雲は何を見て此処まできたんだろう
地平線の先にどんな愛があるだろう
夕暮れは何を思って染まるんだろう
足跡は何を思って取り残されたんだろう
僕は知らないことばかり
この世界の悲しみも喜びも
何も知らないことばかり
空は一体いくつ悲しみを投げられただろう
海は神様の涙だから塩辛いんだろう
陽炎は何を思い立ち止まり揺れるのだろう
走馬燈は駆けめぐるというけれど
どうしてゆっくり過ぎ去っていかないのだろう
僕は知らないことばかり
この世界の生と死も
何もしらないことばかり
いつかむかい逝く そしてまた生を受ける
この世界に投げ出された この世界に産み落とされた
そして恋をする
たくさんのものに
ただそこに揺られているものに
目の前の君のように
愛おしいわけじゃない
ただ恋をする
青い空と海
白い雲と地平線
赤い生と夕暮れ
色のない走馬燈と陽炎
記すものは足跡だけ
僕の後ろに長く伸びる足跡だけ