リムブレーキ用のコンポーネントの未来は暗いじゃないですか。

105の紐が残るからそれで良いだろ!

とシマノさんに言われそうですけど、105で十分とは言え長年乗るならスペアパーツ欲しい。

…STIカバーの予備買っておくか。(記事書きながらこれを失念していたのを思い出しました)

 

そんな想いでいつもお世話になっている店長に相談したところ、相談しているうちにリムブレーキのブレーキを変更しておいた方が良いんじゃないですか?と言われまして、( ゚д゚)ハッ!としました。

私は最初に買ったロードバイクがTREK EMONDA SL5(2018)で、完成車パッケージとしてR5800系の105で組まれています。

105のブレーキで慣れてしまった身としては、確かに絶対的な制動力という点ではおもっくそ握らないと急制動(?)は無理です。

慣れてきたからこそ、そんなのに頼らないで良い方向で走っていますけれど予期せぬ飛び出しとか様々な要因でアッ!って時に不安があるのは確かに。

また、割と勾配強いところでのダウンヒル時にディスクブレーキなどで慣れた身だとちょっと不安がないかと言われたら嘘になるけど、まぁ慣れてきたし問題はないか。

なんて思っていたんですけど、ここ変更しておけるなら変更しておきたいなぁと言われた時に思ったので「お願いします!」

という流れになりました。

 

当初はアルテグラのキャリパーに変更する話でまとまりました。

16000円くらい?18000円だったかな。

アルテの新品ならそれで買えるので取付け工賃込みで20000円でどうですか?

というお話しだったので「お願いします!」と発注。

 

その30分後くらいにLINEの通知音が鳴るので確認すると店長からでした。

 

中古品になりますが「極上」のデュラエースキャリパーが手元にあるのを思い出しました。

これで良いのでしたら、取付け工賃込みで25000円で良いですが、どうされますか?

 

というメッセージでした。

 

これ見た瞬間に脊髄反射で「よろしくお願いいたします!」と返信しました。

どう考えても破格。

問題は中古のデュラの程度はどうなのか?という問題ですが、4年以上付き合いのあるこのショップ店長の口癖というか決め台詞として「極上」と但し書きが付く中古品は、理由があるんですよ。

このお店の古くからの常連さんで一人物凄く変態(いい意味で)さんがいらっしゃって、その人がたまーに放出してくださるパーツが店長の言う「極上品」なのです。

一度くらいは使った事があるけど、ほとんど使ってないか走ってないパーツの事を指して「極上」と言われるんです。

 

ここまで思い出して( ゚д゚)ハッ!としました。

実は、お店からの紹介で「極上」のプロジェクトワン物件であるEmonda SLR(2018)リムブレーキを買わせてもらいました。

この時に組まれていた各ハイエンドパーツテンコ盛り状態で買うのが一番お買い得ではあったんですが、当時の私達はまだロード始めて一年かそこらの若輩者だったんで、ロードバイクのハイエンド品がやばい性能を持っているのは「頭ではわかっていても」その金額を出して買うという精神的壁を突破できるほど胆力のない時代だったんです。

でも、このチャンスを逃せばおそらく一生Emonda SLR(のリム版)は買えないし買わないだろうな~

という漠然とした想いがあったので「バラ売りできますか?」と問い合わせたところ店長より「良いですよ!」と快諾いただいて、フレームセットとして買わせていただいて新品のR8000系紐のアルテグラで組んでいただいて購入。

という流れがあったんですが…

 

ひょっとすると、その時に我々が完成車として買わずに部品として外してもらったキャリパーが巡り巡って私のエモンダに来たのかな?w

 

なんて思っていたのですが、組み付けの時に店長に聞くと

「そうなんですよ。あの時のR9100Di2は、STI含めてFDやRD、クランクセットとスプロケはスグに売れたんですけど皆さんキャリパーは先にデュラ化して乗っておられる方が結構多いじゃないですか。

それでキャリパーだけ売れ残っちゃってしまったので、私が乗るエモンダにそのうち使おうかなと確保しておいた9100のキャリパーがコレです!」

 

