自転車のロードレースに関する数々のレギュレーションなどを取り決める機関でもある「UCI」

そのUCIが新たな技術規制を発足させる動きをみせているらしい。

それは様々なネット記事で確認できます。

 

まずは、ハンドル幅を400㎜までとする規制を出すようです。

これは、小柄な選手には激しいハンデになるのでは…。

本当に平等の名のもとに決定されたルールなのか?

甚だ疑問しか感じない。

そういうハンドル幅が狭い製品を数多くリリースしていないメーカーはダメージが小さいが(ダメージがない事は無い)

エアロ性能重視で開発した新規製品を出したばかりのメーカーなどは直撃で痛手だろう。

また、そういうアイテムを組んでる競技車両は再びメカニックやその機材に慣れたライダーに負担を強いる事になる。

本当にこんな規制が要るのだろうか?

 

次に、フォーク内幅の寸法を115㎜までとする規制を出すらしい。

これは、一部のエアロロードは新しい空力的な発想でリリースされた製品があるのはまだ記憶に新しい気がします。

そういうフレームを買った人で、UCIレギュレーションに則ったレースに出場予定の人はモロに大打撃。直撃。

全てが供給されるプロライダーなら話しは別ですが…それでも、供給元のダメージは大きいですが。

ハイアマチュアと言われる、成績も優秀で厳しいトレーニングを積んでいる自腹で機材を用意しなきゃならない選手にとっては、次のレース出場までに機材が調達できるのかどうか?

という状況も発生しかねない程の変更。

本当にこんな規制が要るのだろうか?

 

次に、クランク一回転あたりタイヤが転がる距離が10.46mまでという規制が出されるらしい。

これって、モロに忖度してない?

このルールで大打撃を受けるのは、SRAM一社のみ。

SRAMはロードレース用グループセットで、唯一トップ10Tを軸にしたギア構成を売りのひとつとしているメーカー。

カンパニョーロも新型でトップ10Tをリリースしていますが、11Tのスプロケも出しているようなのでカンパニョーロの方は実質ダメージはゼロではないだろうけれど、SRAMのように大打撃ではない様子。

独り勝ちなのはシマノ。

シマノがリリースしている54Tというチェーンリングで、トップ11Tのギア比だと10.46mを超えない。

既存のグループセットのままで何ら問題ない。

何か不可思議な力でも働いているかのような錯覚を覚える。

気のせいかもしれないけどw

リドルトレックというレーシングチームが、最近はSRAMの1xで競技車両を組んでいます。

SRAMが「グラベルロード向け」という体で発売した新型のXPLRというグループセットがあります。

まるっきりこれでTREKの競技車両を組んでいるわけではないんですけど、それぞれのパーツを流用して組んでいるようです。

こちらは1xシステム(フロントシングル)を基軸とし、従来の12速規格のままホイールのスポークが内側へ逃げていく構造的クリアランスを利用して、46Tというローギアを内側に一枚増やして13速としたグループセット。

これに、54Tのチェーンリングを組むと…

トップは5.4となり、最高速を稼ぐ際には有利な武器となる。

ロー側は1.173913…というギア比となり、奇しくも40/34の1.17647…というギア比も賄える絶妙なギア構成。

トップ~10速目までは、アウターで踏んでるのと全く同じギア比。

ロー~11速目までの3速は、インナーで踏んでいるのと似たギア比で最も低いギア比はインナーローと同等のギア比。

低い方のギアで踏む場面は、多少ギア比が飛んでも細かな刻み方と比べれば確かに違うけれど実際に乗れば気にならない程度の踏み加減で、全く問題なく走れる巧妙なギア比だと私は思います。

 

これがプロなら、チェーンリング54Tのまま従来のREDスプロケである10-33Tでも問題なく乗れるでしょう。

 

それはともかく、趣味で乗る人間でも意外とトップまで踏めちゃうんです。

私の場合は、52Tと同等換算になる48Tで乗ってますが、これが意外とトップ10Tでも回せます。

なんででしょう?

52T組んで乗っていた事がありますが、52T組んでいた時より高いギアでも走れちゃうんです。不思議。

それは何故なのかは説明できるだけの語彙力を持たないので、実際に4年使った感想で申し訳ありませんが…実際にそうなんです。

 

従来のグループセットよりも、チェーンラインが2.5㎜外に出るXPLR(チェーンステーの寸法にもよります)

グラベルロード用なのに、高い方のギアで適正なチェーンライン(より真っすぐに近づくという意味で)を狙ってる時点で、グラベルロード向けという体ですが、実際にはまだロードレースではあまり根付いてないけれど、ロードレース向けに開発したのでは…?と、素人ながらに妄想が捗るんですけれど、そうじゃないかと思える構成。

 

そして、リドルトレックの選手がステージ優勝やポイント最多勝などを近々のレースで獲得しているのは記憶に新しいです。

 

なんで規制するんだろう。

カンパも作ってんだから、某社もトップ11Tに拘らずに10T構成つくりゃいいじゃん。

それだけの話しじゃないんw

なんで規制に繋がるんだろう。不思議。

 

Gen8 MadoneにXPLR組もうかなと考えています。

UCI規制で思い切り情勢が変わってSRAMがトップ10Tの製品を作らなくなったら嫌だからです。

一度、体験しておきたいと思った次第です。

 

私の場合、XPLRになるとチェーンリングを50Tまで大きくできます。

それでもローギアは50/46となって、1.086956…となります。

今乗ってる2xは、48/35Tのチェーンリングなので、最も低いギア比は35/33で1.060606…となります。

つまり、今フロントダブルで乗ってるのと似た感覚で乗れちゃうわけです。

なんでそんな低いギア要るの?

って言われると、具体例をあげると木器のあたりで食事を摂ったあとすぐに大坂峠を登らないと帰れないコースを走ったりするからですw

あそこ、登りが苦手な私にとっては短い峠ながら嫌な勾配の組み合わせなんですw

 

そんな時に、35/33というローギアはとても助かりますw

それに近い乗り方ができて、最高速側の方は妥協せずに済む1xシステム。

そして、巡航の際に最も使う10速~中間あたりのギア比は今乗ってるのとほぼ変わらないギア比。

そこは48Tのチェーンリングにすれば、全く同じギア比です。

ただ、50Tは前から試したかったのでどうせ組むなら50Tという気持ちです。

 

REDしかリリースされていなかった時期は、買い替えるパーツが少ないとは言えそこそこ高価。

(チェーンリングとスプロケとリアディレイラーだけとは言え約27万円)

しかし、先日の発表会でFORCEが出ました。

これだと、約17万円で実現します。チェーンリングはREDの1xエアロ50Tでもそのお値段。

気になる重量はほとんど変わりません。トータルで100gくらい重くなるだけ。

シフトレバー他は、SRAMが大事にしてくれている互換性があるので全く問題なく組み替えできます。

私が使っているのはD1という初期モデルですが、後発もモデルでも動作は完璧に対応してくれています。

 

3モデルで3つのホイール使いまわしがきく良い環境を整えておいて、こんなカスタムするのは本末転倒ですが…

UCI規制が発足されて情勢が変わるようなら、売ってるうちに組んでみたいという衝動があります。