とはよくぞ言ったものです。
Mさん、取材記者でなければ得られない感覚…、幸せでしたね。
俳優・江守徹さんが6回も登場していただいていました。
江守さんといえば今や文学座の重鎮ですが、T生は舞台というより、
NHK大河ドラマとそのナレーションに親しんでいました。
風貌もさることながら、なんたって声が渋いですよね。
隠れファンのT生はその声にしびれ、朗読CDを何枚か持っているほどです。
そんな興味からMさんにどんな取材だったのか聞いてみました。
初めての時、これがなかなか“大変”だったようで……!
なにが大変なのかって?
どうもMさんは、江守さんのオーラに中てられてしまったようなのです。
(さもありなん――隠れファンT生の声!)
「インタビューをして、初めて緊張してしまいました。お会いしているうちに、
そのオーラというか、独特の雰囲気に冷や汗が出てきたのです」
Mさん、決して新人記者ではありません。
インタビューで緊張したのは、これ1回きりだそうです。
というより、実はベテラン、会報の責任者なのでした。
「江守さん、別に偉ぶっているわけではありません。
質問するとじっと考え、丁寧に答えてくださる。実に謙虚なのですが、
間の取り方というか、独特の空気感が漂い、言葉が迫ってくるんです」
会社に戻り、席に着いたとたん汗が引いたからでしょうか、
Mさんは寒気がして熱が出てしまい、早退してしまったのでした。
そこで、同伴した別のスタッフに「どうだったの?」と聞いてみました。
「えっ? Mさん、いつものようにインタビューしていましたよ」とのこと。
この緊張感、Mさん一人だけのものだったようです。

(東京信濃町・文学座 アトリエ)
この話を演劇好きの知人にしましたら、
「江守徹かぁ…、40年も前の話だけれどもね、信濃町の文学座で、
アトリエの会(小劇場)が行われていただろう。時折見に行ったんだ。
入り口横には和服姿の杉村春子が座っていてさ、その横で若き日の
江守徹がにこにこしながらスリッパを来客に配っていたよ。懐かしいね」
こんなこと、その時、その機会に恵まれなければ得られません。
一期一会とはよくぞ言ったものです。
Mさん、取材記者でなければ得られない感覚…、幸せでしたね。