時々聞かれます。
ポルシェって壊れないの?(壊れるんちゃうんw)という話題。
981ボクスター(2012年)と、マカンS(2014年)の二台しか所有した事がないけれど、逆にその2台について実際どうなの?という経験談を書こうと思います。
※981ボクスター(2012年生産)
今見ると懐かしいですね~。
メガーヌ3RSの次に乗った車です。
写真の状態はノーマルです。
ただし、オプションのスポーツシャシーというアダプティブサスペンション機能をもたない
シンプルなパッシブサスペンション構成の、純粋に車高が下がるスポーツサスペンションキット(純正)を組んだ状態です。
車検、ちゃんと通りますw
そして、車高低く見えますけれど意外とちゃんと車高はあって街中走れます。
急勾配とかの登り始めはやはり気を使いますけれど。
スポーツシャシー組むと、純正のポルシェ認証タイヤP-zeroやMichelinだと乗っていてバランスは良いですけれど、絶対的なグリップを使い切るような走りをした場合、サスペンション側に余裕があるのでよりハイグリップな製品を装着した方がサーキットなどでのラップタイムは向上するでしょう。
スポーツシャシーを組む前は、標準足で岡山国際を走っていたんですけれどタイヤは同じ銘柄(ポルシェ認証タイヤ)のままだと、標準足=スポーツシャシーでした。
標準足が思ったよりもレベルが高かったw
話しが逸れ過ぎたので、本題に戻ります。
4年近く落ち状態の中古車として購入しました。
購入当時、約3万km
そこから2年ちょっと乗って、ODOメーターが56500kmを刻む頃に売却しました。
理由は、ロードバイクに思い切り傾向した為にボクスターはとっても気に入っていて一生乗ろうかな!と思ったほどだったんですが、それ以上に「ロードバイクを車載して、遠くに走りに行ってみたい!」という欲求に負けたからですw
※3年近く乗ってみて不具合などあったのか
・結果的に不具合はなかったです。
・燃費は思ったよりも良かったけれど、実燃費はあまりにも上下動が激しいのが現実です。
1.あまりにも短距離乗るだけだと、燃費は悪い=4~6km/Lくらい
2.最低でも片道20km以上乗ると、燃費はかなりマシになる。けれど、排気量なりではある。
3.きっちりと距離を走る(片道50km程度)と、一般道でも燃費は悪くなくなる。
例:一般道7km/L程度、田舎道9km/L程度、高速複合11~13km/L程度、
高速メインでの片道300kmくらい移動だと最高で15~16km/Lを記録。燃費良すぎて信じられなかった。
岡山国際の年会員になって、会員枠で結構走ってました。
一回行く度に、30分枠を2~3枠、一時間枠を1枠。
一回当たり、合計で最低でも2時間は走ってました。
真夏でもおかまいなしで走ってました。仕事柄、いけるチャンスはそんなに多くないので。
それでも、ショップが開催する走行会に足繁く通っている人よりは、遥かにまとまった距離をサーキットで過ごしています。
それほど負荷を掛けても、不具合らしい不具合なしで過ごせました。
フルノーマルの2.7L 素のボクスターで完全ノーオプション(要するに走りに有利なオプションもなし)
そんな状態で岡山国際を1分52秒565でラップ。
NAの2700ccでオープンカーと考えると、結構どころか割と良い記録だと思います。
スポーツシャシー組んでハイグリップを…は、試せてません。
スポーツシャシー組んで、標準の認証タイヤで走るのは走れました。
その時は最初に書いてますが、タイヤのグリップ使い切っていた模様で同じく1分52秒5でした。
ボクスターあるある事例は、ググると出てくるので細かいのはそちらに任せます。
結果を書くと、4年落ちで買って3年近く乗って7年落ち。
走行距離も56000kmくらいまでだと「よっぽど負荷高い無理な走行を重ねない限りは、ポルシェの品質は揺るがない」
オーバーレブしまくったり、シフトミスしまくったり…機械的に無理な負荷をユーザーが掛け過ぎない限りはヘタりすら無いっていう事実です。
実際、マカンSに買い替える時に正直にどれくらいサーキット走ったかを下取りしてくれる方に説明したんですよ。
そしたら「Radiusさん、きっちりメンテされていますし、ポルシェですから大丈夫です。そんな理由で査定額は下がりません」
