紅麹菌は沖縄や中国で古来より紅酒などを造るために使われてきたカビで赤い色素を出します。これらの発酵食品は健康によいといわれ食品用の色素としても利用されています1)。
これを利用したのが紅麹サプリですが、菌体そのものを固めて食べる習慣などはなく、人々の長年の経験がその安全性を担保するものではありません。
紅麹はコレステロールの生合成系を阻害するスタチンの生産株ですからコレステロールが下がるのは当然と言えます2)。しかし、スタチンには横紋筋融解症や重篤な腎障害を起こす副作用があること知られています。肝臓疾患には禁忌となっています3,4)。
紅麹サプリのスタチン含有量は医薬として用いる場合の1/10程度ですが血中濃度はスタチンを服用した場合の数倍もある上5)、副作用の現れ方は健康状態、年齢、薬剤などに影響されます4)。日本の高齢者は90%以上がコロナワクチンを3回以上うっていますがワクチンは腎臓や肝臓の疾患を誘発することも知られています6,7)。
紅麹の腎不全を議論するならまずスタチンやワクチンの影響を考えるはずですがメディアや医者はこのことには触れず微量の毒性物質ばかり議論しています。
スタチンは世界で最も売れている薬として有名です3)。ワクチンも薬屋と医者のドル箱ですからスタチンやワクチンの関与については触れたくないのでしょう。
スタチンは健康状態を監視しながら専門医が処方する医薬です。紅麹がコレステロール低下効果をうたうならサプリでなく医薬として扱われなければならないのです。
1) https://ja.wikipedia.org/wiki/ベニコウジカビ
2) https://www.kobayashi-vs.co.jp/benikoji/component.html
3) https://ja.wikipedia.org/wiki/スタチン
4) https://dailymed.nlm.nih.gov/dailymed/lookup.cfm?setid=8c0db100-5df9-49c3-8af9-1bc03ae609b9
5) https://research.kobayashi.co.jp/material/benikoji/benikoji_report02_2.html
6) https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35567545/
馬替生物科学研究所 所長
第1種放射線取扱主任者
馬替純二