なるほど…

どうりで今見ても新品と言われても疑わないほど綺麗なワケだ…

これが工賃込みで25000円は安すぎw

ブレーキシューはカーボンリム用シューがデュラに付いていたので、それを外して私の105についていたアルミリム用シューに付け替えて組んでもらいました。

つまり、ブレーキシューは105と同じです(実際にアフターパーツで買うとき、品番は一緒らしいです)

店長の手により、無事に組み込み完了。

 

問題がないかお店のまわりを試走します。

 

どれだけ制動力とコントロール性が変わるのか楽しみでした。

※試乗車を通じて、デュラキャリパーは経験がなかった事はなかったんですけど、この時にいろいろ思い知りました。

・試乗車だから、思い切った運転なんて勿論試せませんw

・ハイエンドな組み方が多い試乗車なので、カーボンホイールだったのも原因のひとつかと

AC3加工を例として、カーボンリムの制動力を補う加工が施されているとは言え「それはやっぱり補う為の加工」であるんだろうなと、今回の経験を通じてそう思いました。

自分の所有車として思い切り乗ればまた感想は違うのかもしれませんが、今回の感想はこの辺の違いが原因でそう感じたと読み取っていただけると幸いです。

 

まず、スッと握り込む。(割と思い切り)

その握り始めで生じる制動力の始まり方は、良く知る105と変わらない。

そりゃそうだよ、ブレーキシュー一緒だもんな

とか思いながら握り続けていく(この間、時間にして一瞬です)

すると、ググッ!と力強く自転車が停まる。

停まった時点で「おぉ!」と驚くけど、目的の握力まで握る手を緩めることができなかった。

だって文字にすると冗長ですが、この間全て一瞬一瞬の私の感情を切り取っただけですw

そしてあっさり後輪ロック。

ゆっくり走っている時に試しで握ってみて良かったw

 

それにしても、あの握りだしてからグッ!とくる制動力すげぇぞ。

 

と喜んで様々な速度域からの様々な制動力の出し方を試してお店に戻る。

 

店長「問題ないですか」

私「ばっちりです!」

 

アルミリムで乗る分には、ここまで制動力とコントロール性があるなら晴天時は間違いなくディスクブレーキ要らんのと違うかな。と思えるほどコントロール性にも優れ、制動力にも優れてました。

リムの外径分、コントロール性にも制動力にも効果絶大ですよね。

ディスクブレーキは確かに優れていますけれど、ローター径は160㎜(もしくは140㎜)ですもの。

あれだけ小さいディスクであそこまでのコントロール性を発揮しているのは「さすが油圧」というべきでしょうか。

 

105のキャリパーで慣れていたので余計にこの差に驚きました。

105でも十分かそれ以上にちゃんとダウンヒルできるじゃん!と思ってましたが、繰り返し繰り返しその操作をするんだったら間違いなくデュラの方が疲労度も少ないですし、より確実な制動とコントロールができますね。

ありきたりな文章になりますが、使ってる本人が受けた衝撃はとてつもなく凄かったです。

 

そして、お店に届いているSCOPEのホイールを開封しました。

 

間近でじっくり見るのはもちろん初めてです。

オールロード系ホイールなので、ホイールの規格的にはASTM2?っていうんでしょうか。

ロード用ホイールより、悪路走行に向けて強度と耐久性を高めた製品です。

なので箱から出す時に手で持ってもわかるほど、まずは「がっしりしてるなぁ」というのがわかります。

スポークは全てSapim CX-SPRINT

CX-RAYより一段と太く、がっしりしています。

そんだけがっしりとしているのに、手で持った感触としては良く知っている「カーボンホイールのそれ」ですっきりと軽いんです。

ハブもスターラチェットに似た構造のハブを備え、作りもしっかりしていて…

後は実際に使ってみないとわからないのはホイールなので、後は使ってみないとどうこう言えませんが、ここまでの印象は非常に良いです。

これで価格が198000円なのは安い。安すぎる。

店長も今回初めてSCOPEを扱ったので興味津々で細部まで観察されていました。

店長もここまできっちりと作ってあるのにこの価格は安いですね~。

後は実際に走ってみてどうなのか次第ですけど、これは非常に売りやすいホイールですねぇw

と今後そのお店でも扱うかどうするかを吟味されていましたw

 

デュラのブレーキキャリパーに関しては、縁あってとっても幸運な巡り合わせとなりました。