ぶっちゃけ、BCNR33やGDBなどでサーキット走っていた頃の方が、改造費含めて維持費は掛かっていた。
981ボクスターは、ポルシェが作るスポーツカーの中では最廉価モデルですが、きっちりとクーリングまわりだとか作られていて、フルノーマルのまま真夏のサーキットを30分とか1時間全開走行しても水温・油温は安定。
スポーツ走行に必要なセオリーを守って楽しめば、車は傷みません。(コースから戻る際にクーリング走行を実施するなどの事を指します。これはみなさん、やりますよね)
10年以上過ぎた現在、ダイレクトイグニッションだったかな。
そのまわりの遮熱板が、911では標準装備だがボクスター/ケイマンでは省かれているので、同年代の911から流用するとトラブルを事前に防げる…だとか、細かいノウハウは発売当初より明確に積み重ねられています。
今、乗る人の方が情報がちゃんと提供されているので(ちゃんとしたお店なら)私が買った時よりは、維持しやすいでしょう。
10年落ち付近になると、ラジエターやウォーターポンプなど。
定期交換が必須となる部品が寿命を迎えます。
これらもそんな目をむくほどは高くないです。
むしろ、2012年以降の水冷ポルシェは品質が安定している為、私が買った4年落ちで走行3万kmなんていう極上のタマよりも経年数と距離を重ねている今の方が、プレミアついて高くなっているようです。
良い車には違いないですけれど、こんな事されたら買いにくいですよねw
私が買った頃が底値だった。(これは本当に)
結論:981は大丈夫。
※95B-CTMマカン(2014年生産)
今から五年前に、五年落ち走行3万kmで購入。
マカンは人気があったから、五年落ちでも4年近く落ち981ボクスターよりも高かった。
元値がマカンSの方が約200万円ほど高いから、まぁ順当と言えば順当なんでしょうかw
981に思ったよりも価値がついたので(ほぼ損してない)、マカンSに買い替えるのが非常に楽でした。
ポルシェで10年選手ですよ。
むしろ、こちらの方がみなさん知りたいリアルポルシェじゃないでしょうか。
中古のポルシェって大丈夫なん?
っていう状態がまさに今乗っているマカンですよ。
10年落ちですよ。マジで。
では、いきましょう。
※5年乗って不具合はあったのか。
・乗り始めの頃、情報が出だした頃なのでちょっと緊張した、トランスファー(センターデフ)のジャダー発生
→マカンの持病です。
トランスファーフルードは、現在ちゃんと対策品が出てまして普通に注文すると対策品フルードが届きます。
対策品フルードに交換すると、トランスファ本体が逝ってない場合なら嘘みたいになおります。
滑らかで無音な状態に戻ります。サイコー。
デビュー当初は、トランスファーフルードは10万km無交換なんて言ってたらしいですが、現在は8000km毎に交換推奨。
ただし、この8000km交換サイクルを守っていたらトランスファーが壊れる気配すらありません。
☆現在は、解決済みのトラブルです。
維持費は、8000km毎にオイル代+工賃で26000円くらいです。
これを高いととるか、別に構わんととるかはマカンの走りやスタイルに惚れるかどうかですね。
ディーゼル積んだマツダの煤貯まったタンク交換で掛かる工賃や手間考えたら「そんな変わらんのんちゃうんw」
と考えてしまう私はポルシェ脳。(気にしないでください)
近場しか最近走れてねぇw…とか、エンジン回さなきゃ!とか、機械に急かされずに普通にリラックスして好きに走れる方を私は良いと判断します(個人の好みです)
それ以外のマイナートラブル(とは、イタフラ車で鍛えられた私は思わないけれど)を紹介します。
・稀に、ナビが居留守する。
→現在、5年乗って二回だけエンジン始動した瞬間からナビ真っ黒のまま無応答。
エンジン止めて、しばらく放置して再始動しても直らず。
気にせず乗って用事済ませて、帰る為にエンジン再始動すると→直ってる。
電気的な要素で、自然治癒。ドイツ車もオカルト要素を搭載してきたか。
ETCはナビ音声連動してますが、ナビ落ちてもETCは正常に作動します。確認済み。
そして、通過時に音声案内なく無機質な「ポーン」だけとなりますが、ETCゲート通過できます。
→SUV特有の車検時に必要な左前カメラ映像(ルームミラーに映されます)が映らん!
