小さい頃の夢は いくつもあった
「いちごのケーキ」「お花屋さん」
「お姫様」「魔法使い」「おかあさん」
今やその夢は過去のもの
例え叶わないとなっても 昔のように泣きはしない
駄々をこねていたあたしはもういない
ほら あなたが思っていたよりも
ずっと平凡でありきたりな毎日
結局そんなもの 鼻で笑って泣きたくなった
それでも明日は来るから
これまでを大好きにならなきゃ
小さなわがままをしていたあたしを
可愛い子だと思わなきゃ
毎日毎日繰り返されるくだらないこと
そんなことして何になるの? 哀しい思考
駄々をこねたいあたしがいても 見ないふり
ねぇ あなたが思っていた日常は
もっとはらはらして笑顔に溢れていたものだった?
残念だったわね 笑うその顔に涙が伝う
だけどあたしは幸せなのよ
言い聞かせてあるかなきゃ
大人になるって そんなものだったの
そんな疑問は昨日の夢においてきた
だけど 時折振り返る
可愛いあたしがまだ生きていて
晴れた空にちょっとわらった