与えられる 与えられて奪われる
時の間の幸せは どうしてだか
とても 「わたしたち」 に似ている


神様のような本体に支えられて
起動音と共に目覚めさせられる
身体に走る閃光は日光によく似ていた
ふと思いつく その手に与えられる
情報である言葉、文字、つづられて


だけどおかしいよね おかしいよね
僕達の手のひらが 神様ならば
なんて可哀想な本体 
なんて可哀想なメモ帳



与えられる 与えられて奪われる
すがりつく術も 持たないから
繰り返す 「コピーペースト」 身を任せて


クリックで開かれて閉じられて
時折フリーズすれば舌打ちをされる
会社で働く父様は今誰から舌打ちを?
ふと振り返る バックアップはとったかな
思い出と何が違うというのかな


でもねそうじゃないよ そうじゃないんだ
僕達は信じたいんだ 神様じゃなくて
可哀想なんかじゃないと
つかの間の命ですら 幸せだと



与えられる 与えられて奪われる
ただ 「わたしたち」 が違うのは
いつの間にか忘れてしまうことだけ

そんなこと考えていたんだ
メモ帳の方が ずっとずっと
神様のようなのに って
僕はなんだか 泣けてきたんだ

与えられる 与えられて奪われる
全てが白紙に戻った時 その時ですら
「わたしたち」 は ゴミ箱にすらいけないのに