コロナ初年度の2020年、妊婦がコロナにかかると重症化するといわれ、ワクチンの治験に妊婦を入れるべきかを議論されていました1)。
最初の結果が臨床医学では最も権威のある雑誌に掲載されたのが2021年の6月でした2)。
ワクチン接種をした827人のうち通常の分娩に至り赤ちゃんを授かった人が712人(86%)、流産や死産で終わった人が115人(14%)でした。115人のうち一人は妊娠後期の流産、10人は人工中絶ですから、104人(13%)が妊娠前期の自然流産ということになります。
しかし、827人のうち700人は妊娠後期にワクチンを受けた人で、127人が妊娠前期にワクチンを射った人です。流産をした104人は妊娠前期にワクチンを射った人たちですから実際の流産率は104/127=82%になる3)。このセンセーショナルな数字は今でも世界中を駆け巡っています。
こんなことがあり得るでしょうか?
妊娠して入院すると必ずワクチンを射たされます。出生率の減少は顕著ですが、もし流産率が82%だったら人口減少はこんなものではすまなかったはずです。この数字は意図的な誤算なのです。
実は、流産率14%はとんでもない数字なのです。通常の流産率の2倍以上の値でサリドマイド事件に匹敵する薬害なのです4)。
しかし、流産率82%という数字に隠れてこの薬害の報道は皆無です。
わざと馬鹿げたあり得ない情報を流して、都合の悪い真実を覆い隠す。「Poisoning the well:井戸に毒を盛る」といいます。敵対者の信用を失墜させるための情報操作の常套手段です5)。
「ホルミシスで癌が消えます!」
「彼女は20歳にしか見えません。本当は60歳なのです!」
極端な話は意図せずして自らの信用を失墜させることになりかねません。そのような情報を流す人は敵対者のスパイなのかもしれません。
1) 妊婦を使った人体実験。RaRaたまプラーザブログ(2021/3/18)
2) Shimabukuro TT et al. Preliminary Findings of mRNA Covid-19 Vaccine Safety
in Pregnant Persons. The New England Medicine. 384:2273 (2021/6/17)
4) Syed AK. The curious case of the miscalculated miscarriages. Substack (2021/9/14)
5) Syed AK. The miscarriages are glowing. Substack (2025/6/8)