助手席ドアを電線が通ってる関係上、妻が乗り降りした時のドア開閉時にこういうのがおこる模様。
放っておくと直ります。ドイツ車なのにオカルト要素をここでも搭載。
エラー吐かないので、ディーラーも故障と断定できず。(接続は検査してくださいました)
改善せず。でも、直るしそんな頻発しないんで、まぁいっか。というレベル。
→たまーに暖房がきかない。
乗ってるうちに暖房が作動するので、もはや気にしないレベルw
一昨年くらいに、この症状がしつこく出たのでエアコン修理を覚悟したんですけれど、昨年冬あたりから快調になり
一切症状出なかったので、こういう記事を書く時くらいしかもう思い出さないという耐性を得ている私です。
不具合と言えば、これくらい。
こういうのが安定して作動する国産にお乗りの方は「うそやんwアカンやん!」と思われるでしょうけれど、なんかそういうのどうでも良くなる魅力があるんですよ。
そういうの含めて「輸入車乗りはこれだから…」と思われるでしょうけれど、本当なんです。
むしろ、私も輸入車に乗ってみるまではアンチ輸入車だったので、こういう記事を見ると「ケッwwww」って感じだったんですよ。
そんな私がこんな記事を書くようになるなんて、感慨深いですw
結論:5年落ちくらいがモデルにもよりますが、値頃感出ていておススメ。
マカンは6~7年落ちがそういう意味では安いかもしれない。個体差あるので一概に手放しでは言えないけど。
そして、維持費ですが。
維持費ってどんなモンなの。って話題です。
95BマカンSの燃費。
車重1.92tもあって、太いタイヤ履いて、ダウンサイジングなんて考えていない3000ccツインターボ。
0-100km/h加速は5秒切るか切らないかという、車重…というか物理無視してんの?
というくらい良い加速。
私が乗る2014年式なんて、カタログスペック340psしかないんですよ。
PDKのギア比と制御の妙ですね。
そんなパフォーマンス振り側のSUVの維持費、いってみましょう。
燃費
・街乗り:5~6km/h(激渋滞にハマったらそれなりに落ちます)
・山道含む田舎の下道:7~8km/L
・高速複合:9km/L程度(条件良ければ10km/Lに近づく)
・高速メインの長距離:10~12km/L(通い慣れた妻の実家へ向かう山陽道メインの場合、12km/L)
タイヤ代
981もそうですけれど、235や265というファットなタイヤなのに、そして結構良いスポーツ走行性能を発揮する性能が高いラジアルタイヤなのに、18インチや19インチや20インチなのに…
今はコロナ禍やウクライナ戦争などの価格UP要素を経ているのですが、それでもちゃんとしたお店(良心的なという意味で)で新品のポルシェ認証タイヤを買うと、4本で組み替え工賃とバランス取り込みで約15万円ほどで買えちゃいます。
社外品で、このサイズでそれなりの性能のタイヤを買ったら余裕で20万円を超えるので、認証タイヤの方が良心的です。
雨の日も安心。
その気になればサーキットも楽しんで走れる。
耐摩耗性能も確かで、毎回無茶な楽しみ方してない限りは余裕で常識的な高寿命。
ちなみに981はサーキットでの飛び石でフロントガラス交換したんですけど、コーティング不要な磨き加工までしてある純正フロントガラス一枚10万円でしたよw
走って消耗するパーツは、なんか安いんですよ。
ただし、純正ブレーキパッドとブレーキディスク。
てめぇはダメだw
サーキット本気で走る人が使うくらいのパーツ代ですwそこはw
まぁ確かに高性能なんですけれども。
エンジンオイルは、8L必要です。
ドライサンプ方式(現在はセミドライサンプ…とは言っても、構造的にはドライサンプです)なので、オイル大量に要るんですよね。
まともに交換したら、数万円です。
私がお世話になっているディーラーは、高性能オイルを20Lとか40Lとかまとめて購入してリザーブしておけるんですよ。
一回購入で10万円とか要りますが、オイル交換工賃も込みなのです。
なので、オイルフィルター交換する場合はそれの部品代を請求されますが、そういう回じゃないオイルのみ交換の際はその時は費用ゼロで交換できます。
これのおかげで、高性能オイルを使っているのにオイル交換1回あたりの代金は約18000円です。
レクサスLFAとかが使ってる高性能オイルですよ!
