そいつは言う
優しい闇に包まれて生きていきたいって
僕にそう言う そして笑う
光はいらないと そいつはまた言う
最初からないのならなんとも思わないって
僕にそう言う そして泣く
何を思い生きているのか 僕にはさっぱりわからないけれど
それを聞いて夜が怖くなくなった 光が恋しくなくなった
そいつは書く
光のある方へ歩いていきたいって
そして俯く
暗闇の人生 そいつはまた書く
そして消しゴムで綺麗に消してしまった
だから僕は言った
何を思い生きているのか 僕には何一つわからないけれど
光も闇もお前がいてそこに在るのだから 消さないでほしい
そいつは笑った 泣きながら笑った
僕にはその意味は わからなかったけれど
いつかこの話を誰か愛おしい人にしようと そう誓った
いつかこの話を僕の愛おしい人にしようと そう誓った