自分の機嫌は自分で取ってねw
という、気が付けば「あっ…」という言葉をX(Twitter)で見かけて
そりゃそうだよな。
って思うところもあり、思い立って火曜日は有給を取得しました。
そうなんです。
納車されたGen8が気になってしゃーないんですよねw
あんだけブラックな就業環境で休みもなしで仕事をさせたんだから、私が一日くらいわがまま言っても罰はあたらんでしょ。しらんけど。
という事で、会社(現場事務所)には連絡を入れて晴れて休日。
さて、朝からいくぞ!
淀川河川敷にw
だって平日だから、働く車の方が多くて北摂とか行きたいけど
私ら自転車がきっと邪魔ですやん?
我が家から淀川河川敷へは、主に桜ノ宮公園をちんたら走って毛馬閘門。
というほぼ公道を走らずに済むルートで行けるので、気持ちの上でも楽なんですよねw
朝7:30に妻と一緒に出発。
妻は会社へ。
私は毛馬閘門へ。
さて、Gen6 Madone SLRとGen8 Madone SLとの比較です。
大きなトピックスは
①二世代分の進化を感じられるのか。
②その為の機材差は、正にフレームのみ。(正確にはハンドルも違うけどw)
③Gen6は「SLR」。Gen8は「SL」その差も感じられるのか。
①に関しては有利な条件として②があります。
構成しているコンポーネントは、どちらも同じSRAM RED eTAP AXSでギア比も全く同じ。
使用しているホイール、タイヤもGen6と共用している関係もあって、全く同じ。
つまり違うのはフレームのみ。(あとハンドル)
なので、乗った感触の違いなどはまさにフレームの違いと特性のみという感じ取りやすい構成。
私が興味あるのは、③。
Gen6がデビューしたのは、確か2018年頃。
それから6年もの歳月が過ぎています。
いくらGen6がハイエンドモデルの「SLR」と言えど、二世代も違えばGen8にあってもGen6では届かない。
そんな要素もあるかと思いますが、TREKが誇るハイエンド「SLR」は現行世代のミドルグレードと比較してどれほどの「良さ」を感じさせてくれるのか。
以上3点の興味を持ちつつ、向かい風がそんなにきつくはないけど地味にちゃんとあるw
という当日のコンディションで淀川河川敷に挑みます。
まずは寝屋川あたりまででいっか…。
ここ数年、担当した現場への図面屋人員配置が無謀過ぎて休みも取れず
慢性的に運動不足な私。
とても乗れていた時期と比べて身体が鈍っているのを痛感している日々です。
淀川河川敷にて、さくらであい館から毛馬閘門まで1時間切りを達成した時のように、途中で休憩を一切挟まずに走り切れる…体力が私にはもうないんですよね。
といったあたりも踏まえて読んでくださいm(_ _)m
そう、それで寝屋川あたりに新しく出来た遊歩道的な場所に、休憩に良いベンチがあるんですけど、そこまで行って休憩して帰るか。
それでも十分に特性や良さはわかるだろう。
と考えつつスタート。
行きは踏み過ぎないように気を付けます。
行きでハッスルしすぎて体力なくなったら帰りが地獄ですからねw
写真を撮ったところから、土手を下る。
その際に出る車速がイマイチ伸びない!?
なんで!?
グラベルロードのKingzydecoと変わらんくらいしか速度でないやん。
ホンマにGen8は空力が良いんかいな!?
と驚きながらスタート。
地味に向かい風があるような、ないような。
始めて乗るGen8だから風の強さがよくわかんないw
隣にGen6を持ってきておいて、即座に乗り替えて比較できるなら風の強さや空力性能の違いをわかりやすく比較できるけれど、そういう状況ではない。
長年乗ったGen6と、今置かれている環境で感じる相対的な比較論でしかない。
なので、迂闊な事にはっきりとした事が言えない。
それは先ほどの土手での下りで車速が思ったより伸びなかった事も、Gen8への空力性能への疑心暗鬼を生んでいる証拠でもあります。
え~…
Gen8って思ったよりも空力性能は見た目通り良くないんかい?
写真みてもらうとわかりますが、今回話題を盛り上げているRSLエアロボトルもしっかりとセットしていて、空力的にはハンドル以外は全く悪くない状況です。
ハンドルで10Wくらいの差異を生むらしいけど、10Wの差であそこまで短いとは言え下りで出る車速に差が出るんかね?
なんて考えに耽りつつ、本来なら淀川河川敷でさほど脚に力を入れずとも割と簡単に30km/hあたりで巡航できるのに、本日は26~28km/hしか出ない。
まぁウォーミングアップせずに朝イチの寒いところに乗っているから、車速が出なくても焦らずにマイペースで、無駄に体力使わないように乗った方がGen8の特性を後々理解しやすいはず…
と、猪に近い特性しか持ってない体力ない癖に脳筋丸出しな私にしては、6年間の経験が大変珍しく活きましてw
無駄に踏まずに豊里大橋の車止め(メタルクワガタ)まで到達。
この豊里大橋の手前で気付きます。
あくまでも、経験に基づく相対論でしかないので確実な事は言えないけど
ひょっとして今日は向かい風、微妙に強いか?
