Kingzydecoは手放しました。

ここではまだ書いてなかったでしたっけ?

 

Gen8 Madone SLが、ロード用のタイヤなのにグラベルロードに匹敵するか

ひょっとすると超えてんじゃないか?

なんて思っちゃうほどに、ISO FLOWが有効にきいていて乗り心地が良かった。

 

Kingzydecoは良く走るモデルだけど、グラベルタイヤを履く為に純然たるロードバイクと同じ巡航速度で延々とついていくのは…実は体力的に厳しいw

やはり、タイヤの重さは効いてくるw

そして、大阪在住でグラベルロードでそれっぽいところを走りに行く…とは言っても、本格的なシングルトラックな場所ではMTBより担ぐ回数が増える。

フォーク折損とかしたくないから(要するに自分の技術に自信がまだ持てないw)などの理由がありますが、とにかくロードでグラベル行くなら、普通の人が想像する別にグラベルロードじゃなくても走れるグラベル道なら全く問題ないですけど

「初心者向け」と言われても、トレイル走行の部類に入る道だとやっぱりグラベルロードじゃキツい(私の場合です)

そこへ行くならMTBを選ぶ。

軽いグラベル道なら…MTBでも走れる。

 

つまり、Kingzydecoはとても好きなんですが…正直、勿体ないけれど程度が大変良いうちに乗ってくださる人に譲るのも手だとは考えていたんですが、踏ん切りがつかなかったんです。

それくらい乗っていて面白いバイクだったんですよね。

 

それが、Gen8 Madone SLを経験して( ゚д゚)ハッ!としたんですよ。

正に( ゚д゚)ハッ!と。

 

説明が長くなりましたが、私の技術でKingzydecoで走れる場所は、別に行く必要性はないですがGen8だって走れるだろう。

フォークやフレームの寿命は、ASTMカテゴリーが違うのでKingzydecoの方が使用用途的には適任だろうけれど。

で、そもそも仕事や休日の予定的にKingzydecoで存分に走れるところに行く機会は減ってしまった。

じゃあ、舗装路メインでもKingzydecoでライドに行くなら(舗装が荒れているコースだとしても)

Gen8 Madoneの方が快適に、かつ速く走れちゃう。

風が強かったらなおさらMadoneの方が速い。

 

つまり…!

 

Gen8 Madoneを入手しちゃった事で、Kingzydecoで走る機会は益々減るだろうと考えちゃったんですよね。

それでKingzydecoは、後ろ髪を引かれる想いはありましたが売っちゃいました。

 

それは、もう一つ理由があります。

GRX800で組んでいたんですが、私が購入した時期はまだ11速のGRXでした。

スプロケは11-42T

Kingzydecoはフレーム形状的に、太いタイヤを納める為にチェーンステーがBB後ろからグワッ!と拡がっているので、チェーンリング装着が42Tまでしか公式では推奨されていません。

クリアランス的にもうちょっといけそうですが…、まぁでもグラベル走るならクリアランスを攻めすぎた結果、その小さくなった隙間にゴミだの何だのが挟まって傷がいくとかトラブルに繋がると面白くないんで、42Tで組みました。

 

つまり、ローは1:1まで低くなる。

トップは11-42で3.818…と、意外と低いギア比。

私程度の人間でも、平坦で上のギアが足りなくなっちゃうんです。(つまり、それだけKingzydecoは良く走る)

 

ギアが低い方は良いけれど、高い方がちょっと物足りない。

特に疲れてきた時には1:1まで低いギア比は助かるw 場面はあるものの、もうちょっとトップ側のギアが欲しい。

 

え?

あんた本当に踏めるの?

と思われると思いますw

私、ケイデンスがちょっと低めなタイプなんですよね。

なので、意外とギアが上がっちゃってる時がありまして。

そういう時に「もうちょっと欲しいな」と感じるのは、正直な話しなんです。

 

そういうのもあって、Kingzydecoは売りました。

 

で、Gen8 ですよ。

これはUDHに対応したフレームです。

今は、普通に2xでSRAM REDを組んでいますが、それはデビューして間もないタイミングでXPLRの入手性が悪かったからです。

それと、キャンセル物件で店長が在庫として困っていた2xのREDが安く買わせてもらえた。

という幸運もあって、Gen8には2xのRED AXSを組んであります。

そして、ギア比はGen6と全く同じ、48-35Tのチェーンリングと、10-33Tのスプロケを選んであります。

ホイール共用で2台で楽しめる。

そんな運用。

そして、妻のドグマにもSRAM AXSを組んである(Forceメインで、クランクセットとスプロケとチェーンはRED)んですが、そちらも48-35Tのチェーンリングに、10-33Tスプロケで組んであります。

 

つまり!

