いやぁ、一瞬悩みました。
そう、一瞬ですw
それだけ、前々から頭をよぎっていたんですよね。
自家用車を持っている事が贅沢(無駄)だという事実について。
私は大阪市内に住んでいて、今は趣味が自転車と言っても良いくらいには自転車にハマっています。
趣味がもともと車好きだった事もあって、21歳からずっと車を所有してきてました。
運良く時代が良かった事もあって、幸いな事にBCNR33などの今となっては貴重な車種へ乗れたことなど。
素晴らしい体験をしてきました。
そう、今まで存分に楽しめた。
わたしなんかよりも、もっと素敵な体験をされている方はもっともっといらっしゃるのは当然として、
いち庶民でしかない私なんかが、時代の良さにも助けられてとても恵まれた体験をする事ができた。
だからこそ、今は思い切るべきタイミングじゃないだろうか。
前置きが長くなりましたが、車を手放すことにしました。
妻の実家へ帰省する時以外では、バッテリーが上がらないように時々「乗る用事をつくって」出掛けていたんですよ。
ロードバイクにハマってから、ロードバイクを車載したい!という欲望からマカンを買ったというのに、ロードバイクに乗って出かける事にハマって、とてつもない運動不足の私が1日100kmを超えるライドをできるようにまでなった。
大阪市内から丹波篠山まで行って帰る事もできるようになった(約150km)
そう、かつてえげつない運動不足状態で医者から「身体動かさないと早死にするよ」と言われるくらい不健康だった私が、ここまで健康になれたのは間違いなく自転車のおかげ。
そして、乗れば乗るほど楽しくなって、行けるところも増えていったのがなおさら車に乗る機会を減らしていく。
当初は車に自転車積んでいって、現地で走ろうか。
なんて行ってた場所へ直接走って行って楽しめるようになった。
そのおかげもあって、一番乗らなかった年は妻の実家へ帰省した回数分+αしか走れてない年間約4000kmほど。
単に実家を往復するだけで700kmの道のり。
帰省先でちょっと乗った場合含めても、一回の帰省でだいたい1000kmほど。
年末年始、GW、盆休み、10月の祭りのタイミング。
という年四回帰省した時のみ乗っただけw
という年がありました。
その為、現場へ車通勤で毎日乗っていて走行距離が嵩む使い方をしても、マカンに乗り替えてからの約6年間で42000kmしか乗れてなかったという事実。
そういう流れから、車を手放しても我々の今の生活パターンだと困らないんじゃないだろうか。
前置きが二段になりましたがw
そう思うのに十分な理由として
・税金高くなりすぎw
・社会保険料も無駄に高過ぎないか?
・ボーナスからも税金取るんかよw
・円安が加速した
これら四つの理由で、まずは税金や社会保険料などがエグくなった事で
大事な事実として、会社は年々がんばってベースアップをしてくださった。
それも、結構な優遇措置だろう金額でベースアップしてくださったんですよ。
6年前の途中入社したての頃よりも、支給額が割と増えてるんですよ。
なのに、手取りは今の方が少ないんですよ!?
これ、マジですよ。
ちゃんと年末調整とかサボらずにやっても、これが今の現実なんですよ。
なんでこんなに酷くなった、日本。
そして、四つ目の円安。
私はドル建てで投資しています。
それが円高の頃は約5万円でした。
それが円安の影響を受けて、いまや毎月の振り込み額が約10万円ですよw
毎月の支払いが5万変わったら結構な変化ですよ。マジで。
そう、税金による搾取により手取りが減っている。
残業はサブロク協定に則って自主的に問題の無い時間へ減らしている。
その為、残業時間は頭打ち=給料がそんなに変わらない(ベースアップ分による残業代の↑はあるが、上がった税率によりそれが単純に台無しどころかマイナス)
そこへきて、円安。
そして、クソみたいな理由で米や野菜など物価高もボディブローのように効いてきている。
それでもまぁ、維持はできる。
維持しようと思えばですけれど。
でも、そこまで歯を食いしばって維持するべきだろうか。
稼げるようになったら自家用車。
それに乗って週末でかける。
これって刷り込まれた価値観ではないだろうか。
そこまで考えるのは大げさかもですけど、なんだかそういう気持ちが強くなったんですよね。