そういう感じの進み方。
Gen8の空力がGen6に近い性能が出ていたとすると…という前提になるが、そう考えるとウォーミングアップの終わってない脚が回り辛い状況でこの巡航速度が苦も無く出ているというのなら、Gen8は結構良いのかも?
なんて方向に考えが変わる程度には、クランク回している時の脚で感じる手応え…いや、脚応えなどで良い感触をこの時に既に得ています。
豊里大橋から大日に至る頃には、なんとなくそれが確信に近い気持ちになります。
大日を過ぎて、いよいよ寝屋川。
スタート当初はここで引き返すつもりでしたが、良い感じで踏めてきている。
ウォーミングアップも終わった。
さくらであい館までいくか。
そうなんです。
自分自身で驚きます。
枚方の医科大で休憩し、引き返すという発想も飛ばして
さらにその先の八幡。
さくらであい館まで行くか。
という発想になってしまっている自分自身に驚きます。
医科大に着いても休憩する気持ちは全くわかず、ノンストップでさくらであい館まで。
医科大前の土手での下り坂の時に、💡閃いたというか思い出した事があるので試します。
Gen8は、クランクを回転させる人間の脚の動きによって空力性能が発揮されるように設計…云々。というGen8デビュー時の技術資料記事を読んだのを思い出したんですよ。
そこで、枚方の土手の下りでは自転車が前に進むようなクランクの回し方はせずに、ハブがフリーになってチャラチャラいう程度に力を全く加えずに、脚を空転させながら下ってみたんですよ。
具体的な数字は日に違う(風向きなどで)ので、あくまでわかりやすく例えとして挙げますので数字自体にはそんなに意味はないのはご了承ください。
例えば、最初の下り。
28km/hしか出てなかったとします。
Gen6 Madoneなら、そこで32km/hは軽く出るんですよ。
空力性能とか、そっちの抵抗の少なさで。
で、私は焦ったんですよね。
走行中さきほどの条件を思い出して、枚方医科大の土手の下りで脚の空転を試してみたら…Gen6 ならその下りで36km/hは出ると思ってください。
その時のGen8も、36km/h出るんですよ!!
なんと!!
そういう事だったんかい!
凄いじゃないか(TREKが)
デビュー時の技術プレゼンで言ってる通りじゃないか!?
でも、今後山の下りはGen6よろしく空力の恩恵に授かろうとすると、常に脚を回していないといけないのか!w
それはちょっとしんどい…と、考えたところでさらに閃きます。
…エアブレーキ…
そう、今までも自然と自転車のブレーキだけに頼らずに下りで減速する際に、上体をおこして空気抵抗を高めてそれも利用して減速してましたが、Gen8の場合はそれをより有効に使えるという事です。
脚の回転を止め、上体をおこしてやれば今までのエアロロードよりも空気抵抗に寄る減速がより有効に働く。
コーナーが過ぎれば、上体を伏せて脚を回しだすと空気抵抗が減って一気に加速しだす…
…面白そうw
Gen8凄いかもしれない。
週末、北摂に走りにいくんですけど。
そこの長い下り道で試そうと思います。
枚方医科大を過ぎると、万博に向けた工事があってダンプやら工事車両が通ります。
その為に警備員さんが誘導などをしてくれるんですけど、安全上速度が出せない区間が割とあります。
正確には枚方医科大の手前にもそれはありましたが、そういうのもあって速度が出せない区間もありましたが…
無事にさくらであい館へ到着。
休憩なしでノンストップで来ちゃえましたよ。
そして、驚くほど身体は疲れていない。
いや、疲れてるんですけど身体への負担が思ったよりも小さい。
久しぶりにSL(ミドルグレード)に乗っているんですけど、TREKらしい足あたりの優しさを感じます。
この足の残り方は尋常じゃねぇぞw
だって剛性バッキバキのAeolus RSL62ていうディープリム履いてんですよw
それでこの足の残り方はヤバい(大事な事なので2回…)
向かい風と割と出ていた巡航速度による相対的な風により、ゴリゴリに身体が冷えていたので私としては珍しくホットコーヒー微糖を飲んで身体を温めつつ補給。
そうです。
ここまで良い走りを披露してくれたら、俄然興味が湧いてきます。
さくらであい館から、毛馬閘門まで1時間切り。
ただし、工事車両との兼ね合いもあって安全は第一。
私が記録気にするがあまりに変な事をして、事故をしてしまって…それが原因でなんか厳しいルールが生まれたりして他の人に大迷惑を掛けたりするわけにはいかない。絶対にダメw
なので、一応一時間切れるかな?って狙うけど
・頑張り過ぎない。だって頑張って踏んだらGen6との差がわかりにくくなる。
なのであくまで、脚がきつくならない程度に楽しみながら乗ってどれくらいで毛馬閘門に帰着できるか。
そんな気持ちで乗ろう。
毛馬閘門までスタート!
