《Dazed & Confused Korea 2024.5月号》表紙: JEONGHAN | K-POP / COSMETICS SHOP{RAFFINE}

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個人的にジョンハンに会ったのは今回が初めてではない。 

2023年の秋、サンローラン男性服ストアのオープンを祝うための席で、そのようなことは初めて見た。 

大勢の人の中で押し寄せる取材要請の中、ジョンハンは柔らかく余裕を持ってまま、 ゆっくりとインタビューに応じた。 

大胆な落ち着きというべきだろうか、取材熱気の中、私でさえ彼のコメントを得るために興奮していた瞬間、 その空間でジョンハンだけは自分だけのリズムを保っていた。

まっすぐだけど折れない程度で、しなやかに。 その日、彼が着ていたサンローランシャツのように流れるように。

しかし、望む方向はしっかりと維持したまま。 今回の撮影現場でもジョンハンの姿はそのとおりだった。 

同日、彼が着たサンローランの衣装は、彼が直接参加したサンローラン2024年春/夏コレクション。 

このショーの会場は、ベルリンの芸術空間であるノイエ·ナショナリー·ギャラリーであるだけでなく、 コレクションのテーマはオスカー·ワイルドが書いた一節 "Each man kills the thing he loves"だった。 

まさに芸術。 私たちはこの服と、ジョンハンと「デイズド」コリア創刊16年記念号という使命の下、どんな気運をプレゼントすればいいのか、かなり悩んでいた。 

下した結論は、龍山区に位置するガラス工房。 ガラス工房というのは、より良い作業物のために、熱気を我慢しなければならない。 また基準値を越えられなかった作業物は、果敢に捨てたりもする。 

その冷静さと気難しいさが、そのまま反映された彫刻で、なびく生活のような芸術ではないだろうか。 

この実験で、ジョンハンはまるで浮いているように空気を切って遊泳していた。 床に座って横になり、熱い窯の熱気に耐え、何よりも今まで見せたことのない肩と鎖骨、そして胸骨をあらわにして。 

この感情の揺れにもかかわらず、彼は一貫した態度を保っていた。 それはおそらく、親切と思いやりを超えた、ある美しい決心。 

  遡り、<デイズド>がジョンハンに初めて会ったのは、2016年12月号。2015年5月26日SEVENTEENがデビューして1年半後のことだった。 

SEVENTEENはヒップホップ、ボーカル、パフォーマンスチームに分かれており、<デイズド>は3ヶ月にわたって各チームを相次いで撮影した。

ジョシュア、ウジ、ドギョム、スングァンをはじめ、ボーカルチームに所属していたジョンハンは、その撮影に参加した。 

そして今日<デイズド>創刊16周年記念号カバーのために、初の出会い以後、7年が過ぎた今回ジョンハンを迎える。

17もいいが、それより一つ足りない16の繰り返し(2016年初の出会い、そして『デイズド』16周年カバー!)はむしろ運命的だ。 

「あ、そうだ! その時、それが<デイズド>でした。 その撮影は忘れられません。 ”こんな形でも撮影撮るんだ”と、 破格的に撮って面白かったです。チークをいっぱいして、 ジャガイモみたいに撮ったじゃないですか。」 

そう、私たちは照れくさそうな申し訳なさを持っている。 したがって、今回はメイクを減らした。 

重要なのは、彼が持っている姿勢と表情を盛り込むことじゃないか。 その当時は知らなかった。 

「今回の撮影では、 新しい試みをたくさんした気がします。 スリーブレスから鎖骨が見えるシルエットなど、私が普段は着ていなかった服ですが、写真を見たら、みんなきれいに写っていました。 "ああ、こういうのもいいな"と思いましたね。ベルリンで開かれたサンローランショーの服を見るだけだったのですけど、直接着てみると、やはりサンローランの服は素晴らしいということを改めて感じました。」  

 もう一度、2016年の撮影の話をするとすれば、当時の最後の撮影の日に「今より素敵な男になった時に、再び会おう」であった。ジョンハンはもうすでに言葉通り、心から素敵な男になった。 

「2016年度に比べると成長しましたね。 想像もできなかったサンローランショーも直接行ってみたりして。 私もそうですし、うちのメンバーたちも人間的に成長したように感じます。」 

 ジョンハンのインタビューをめぐって発見したことは、彼は"欲がない"という言葉を繰り返すということ。 今日の撮影で見せた彼の姿とは少し相反すると思い質問をした。 欲と与えられたことに最善を尽くす、との違い。 

「欲がない、欲がない·· 実は欲がないわけではないんです。 個人的に何かをしたいという欲はないです。 SEVENTEENの中では、 競争じゃなくてチームですから。 以前、私が最も多く言う言葉が”水に流れるように生きよう"、”与えられた仕事を一生懸命、しながら生きよう"でしたが、もうそれは当然のことだと思います。 これに加えて、私が何が好きで、何ができるかについての悩みが必要な時が来ました。 その瞬間がサンローランショーを見てから考えが変わったんです。 ショーに一度参加してから、見方が変わりました。 これからは私がしたいことを考えてみようという決心までしました。」 

 ファッションショーを見て人生の価値観が変わったか? そう感じて話せる人がどれくらいいるだろうか。 ジョンハンは私が思ったより、はるかにドラマチックに成長していた"アーティスト"だった。 サンローランのクリエイティブディレクター、アントニー·バカレロの寵愛の下、ジョンハンはサンローランショーに3回連続参加した。 