 

3台でホイール共用できるw

という運用。

妻のにはRSL37を装着しているので、正直にGen8にRSL37も試してみたい組み合わせだからです。

 

話しが逸れましたがw

 

UDHに対応しているGen8は、今回デビューしたRED E1 XPLRを使ってフロントシングルに組み替える事ができるんですよ。

XPLRのダイレクトマウントを採用したリアディレイラーにも興味津々です。

それらに入れ替えて、フロントシングルに組み替えるのはちょっとした夢です。

3台でホイール共用も実に素晴らしいんですけれどね…。

XPLR使っちゃうと、リア13速になるのと巨大スプロケに変わるからGen8に装着したホイールは、スプロケを組み替える手間を惜しまなければ3台でホイール共用できますが…まぁちょっと手間ですよねw

 

なので、フロシンにしたらGen8に装着したホイールはGen8専用になっちゃうでしょうけれども。

 

それでも、興味があるんです。

なぜかというと、先ほども文章中に出てきましたが「13速」なんです。

 

フロントダブルと、XPLRで組んだ場合の「ギア比」を調べてみましょう。

 

※補足

XPLRは47.5㎜にチェーンラインが変更になった!(従来は45㎜)

という情報がありますが、フレームのチェーンステー長さが415㎜以上の場合はチェーンライン47.5㎜のクランクセットが必要となりますが、Gen8 Madoneのように多くのロードバイクが採用するチェーンステー長405~415㎜のフレームに関しては、従来のチェーンライン45㎜のクランクセットで新型RED E1 XPLRで組めます。

Gen8 Madoneはチェーンステー長410㎜で、セーフです。

クランクセットまで買い替えなくてOKです。

 

 

 

 

SRAM RED E1 XPLR スプロケットのギア構成は
10-46T:10-11-12-13-15-17-19-21-24-28-32-38-46

今まで私が使っていた12速スプロケットは
10-33T:10-11-12-13-14-15-17-19-21-24-28-33

というギア構成になっています。
これでギア比を比較しましょう。

現在、Gen6、Gen8両方のMadoneに組んでるチェーンリングは48/35Tです。
高い方のギア比になるのは48T
低い方のギア比になるのは35Tという構成です。

これを10-33Tスプロケットでギア比を算出します。

48T→4.8(10)- 4.3636(11)- 4.0(12)- 3.6923(13)- 3.4285(14)- 3.2(15)- 2.8235(17)- 2.5263(19)- 2.2857(21)-2.0(24)- 1.7142(28)- 1.4545(33)

35T→3.5(10)- 3.1818(11)- 2.9166(12)-2.69231(13) - 2.5(14)- 2.3333(15)- 2.0588(17)- 1.8421(19)- 1.6666(21)- 1.4583(24)- 1.25(28)- 1.0606(33)

これに対して、私が組みたいフロントシングルは48Tのチェーンリングで構成したいと考えているので、48Tフロントシングルで組んだ場合のギア比を計算します。

48T→4.8(10)- 4.3636(11)- 4.0(12)- 3.6923(13)- 3.2(15)- 2.8235(17)- 2.5263(19)- 2.2857(21)-2.0(24)- 1.7142(28)- 1.5(32)- 1.2631(38)- 1.0434(46)

どうでしょう。
フロントシングルのデメリットが目立たなくなってないでしょうか。
私が組みたいケースは、フロントダブルでもシングルでも同じ48Tという大きめのチェーンリングを使いたいと考えているので比較しやすいです。

まず、高い方のギア比構成は48Tと10Tから始まるギア構成なのでそのままのギア比で推移していきます。
唯一のデメリットと言えば、10-33Tスプロケだと10T~15Tの間は全て1T刻みで細かいギアステップ比となっていますが、XPLRの10-46Tスプロケだと14Tのギアがなく、13Tから15Tへギアが2歯飛んでいます。
ここ、ここが疲れてきていると慣れるまで「もう一枚間にギア欲しいなぁw」と思うところかもしれません。

