こんばんは!
ぎりぎり曇りだった福岡田園です
園児の絵をたくさん見る機会がありました。
様々な絵本の1シーンを描いた展示です。
140枚ほどの中には、私は知らないお話も多々あり、絵とともに興味深い内容でした。
馴染みのあるお話は例えば、「さるかに合戦」「こぶとりじいさん」「おむすびころりん」「ライオンとねずみ」などなど。
そのなかに「かぐやひめ」が6枚あったのですが、それが揃って、月を見あげてボロボロ涙を流しているシーンだったのです。
『え???そんな泣く人だっけ?』
私の記憶では、姫が自分の素性を明かし、おじいさんおばあさんと別れねばならないことを伝えるに際し、さめざめと涙するくらいなのですが。
改めてあらすじを思い浮かべるに、自分が「竹取物語」の原文を読んでいないことに気づきました おそらく子供用の絵本や昔話集で聞き覚え、それはいくらか端折った内容と推測します。
で、青空文庫を頼りましたところ、
それはもう、相当泣いてました
そしていよいよの場面では、既に腹をすえていたのか姫が泣く描写はなく、残される老夫婦が声をあげて泣いています。
竹取物語
それにしても、かぐやひめを代表する1シーンとして”嘆く姫”を選ぶのは意外です。
6枚ともほぼ同じだったので絵本の1ページの模写でしょう。ひょっとして。。。「ドレスなお姫様」を選んだ?(笑) 仲良しグループで一緒に描いたのかな
よくとりあげられるのは、光る竹の中にちんまり納まった赤ちゃん姫とおじいさんの図でしょう。私は月のお使いの一団と乗り物の登場も印象深いのですが、描くの大変よね。
私が絵本しか読めない時期から○十年。
知らない良作絵本も星の数ほど生まれたことでしょう。手に取ればあっという間に読めてしまうけれど、薄いがゆえに膨大な冊数があって「私の1冊」となるであろう作品とうまく出会うのが難しくもあります。色々なテーマの選書の中に絵本も混ぜてくのも有りだと思ったのでした。