岡山国際を、真夏の過酷な時期をガンガンに走っても不具合なんて一切なかったオイルですよ!!
おかげで安くポルシェライフを堪能させていただいています。(今のマカンも。マカンはターボエンジン用オイルですけど)
任意保険。
私はゴールド免許です。
それの割引は大きいと思います。
家族は40歳未満不担保。
家族以外は18歳未満不担保
(お店預ける時とかでも、保険適用されるという仕組み。まともなお店はお店が保険掛けてますけどw)
対人対物パッセンジャー無制限
弁護士特約や自転車などの傷害特約など、必要な特約は全て込み。
通勤でも乗るので距離無制限で→ちょっと車両等級が上がっちゃったので現在は年間10万円。
買ったばかりの、マカンがまだ世に出て間もない頃はそんな好条件で車両保険も650万円くらいの条件で入っても、年間8万ちょっとでした。
良く出来た国産車と比較すれば、維持費はちょっと高い。
けれど、そんなに思ったよりも高くはない。
そう思いませんでしょうか。
10年近くになったマカンで交換した方が良いだろう部品。
・スピードセンサー
片方10万円、両方20万円。結構な出費ですw
屋内保管していると、10年過ぎても壊れません。保管の仕方で寿命は変わるようです。
・ウォーターポンプ
ポルシェ定番の交換部品。
このあたりが費用掛かり出します。
私のは10年過ぎましたが、両方ともまだ未交換です。
ただ、次の車検時は予防を兼ねて交換しようと思っています。
結構かかりますね~、次の車検はw
でも、それが過ぎたらまた10年はほぼお金の掛からない状態になります。
981もマカンもですけれど、ポルシェって慣らし運転に5万km要るの?
と思っちゃうくらい、ODOメーターが5万kmを超えるあたりから、エンジンも駆動系もさらに調子が良くなってきます。
これには本当に感心します。
そして、マカンは乗りやすく、乗っていて楽ちん(長距離移動が特に楽)なので中古車市場でも走行15万kmを超える個体も元気よく流通しています。
19万kmを突破している個体も。
そして、お値段は300万円近い200万円台で流通。
そこまで距離走っても商品として成立しているという事実。
安心じゃないでしょうか。
そういう目線で探すと、私のお勧めは最後のポルシェ製V6ツインターボを搭載している2014~2016年生産の前期マカンS。
これらの走行距離が5万km前後の個体で、今だとお値段そんな変わらないです。
状態は確認しないといけませんが、そういうのが300万円台で購入可能です。
元々、新車の時期に778万円だったマカンS。
それが10年落ちてまだ400万円近くしているのは異常かもですが、ほぼ新車価格に近い値落ちがまだそんなでもない時に買った私からすると「安い気がするw」
まぁでも私の場合は、ノントラブルで過ごせた5年があるので、その5年分の価値かな…とは思わなくないですけれど。
それでも、あんなに良い走りするので選択肢としてはアリじゃないのかな~とは思いますが、それはオーナーの贔屓目でしょうかw
当たり外れはあるみたいなので、これは一例としてとらえてください。
私のまわりでは、ハズレ事例は見てないんですけど対象となる個体数が知れているのでなんとも言えないのが悲しいですw
ちゃんと維持していたら、ちゃんと使っていたらそんな不具合もないだろうとは思うんですけれどね~。