次に、低い方のギア比に目を移します。

フロントダブルも、フロントシングルも。
ほぼ1:1に近しいウルトラローを実現していながら、次のギア比はだいたい1:1.2
その次はだいたい1:1.5
その次から、フロントダブルは1.66、1.84…とクロスしたギア比が続きますが、フロントシングルの方は1.5から1.74、2.0…とちょっとギア比が飛びます。

飛びますが…。

このあたりは私の走り方だと誤差です。
インナー側にチェーンを入れていて、ギアをシフトしていくと…
そのままクロスしたギア比でスムーズに変速していけて、脚への負担は正直非常に少なく素晴らしいです。
ただ、踏んだ感触がちょっとあまりにもクロスし過ぎていて脚を回して走るという印象が強くなって、速度はそれなりに出るものの体感上はもうちょっと速度伸びて欲しい…という印象になります。(私の場合)
それなら、後ろのギアを落としながら前側をアウターギア(高いギア)へ変速した方が近しいギア比を得られつつ、その後の加速にも繋がるという感触を得ながら走る機会が多いのです。(しつこいようですが、私の場合w)

アウターローにSRAM REDは変速できるんですけど、あまり使いません。
なので28Tから先で比較すると…
35Tのインナーギアで変速していく先のギア比と比較して、10-46T 13速スプロケットの38Tから先のギア比が悪くないんです。
ちょっと飛ぶギア比があるものの、低い方のギアって高い方のギアと違ってそんなに神経質にならなくて大丈夫なのです。
未舗装路かつ、急勾配なところを走るなら話しはまるで別ですが、舗装路で多少の勾配(16%程度まで)登る話として考えると…
と言う事はつまり、趣味で大阪市内から、奈良県や兵庫県や…etc
近県で走りに行けるスポットを走る分には、ギア比的にもそんなにデメリットなさそう!?と、機材の進化に驚くばかりです。

 

REDのスプロケは実測重量で「212g」と異常に軽いので、フロントディレイラーがなくなる事で浮く重量分はあまりメリットには繋がらないでしょう。

10-33Tは212g

10-46Tは288g(13速かつ、グラベル用のでかいギアを備えている事を考えるとそれでも驚異的に軽い)

76g差。

リアディレイラーは、2x用のREDは323g

RED E1 XPLRのフルマウントリアディレイラーは379g

56g差。

合計で132g

 

REDのフロントディレイラーの重量は、170g

 

つまり38g差で、マジで誤差の範囲。

じゃあ、これがFORCEからのコンバートなら…FDは9gしか差がないので、スプロケ重量の差となります。

つまり、意外とFORCEも重くないんです。

 

話しが逸れましたが、フロントシングル化をしてもチェーンリングの重量差しかなくなります。

これがチェーンリングのみ抜き出した重量を調べるのが面倒なのでw

ここは重量差がほぼないと思ってください(そういう記憶)

2xのチェーンリングもREDは軽いんですよねw

 

あとは、プラシーボの世界(元からかw)なんですがフロントディレイラーを失くすと10Wくらいの空気抵抗が減る。

と言われているそうです(某御方のブログより)

気持ち減るだろう空気抵抗が最も大きなファクターですかねw

 

10W程度…なんて考える豪脚な方がいらっしゃると思うんですが、常時10W減るのは意外と大きな話しだと思います。

 

話しが逸れましたがw

まぁその辺はロマンなんで良いとして。

重量的にはメリットがさほどないんですよね。

ただ、非常にシンプルになる。

 

そして、48Tというトップ10Tが生み出す52T相当のギア比を維持したまま、ロー側はとても低いエマージェンシー的なギア比まで残せる事で、走れる地形を本当に選ばない機材として組めます。

 

11速時代のフロシンで組んだKingzydecoで北摂を始めとして、結構いろいろ走りに行って楽しかったんです。

それが13速化されて、ギア比のクロス加減もそんなに悪くない状況でロー側もトップ側も犠牲になってない。

 

なんだかとても興味があります。

ただ、今のままでも十分に良い気がするのも事実ですw

悩ましいところであります。