生活の満足度で示される日本の「幸福度」は世界47位で主要7か国では最低だそうです。コロナ禍が始まった2020年は62位でしたからこれでも改善の兆しはあるようです。上位はヨーロッパの国々だそうで、特に北欧の5カ国は全て10位以内に入っています1)。
「幸福度」はGDP、社会補償、健康寿命、選択の自由、社会の健全性、などで7-8割が説明できるそうです。
逆に怒り、悲しみ、恐れなどの「ネガティブ感情指数」は低く、アイスランド、フィンランド、メキシコ、スウェーデンに次ぐ第5位です。要するに日本人はブツブツ文句をいいながらも穏やかで落ち着いた生活を送っているのではないでしょうか。
日本は女性が差別される国として有名だそうです。世界経済フォーラムの作製した「ジェンダーギャップ
指数」では世界156カ国中120位だそうです2)。これは経済、教育、政治の世界での男女格差を指数化したものだそうです。
その一方で女性の「幸福度」は男性を上回っているのです3)。2019年は女性の幸福度は91.5%で男性は84.2%しかありません。こんな国は世界広しといえども日本だけです。日本人は老人でも、学歴が低くても、男女不平等であっても幸福感を抱いているのです。男女平等は必ずしも人々の感じる「幸福感」を反映していないようです。
幸福度世界1位のフィンランドでは離婚率が61%、若者の失業率は22%、殺人事件の発生率は日本の5倍、レイプ発生件数は世界10位です4)。
お金がそれほどなくても、男女平等でなくても、毎日家事や育児に追われても、疲れをラドン温浴で癒して「極楽極楽」と言っていれば結構しあわせなのです。
1https://www.asahi.com/sdgs/article/14866028
2https://www.newsweekjapan.jp/stories/lifestyle/2021/04/120-4_1.php
3https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/07/post-96774_1.php
4https://twitter.com/nipponkairagi/status/1702120957249454496
馬替生物科学研究所 所長
第1種放射線取扱主任者
馬替純二