「まず、私がその場に行くこと自体が光栄です。 思いもよらない機会ですから。 いつも気持ちよく行っています。 行くたびにもっと待ち遠しくなり、ワクワクします。 "ショーはいつあるかな"って。 一度行ってみると興味がわいて、興味がわくから、心が弾んで、楽しみになり。 何も知らなかった時に招待してくれたのですが、その時から考えが変わりました。 スタイルも変わって。 私の活動の中でサンローランショーに参加したことは、あるターニングポイントになったと思うほどです。」 

 ジョンハンの目つきが一変した。 これしきのサンローランショーの話を加えて彼の目つきに、はまってみなければならない。

 「ベルリンもパリも素敵でした。 ロマンがいっぱいです。 ファッションショーというのは、服だけを見るのではなく、場所の雰囲気、音楽とすべてが調和し、その力がさらに大きくなると思います。 そういうアンサンブルに濡れて、知らないうちにずっと映像を撮ったりもして。 とても美しい瞬間でした。 アントニー·バカレロに初めて会った時、感謝の気持ちで、小さな螺鈿の宝箱をプレゼントで準備しました。 英語と日本語を同時に勉強していた頃なので、この二つの言葉が混ざってしまって、まともに会話ができなかった部分は少し残念です。 次に会うことができれば、もっと多くの話を交わしたいです。」 

 ジョンハンのインタビューでよく登場する単語、勉強。  

「日本語の勉強は地道にしています。 そして、今焦点を合わせているのは、バランス運動です。 機能性運動を加えて体を安全に使おうと思っています。 私はいつも勝負欲を刺激するスポーツが好きです。 幼い頃はサッカー、バスケットボール、ゴルフなどをしていて、最近は少し静的な運動をしています。 実は、少し面白い話なんですけど、最近はビリヤードをしているんですよ。 最近、健康管理で忙しいんですけど、時間を短縮しながら、勝負欲を刺激できるものを見つけたんですよ。 それが今の私には日本語とビリヤードって感じです。 もちろん時間が経てば、変わるかも知れないですけど。」 

 ビリヤード? 

「数学的で物理的なゲームじゃないですか。(笑)すべてのゲームがそうだと思います。 相手と競った時、私の思った通りにならないからこそ、面白い部分がありますね。 それを乗り越え続けながら、気持ちを整えて、点を取ってこそ、勝てるようなスポーツ、体をあまり使わなくていいですし。」 

 欲のないジョンハンの勝負欲、このために生じたエピソードもあるだろうか。 

 「勝負欲のせいで自分自身(性格)をひっくり返したことがあります。 SEVENTEENとASTROがとても仲が良いんですよ。 ASTROがデビューして、SEVENTEENも間もない時に サッカーをしたことがあるんですよ。 あの時、勝負欲が強すぎてうちのチーム員たちにたくさん怒ってしまいましたね。 マナーも無しに。その時は分からなかったんですけど、後でそれがメンバーたちにとって、不愉快かもしれないということを感じました。 楽しむために集まったのに。(笑) メンバーたちはもちろん、ASTROのメンバーたちにも申し訳なかったです。 それからはゲームをする時、絶対に怒らないようにしています。それがもう7年前ですね。」 

 ジョンハンは最近、何を見て、何を聞いているだろう。 

 「時間を扱う作品が好きです。クリストファー·ノーラン監督の映画もいいですけど、一番好きな映画は『私は明日、昨日のあなたと出会う』です。 すでに5回も見た映画なのに、タイトルをいつも忘れてしまいます。 私は昨日、明日······ 私は明日、昨日······(笑)、とにかくこの映画が一番好きです。」 

 せっかくタイトルを覚えたので、もう少し紹介すると。 

 「主人公の時間が互いに逆に流れていくんですけど、これが愛と関連があってもっと感動的なんです。 私は映画やドラマを観る時は泣かないんですけど、初めて泣いた映画なので、もっと印象に残っていますね。 2回目の観たとき時も泣いたし、今は観るたびに泣いています(笑)」 

 SEVENTEENがカムバックを控えている。 前回のミニ8集カムバックの時は「美貌維持」を準備したと言ったことがあるが、今回はどんなことに重点を置いたのだろうか。

 「美貌維持はいつも維持しなければなりません。(笑)当然すべきことですし、今は健康に特に気を使っています。 ファンたちが心配しないように身体バランス運動、機能性運動、リハビリ運動と同時に肌の管理もしています。 そしてSEVENTEENが4月29日にカムバックするんですけど、 今回は本当に自信がありますね。 アルバムと振り付けを準備して感じたことは、 "SEVENTEENはもう一歩進むことができるんだ" 今までもSEVENTEENは良い道を歩んでいますが、これが永遠ではないということは知っています。 それで次はどんなものを持ってくれば、Caratと大衆が喜ぶかいつも悩みます。 今回は”まだ大丈夫だな”、そして”もっと進むことができるな”と思いました。 誰にも負けない心というか。 本当に自信があるんですよ。」 

  何だか、胸がいっぱいになる。わくわくする。SEVENTEENのカムバック、そして未来。この確信の中で、ジョンハンはジョンハンとしてどんな未来を描くのだろうか。 

 「何かを続けて、いつも学んている人でありたいです。 それが本当に些細な趣味であっても。 小さなものでもいいので、学び続けたいです。 学びから得るものが、退屈な人生をたくさん満たしてくれるんです。」

 SEVENTEENとファン、そしてファッションに対する熱望と 絶え間ない学び、勝負欲と自己管理まで。 ようやく向き合ったジョンハンの欲。一言でその欲を説明すると、遊泳するように水に流れるように、まぶしく美しく。

 

翻訳 RAFFINE