ここまで十分に長文になっちゃったんで、細かい表現などは割愛しますw
毛馬閘門まで最後の土手の登りまでの間で、何やら近所の幼稚園だと思いますが運動会?みたいなかけっこ運動をやっておられたので、最後のメタルクワガタを超えてちょっと走ったところから、土手上に階段を上っていき最後はゴールしました。
なので写真が毛馬閘門のところではなく、そこから桜ノ宮公園側へ降りてすぐのところの自販機前で撮った写真になっていますw
なんだか思ったよりも速かった。
それは特別何かが速いとか、目立って空力がすげぇ!とかではないです。
全体的に無理なく速い。そんな感じです。
記録で言えば、1時間10分です。
そんなに速くない。
でも、私の記録では歴代2位になってますけどw
(それだけちゃんと踏める機会が少ないととってください。人が多い時もあるので、なかなか…ねw安全が第一ですので)
工事車両との兼ね合いで飛ばせないところもあっての、休憩なしで完全ソロで走ってこれは立派だと思います。
それは私が体力減ったヘタレって意味も含めて考えると、マジでGen8凄いです。
Gen8を総括すると。
・エモンダっぽさもある見た目になりましたが、乗ると立派なマドン。
・ミドルグレードのSLですが、OCLV500か?これ。OCLV650くらいに感じる堅さ。
・車速伸ばす為に踏んでも力が横に逃げずに車速に繋がる。
→ただし、SLRのような踏んだ時の反応の速さとか良さはミドルグレードの反応。
そこは価格ヒエラルキー的にしょうがない。
だって、そこすらも近しい性能を持たせたら…誰も高いSLR買わないでしょw
・先程の項目でも出ましたが、重いギアで踏んで行った時の車速の伸びだとか、スプリント掛けた時の車速の伸びだとか。
そういうのは、6年の歳月の差があっても、腐ってもそこはSLR。
というか、さすがSLR。
Gen6がマドンらしいマドンというのもありますが、踏んだ時の加速やら何やらはGen6というよりも、SLR。さすがSLR。
いやOCLV800だからでしょうか。(M40Xが凄いのか?)
上記の点を元にさらに要点を絞ってまとめますと…
※Gen8はスーパーバイク。
レースに出るなら間違いなくSLR。
コーナー立上りなどでの反応性や車速の伸びなどで妥協せずに勝ちにいくなら、文句なくSLR。
というか今回の乗り比べでTREKすげぇな。さすが。って感心しました。
明確に目的を持って買うならSLR。
趣味としてその反応性や頼もしさも楽しむならSLR。
じゃあ、文面の最初に書いてあるGen8はスーパーバイクってどういうことなん?
って事なんですが、2世代6年分の進化はさすがにあります。
それは目立ってどこが凄いとかはないんです。
ただただ、体力不足で乗れてない私が休憩もなしで毛馬閘門からさくらであい館、さくらであい館から毛馬閘門まで往復できた。
それも頑張って頑張って踏んで速度を維持するのに目を三角にして…走らずに、コレ。
この事実が凄まじいです。
しかもホイールはRSL62ですよ!?
ガッチガチですよ、ホイール。
つまり、Gen8のSLはブルぺ向き。
地味に空力性能を持ちつつ、登りはGen6 Madoneよりも登るようになって。
平坦も頑張らんでもそこそこ速くて。
目だった凄さはないものの。それはわかりやすくすげぇ!というのが無いものの。
Gen8は常に乗り手に対して仕事してくれています。
乗り手が疲れないようにそっ…と優しい手を差し伸べ続けてくれます。
そしてミドルグレードですが、重心の低さやコーナーでの安定性やそういう類の乗り味は正に正真正銘のMadone。
エモンダではあり得ない体験できます。
さすがMadone。
短いけど急な登りを、巡航ギアのままダンシングとパワーでグッ!!と登るような場面は、SLRに激しく軍配があがります。
SLでも登るんですよ。ただ、その時の車速の伸び方がSLRの方がさすが競技車両!という良さに溢れています。
ただ、TREK特有の足あたりの良さをSLRも持ってますが今回乗って強く感じたのが、SLRはやっぱりレースバイクなんですよね。
スパルタンですw
でも、他メーカーのバイクと比べてマドンのSLRは優しい。
さすがTREKやで。
って私は過去にも発言していますが、そういう側面を持つTREKのSLRを「やはりこれはレースバイクだ」と言わしめるほどのGen8 SLはスーパーバイクです。
ブルぺで長距離を走る人や、私のように休みの度に美味しいモノを食べにいったりするサンデーライダーなどの趣味を持つ人や、そういう目的方面で考えると。
つまり、多くのロードバイクを趣味とする人をターゲットにすると…
乗り味の好みやそういうのがあるので、万人にベストバイクだ!とは断言できないものの、Gen8 のSLってスーパーバイク過ぎないか。
それを強く感じたライドとなりました。
いやぁ、Gen8って素晴らしい。
そして、Gen8に乗って走ってる最中ずっとGen6の事を思い浮かべてました。
それくらいちゃんとマドンしている。
そして、私はGen6 SLRも好きなんだなぁ…って、両方の意味で再認識できた。
そんな良い休日となりました。