お花屋さんでくちなしを見た。
クチナシはわたしにとっては父方の叔母の花。
たくさん花を育てていた叔母で、
くちなしの甘い香りを初めて知ったのは
この叔母の家だった。
くちなしや沈丁花を教えてくれたのは
叔母なんだ~
くちなしか沈丁花の香り、
どちらか選べと言われたら、
沈丁花の香りをとるかなぁ・・・ムズカシイ
植物のこと、いっぱい教えてもらったなぁ。
緑の指を持ってた叔母だったわ。
ついでに歌もなつかしいよね!
ほら、
い~まではゆびぃわ~も~
まぁ~わるほどぉ~~ って。
懐かしいのはわたしだけか?
歌といえばビリー・ホリディは
この花を髪に飾ってステージに立ったんだよね~

学名はGardenia jasminoides.
jasminoidesは「ジャスミンのような」って意味なんだって
くちなしの実はスーパーでも売っているよね。
とくに年末にみかけることが多いんじゃないかな?
栗きんとん作るとき色をつけるのに使うから
クロシンというカロチノイドの一種が含まれていて、
それが黄色の着色料としてきんとんやたくわんにつかわれたりするの。
クロシンはサフランの色素にも含まれているよ
発酵させると青の着色料にもなるんだって~
薬効もあり、「山梔子(さんしし)」と呼ばれ、
生薬のひとつに数えられているの。
煎じて黄疸につかわれたりするらしい。
有名どころ(?)では、黄連解毒湯なんかに入ってるよ。
黄色い色素の実が黄疸につかわれるっておもしろいよね~

くちなしのフレグランスオイルは持ってるけれど、
生の香りとは違うよね、やっぱり。
フレグランスオイルじゃ旅路の果てまでついてこないわ