サプライズ 小林先生の粋なはからい
一生懸命に仕事をしていると、いいことってありますよね。
「ラフィーネさん」の編集をしているHさんから、
こちらの気持ちまであたたかくなるような話を聞きました。
山口大学・小林誠教授の研究を映像にするため、出張した時のことです。
Hさんは小林先生のページの担当で、毎月、原稿のやり取りをしています。
今回は研究を映像に撮るということで、Hさんも同伴したのでした。
映像スタッフ、研究員など総勢20数名という大所帯での取材でした。
紙媒体(雑誌)と違って映像の撮影はなかなか大変です。
ディレクター、カメラ、照明、音声など大所帯での作業ですから、
どんなシーンを撮るかという前もっての打ち合わせが大切になります。
当日も先生と映像スタッフとの意思疎通がHさんの役割でした。
いざ撮影にとりかかると、機材の移動・設営で
どうしてもドタバタし、スケジュール通りにはいきません。
時間が押している中でHさんはやきもきしながら見ていたそうです。
そこへ小林先生が寄ってきました。
「ちょっと悪いんだけれどね、食事の後に少し時間を作ってくれないかな。
せっかくみんなと会えたんだから、ちゃんと説明させてもらいたいんだ」
「どうしよう、こんなに時間が押していて、
食事くらいしか時間を削るところがないのに……」
小林先生は研究者だけに細かく、筋の通らないことはされません。
今回も、「映像はかくあるべき…」というお話かなと思ったそうです。
映像のスタッフにこのことを伝えたら、
意外にも「わかったよ、大丈夫、大丈夫…」との返事。
「本当かしら…」と思いながらも、みんなで食事をしていました。
少し遅れて先生が入ってこられ、部屋の明かりを消し、
パワー・ポイントでの説明が始まりました。
「もう撮影に入っているのに、ダメ出しが出たらどうしよう…」
心配しながら見ていたそうです。突然、画面には、
「編集のMさん、Hさん、いつもありがとう」の文字。
次いで、「ハッピーバースデー・トゥ・ユー」のメロディが流れ、
「Hさん、お誕生日おめでとう」の文字がスクリーンに出たのでした。
そこへ「バースデー・ケーキ」の登場です。
部屋は暗く、ローソクの明かりで、雰囲気はばっちりです。
「お誕生日おめでとう」の歓声、拍手につつまれて、
Hさんがどうなったか? 書くまでもありませんね。
「彼女に喋らせたら泣いちゃうし、時間も押してますから、
ケーキを食べて、次の撮影に入りましょう」
この小林先生の思いやりが、Hさんにはまたひとしおだったようです。
もう皆さんお分かりですね、このサプライズ、
知らなかったのはHさん一人だけだったのでした。
「ラフィーネさん」の編集をしているHさんから、
こちらの気持ちまであたたかくなるような話を聞きました。
山口大学・小林誠教授の研究を映像にするため、出張した時のことです。
Hさんは小林先生のページの担当で、毎月、原稿のやり取りをしています。
今回は研究を映像に撮るということで、Hさんも同伴したのでした。
映像スタッフ、研究員など総勢20数名という大所帯での取材でした。
紙媒体(雑誌)と違って映像の撮影はなかなか大変です。
ディレクター、カメラ、照明、音声など大所帯での作業ですから、
どんなシーンを撮るかという前もっての打ち合わせが大切になります。
当日も先生と映像スタッフとの意思疎通がHさんの役割でした。
いざ撮影にとりかかると、機材の移動・設営で
どうしてもドタバタし、スケジュール通りにはいきません。
時間が押している中でHさんはやきもきしながら見ていたそうです。
そこへ小林先生が寄ってきました。
「ちょっと悪いんだけれどね、食事の後に少し時間を作ってくれないかな。
せっかくみんなと会えたんだから、ちゃんと説明させてもらいたいんだ」
「どうしよう、こんなに時間が押していて、
食事くらいしか時間を削るところがないのに……」
小林先生は研究者だけに細かく、筋の通らないことはされません。
今回も、「映像はかくあるべき…」というお話かなと思ったそうです。
映像のスタッフにこのことを伝えたら、
意外にも「わかったよ、大丈夫、大丈夫…」との返事。
「本当かしら…」と思いながらも、みんなで食事をしていました。
少し遅れて先生が入ってこられ、部屋の明かりを消し、
パワー・ポイントでの説明が始まりました。
「もう撮影に入っているのに、ダメ出しが出たらどうしよう…」
心配しながら見ていたそうです。突然、画面には、
「編集のMさん、Hさん、いつもありがとう」の文字。
次いで、「ハッピーバースデー・トゥ・ユー」のメロディが流れ、
「Hさん、お誕生日おめでとう」の文字がスクリーンに出たのでした。

そこへ「バースデー・ケーキ」の登場です。
部屋は暗く、ローソクの明かりで、雰囲気はばっちりです。
「お誕生日おめでとう」の歓声、拍手につつまれて、
Hさんがどうなったか? 書くまでもありませんね。
「彼女に喋らせたら泣いちゃうし、時間も押してますから、
ケーキを食べて、次の撮影に入りましょう」
この小林先生の思いやりが、Hさんにはまたひとしおだったようです。
もう皆さんお分かりですね、このサプライズ、
知らなかったのはHさん一人だけだったのでした。