そして、私は今でもクルマが好き。
SUVとは言え、V6なのに吸気から排気まで左右バンクが交わる事無く後方のマフラーエンドまで独立した吸排気を備える設計の、V6ツインターボエンジンが織りなす乗り味は、今乗っても最高。
それも、今どきの車みたいに規制でがんじがらめになって、車内のスピーカーから排気音を出すw
なんていう本末転倒なアホ丸出しな機構になる前の「最後の純然たる内燃機関」と言ってもいいくらいの、最低保証出力340psを出す為に「燃焼している」飾りっけのない音。
それでも厳しくなっている排気音規制を通す為に静かではあるけれど、ギリギリおかしなことをしなくても出せる為に消音しすぎて変に籠った音にならず、抜けの良い排気音。
やはり、今乗っても楽しい。
パナメーラ譲りの、こういう車種に搭載するのは最後になってしまった純然たるポルシェ製エンジン。
PDK(オートマ)なのに、スポーツモードでもないのに踏めば綺麗に頭打ち感もなく、レッドゾーンまで回るエンジン。
そう、中期、後期型で積まれたアウディ製エンジンの方がスペック的にも速いだろうけど、それではこんなフィーリングは叶わない。
手放すのにえぐい抵抗がありましたw
まぁでも。
住んでるところの駐車場に入らなかったんで、外でかりてるシャッター付きガレージなど。
維持費はそこそこ、掛かってるのも事実。
実際に手放してもう2週間になるんですけど。
車がない事で困ったことがないんですよね。ちょっと寂しいだけで。
10年、10万km神話に毒されている日本。
そんな日本で最も避けられるべきだろう輸入車の10年オチ。
しかも、値落ちが激しいのがセダンやSUV。その中でも特別安く値段が落ちるのがSUV(今までの実績では)
そう、私が乗るマカンは10年落ち(2014年式)、走行距離は7.2万kmで抑えられ気味だけど。
ただ、じわっとマカンの相場が上がってました。
いつの間にか、私が乗ってるマカンの年式と走行距離に該当する似たようなタマは、だいたい260万円くらいで流通している。
中には強気に320万円とか350万円のプライスタグをつけている個体も見受けられるけれど、これは程度が極上とかそういう類ではないと思われます(中にはそういう奇跡みたいな個体はあるかもですが)
たぶん、買い替え需要で下取りにだされた個体。
買って欲しいディーラーは、販売する車種に諸事情で乗せれない値引き額を下取り車へ買取価格として乗せて買った。
なので安く売りたくても売れない。
そういう事情があるだろう個体だと思われるんですよね。(売ってる販売店を見ても、そうだろうなwというお店ばかり)
なので、高望みせずに現実的なラインでうちの車は販売店に並ぶ時の価格は良くて「260万円」だろうと思いました。
じゃあ、買取価格は良くて150万円前後がラインだろうと予想。
まずはお世話になっているディーラーに聞いてみたら、ディーラーは100万円前後wという厳しい価格。
まだ本当に査定されてない状態でのお話しでしたが、これも納得。
私がお世話になっているディーラーでは、私が乗るマカンは社内規定で扱えないんですよ。
もっと高年式で、もっと走行距離の少ない個体じゃないとそのディーラーの基準では売れないんです。
なので、私はそこで981ボクスターと、95Bマカンの2台を買いましたが両方とも本当に程度が良く、トラブルフリー。
巷で噂に聞く小さいのから大きいのまで含めて、トラブルの気配や影も感じないほどにすこぶる調子が良かった。
何なら走行距離5万km超えたあたりから更に滑らかなフィーリングに変わって、速くなるし燃費も良くなるしでポルシェって慣らしに必要な距離が5万kmなんか!と驚いたくらい程度の良い個体しか扱いません。
なので、純然たる買取になるとディーラーで買い取ってオークションに出すんでしょう。
そこで利鞘分を確保したい(商売として当たり前)と考えたら…そういう相場になるんだろうな。
と、電話口で納得。
そこでM〇TAという買取業者斡旋してくれるサイトで申し込みをしてみました。
そしたら、すぐに上位4社だったかな。
査定額とともに連絡が入りました。
最も良かった業者さんは200~215万円。
これは交渉順番で優位な順番を取りたいから敢えて入れてんじゃないだろうか?
