社員点描 爪を筆にする日曜画家 | ラフィーネさんのブログ

社員点描 爪を筆にする日曜画家

その昔、「モーレツ社員」という人種がおりました。
「趣味は仕事」というサラリーマンです。
(いまでも見かけないわけではありませんが……)

べつに、そうした企業戦士を批判しているわけではありません。
なにせ経済大国「日本」の礎(いしずえ)なのですから。

しかし、長くなった退職後の人生を考えると、
企業戦士には厳しい時代の到来と言わざるを得ません。
それだけに、趣味を持つということが大切なのでしょうね。

写真の絵画はわが社の技術顧問・Iさんの近作です。アート
この絵を前に、「画家です」と名刺を渡されても、
なんら違和感を感じないできばえです。



ラフィーネさんのブログ-風景画



「安曇野春景」(2011.5.6)

Iさん、なかなかユニークな絵画技法をお持ちです。
ご自分の“爪”を筆とされているのです。
この絵では、木の幹や水面が“爪”で描かれているとのことです。

そのため、Iさんは右手の爪をいつも伸ばしておられます。
Iさんは製薬会社の工場長を務めた方ですが、その爪が理由で、
衛生面から工場長なのに入れない部屋があったという逸話の持ち主です。

どうやらお人柄もユニークなようです。
わが身の才のなさに、うらやましく思ったものでした。