狂っちゃえばいい
普通に飲まれて 鎖に巻かれて
狂っちゃえばいいんだよ
そして 生まれ変わるんだから
私は変わるんだ
少しずつ変わるんだ
愛する人に突き落とされて それでも必死で耐えて
限界がくるまで不眠症になって
笑う仮面だけつけて精神科に通って
すべてのものが歪んで見えだして
迷って 迷って 暗い底を歩いて
ついには精神薬すら必要な体になって
眠りも食欲もなくした
生きることに疲れて 死んだ
自分に殺された
学校にも行けず 居場所もない
弱音もいえずに 自分で自分をいじめ抜いた
何回夜を越しただろう いくつ言葉を紡いだだろう
自分がほしい言葉を いくつ人にあげただろう
欲しいものですら欲しいといえない
自分の時間ですらも削られて
人を愛することですら 否定された
そうして死んだ
狂ってしんだ
狂っちゃえばいいと思った
車道に飛び出した わざと眠らなかった 食べるのもやめた
人間が生活していく中で大切なものを自分から捨てた
死にたかったから
そして望み通り死んだ
狂えばいい 思う存分
今こうして 生まれ変わって
体力をつけることからまた始める
泣くことからまた始める
貪欲な程に自分を愛してあげる
私は小さい子供です
今はまだ狂っていよう
可哀想な自分に
そうして私は初めて私を愛するんです
記号として ただの文字として生きていたあの時
失わなかった真っ直ぐな心だけを残して
私は死んだ
なんでだろう こんなに毎日が寂しいのは
なんでだろう こんなに人が恋しくて仕方ないのは
寂しくて寂しくて寂しくて
それは
私が生まれ変わって
やっと 本当にやっと
人として 地面に足をつけたから
ただ まだ初めての事に狂っている私が
時折愛しいと感じるのは
まだ残る不眠症と 他人に対する怯え
触れられる度に跳ね上がる心音
手をあげられると 身構えてしまうこと
怒鳴り声に対する吐き気
あまりの視線に この前はバイト先で貧血を起こした
あわてて奥で 酸っぱい唾液に耐えながら
流れる涙をぬぐったこと
まだまだ狂っているこの感情
薬でコントロールし続けるこの感情
それがわかるようになってしまって
私は結構 毎日苦しいです
生まれてくる命は 本当に綺麗
私は今 産道を通っているんです
いつか生まれ変われる日が来たら
私 きっと もっと 自分を大事に出来るよ
今度は間違えないで ちゃんと出来るよ
薬もいらない 眠ることも怖くない
他人にあう度に重りをつけられた様になってしまう体とも
きっといつか さよならできる
一度死んだ人間だから
一度死んだ感情だから
生まれ変わったら ひときわ綺麗に輝いてみせる
どうか
どうか
また 女子高校生になれますように
大学へ行ったり 恋愛をしたり
友達とファーストフードに寄り道したり
くだらない事で一生懸命になったり
文化祭 体育祭 学校の行事
半年しか着られなかった制服を肌に感じて
暑苦しいラッシュの中 学校にいけますように
数ヶ月後の私が 今よりもっと
ちゃんとわらえていますように
眠れない日が減っていますように
友達と笑えていますように
泣いたり 笑ったり 怒ったり
たくさんの表情が 嘘偽りなくこの顔に浮かびますように
そして 私を生んでくれたお母さんが
一緒に笑える毎日を過ごせますように
私の事を普通の女子高校生の母親みたいに
心配したり 怒ったり出来ますように
眠れていない私のことを 心配する日が減りますように
狂っちゃえ
狂っちゃえばいいんだ
今狂ってしまってこうしているんだから
もう一度狂えば 元通り
そんな風に冗談を言えるようになったし
眠れない夜があっても前みたいに私は悲しくないし
自分の世界に籠ることを寂しいと感じられるようになったし
これから先の未来を
ほんのちょっぴりでも楽しみにしてる私がいます
ほら、ね
きっと大丈夫
たぶんまだ 壊れたりするけど
また治せばいいんだから
何回でも生まれ変わればいいんだって
私もうちゃんとわかったから
そういえるから
一日も早く
一度してみたかったことしたいな
友達とカラオケ行くからーとか
マクドよるからーとか
居残って勉強するから遅くなるよ とか
こっそり学校さぼってみたりとか
宿題ごまかしたりとか
しなきゃいけないこと いっぱいあるんだ私
今まで出来なかったからね
頑張るよ 頑張るからね
見ててね 待っててね ちゃんと光の元に生まれ変わるから