と勘ぐってしまう価格でした。
他は150~200万と上下開きが大きい提示w
これは、どう頑張ってもうちのマカンは下取りじゃなくて買取ならば、出せても150万円が限界なんだろうなぁと
こういう事に一切慣れてない(こういう売り方は初めてですw今までは買い替え+下取りだったんで)ので、あくまで予想でしかないんですけどw
なぜ、こうも自己評価も低いかというと
・ハンドルにチェーンオイルの汚れが付着していたw
これは完全にわたしのミス。
ライドで疲れてたんですw
・車載する際に室内にちょっとした汚れが付着してる。
・ルーフにいたずらによる小さいけどひっかき傷がある。
などのネガティブ要素が少ないけど決定的に値段叩かれるだろうなwという要素があったからなんです。
M〇TAに申し込み内容を入力する際の説明欄に、そのあたりは丁寧に記しておきました。
電話連絡をいただいた時も、それらをきっちりお伝えしました。
また、アピールポイントとしては、昨年春頃にPDKやデフをはじめとして駆動系オイルを30万円近くかけて交換しリフレッシュ。
昨年夏頃に、お世話になっているディーラーで最高品質のケイ素系コーティングを約27万円かけて施工してもらっています。
つまり!
外装ビカビカ!
走行フィーリングは非常に滑らかにヌルッヌル!
変速したのなんて、初めて乗ったら恐らくわからんすよ。
慣れてる私(変速タイミングを熟知している)や、マカンをよく知ってる人くらいしか変速を感知できないくらい
それくらい滑らかw
つまり、値段叩かれる要素はあるけれど程度は極上!(自信あり)
買い叩かれたとして、安く市場に出るだろうか次に買った人は恐らくラッキー。
で、長くなるんで結果を書くと。
非常に誠意のある30代前半の営業の方が、とても熱心に私を口説いてくれました。
そして、何度も上司(恐らく社長)に相談の電話をして買取価格170万円を提示してくれた。
ここで欲をかいても恐らくいい事にならない。
次に買う人が納得の相場感で買っていただいた上で乗ったら「これにして良かった!」と思って欲しい。
これは完全なるわたしのエゴですけどw
何よりも、この人の誠意に感心した。
なので、ハンコ押しました。
で、170万円で2月8日にお別れ。
早いもので2月10日にカーセンサーに掲載されていたw
車両価格250万円で、コミコミ260万円の提示だった。
まぁ260万円で買えないでしょw
手数料などでもうちょっとは掛かるんじゃないの。
でも、車両価格250万円は良い落としどころではないかなぁ…なんて素人なのに、自分の感覚のみですけど妙に納得w
で、驚くべきことに。
この車両と商談している人が、私のブログを発見して連絡してきてくれました。
ちょっと嬉しかった。
いいつながりになると幸いです。
で、2月16日にはもうカーセンサーからマカンは消えていたw
商談の後、現車見に行って買ってくださったんだと思います。
(今のところ連絡はまだなし)
きっと納車手続き中で、納車されて乗ってから連絡があるんじゃないかと楽しみに待ってる状態です。
そう、10年10万km神話に毒されている日本。
そんな中で「輸入車って壊れるんでしょ?」という猜疑心が強い国民性がある我が日本。
そして、あながちその認識は間違ってないw
そんな避けられるべき輸入車SUVなのに、10年落ちなのに250万円を超える費用を払って買ってくださった方がいた。
これって凄い事だと思います。本当に。
そして、私の手元に170万円ものこってるんですよ。
マカンはよく故障するという噂が強いです。
実際にマイナートラブルはあるようです。
ですが、ツボを押さえてきちんと維持すれば、私の場合はですけれど約6年間トラブル一切なし。
素晴らしい体験しかしなかった。
約3年半落ちで購入して、6年ちょい維持しました。
そして10年落ち。
手放す時に車屋さんにもっていく時も絶好調。
0-100km/h加速は5秒くらいです(カタログ値より速い=ポルシェはいつもそう)
私はその事実を知っているから、10年落ちで250万円なら安い!と思えます。
ですが、知らない人からすれば「げっ!まだそんな値段してんの!」だと思います。
そして、中古車相場調べる時に驚いたんですけど、前期マカンは20万km超えて、最大で40万km走ってる個体が
日本で流通しているんですよ!
この事実に驚きました。
普通は日本で売れないだろうから、すぐに海外に飛ぶだろう条件です。
なのに日本で売れている。
マカンはきっと、タフなんですよ。
当たり外れがあるだろうから、一概に手放しで言い切れない難しさはありますが。
私の知る限り、タフなんですよ。きっと。
だから今もマカンは街中でも良く見かけます。
それも中期や後期モデルと同じくらいの頻度で、前期モデルもバンバン走ってる。
つまり、そういう事だと思うんですよね。
長い話になってすみません。
私は以上をもって、人生で初の自家用車なしの生活に突入しました。
車に乗る必要性が発生したら。
以前から興味あった車種をレンタルして乗るのも一興かなと思っています。
今まで掛かっていた経費を全て貯金にまわします。
そして、快適な老後を目指して。
楽しみながら準備していこうと思います。