今まで体験したホイールの個人的な感想です。

体重がコンディションでえらく変動の大きいおっさんですw

恥ずかしながら84~90kgくらいです。(仕事の多忙さによる…)

間食してないんですけれどね…。

睡眠不足になると割と体重リバウンドしてしまいます。

 

こんな体重なんで、間違ってもロルフプリモとかのホイールは体験できませんw

 

それはさておき、いってみましょう。

 

TREK EMONDA SL5完成車アッセンブル純正ホイール

この時は機材について知識がなさすぎて、また体験しない限りはなんとも言えませんw

ただ、凄く重かった印象が強いです。(後から軽量ホイール知ったからなおさらなんですが)

良くもなく、悪くもなくだと思います。

 

Specialized Allez sprint comp disc完成車アッセンブル純正ホイール

純正スポークテンションがヌルイ以外は割と悪くないホイールでした。

手組でも使われるDT SWISSのR460というリムを使っているので、リム重量がさほど重くもなくて割と良い走りをするホイールでした。

Specializedの上位ミドルグレードに付属する純正ホイールと同じリムを使っていますが、Allez sprint comp disc完成車に付いてくるホイールは、恐らくですけれどスポークとハブがより廉価版の価格を抑えたホイールだと思います。

わたしのように体重のある方は、時々スポークテンション計測して増し締めしてもらった方が良いです。

…というより、そういう増し締めが要るくらいの距離走って不満はなかったというのが事実です。

 

Fulcrum Racing ZERO(リムC17 リムブレーキモデル)

初めてホイール交換した時に導入したモデル。

アルミリムの決定版だと思います。

わたしのように体重のある方は、レーゼロの方が良いと思います。

体重が軽い方はシャマル ウルトラの方が良いと思います。

今も愛用しています。(主に妻がw)

公式では純正アルミスポークの設計寿命が3000kmとトンデモ寿命だそうですが、今のところ不具合ありません。

いろんなケースが考えられるので迂闊な事は言えませんが、耐久性に問題はないように思います。

時々、ハブのグリスアップはカップ&コーン式を採用するので必須です。

今は以前よりも安く買えるので、相当お買い得ではないでしょうか!!

 

Bontrager Aeolus comp5(ノーマル時の評価。リムC17)

これがですね、価格10万円の割に悪くないんです。

そのまま乗っても割と満足できるホイールです。

コーナリング含めて非常に素直で乗りやすいコントロール性で、完成車のグレードによっては純正ホイールにTREKが選んでいるのも納得な感じのホイールです。

 

Bontrager Aeolus comp5改(スポーク:SAPIM CX-RAY。ハブは前輪がTNi ウイングハブ、後輪がDT SWISS 350s)

ハブの回転性能も改善されるのも相まって、リムの素性の良さをCX-RAYが引き出す良い感じのホイールになります。

ただし、リム重量は変わらないのでリムが重い事には変わりませんw

けれど、結構走るようになりますよ。

登りはレーゼロと比較すれば確実に重い。

体力削られる感じはします。

(今は大してそういう風に感じないのが不思議です。慣れ?平均勾配18%を超える区間含めて、これで皿倉山を登れています。)

ただ、タイム比較するとレーゼロと大してタイム変わらないんですよねー。不思議。

なんででしょ…?

そして、下りは確実にレーゼロより私はこちらの方が好き。

安心して下れる速度域が確実にカスタムホイールであるこちらの方が上です。

テクニックも糞もないヘタクソがそう感じる不思議。

恐らくですけれど、靭性に富むCX-RAYが普通のスチールスポークよりも張れる事により、ホイール全体の剛性が高まる。

剛性高まっているのに、スポーク自体は靭性が高いので良い感じで超絶微妙に撓ってるんですかね。

そのおかげで、微少なインピーダンスロスも抑える=速度と安定感に繋がっているんでしょうか。

素人だからわかんないッスけれど、実際に乗った感触はそうです。

ただ、Aeolus comp5は完組ホイール価格が約10万円と安いにも関わらず、リム単体で買うとリム一本49000円もします。

…あんたの正体はリムだったのかよ…

というくらい高価なので、わざわざリム買ってこういう手組を依頼するのは費用対効果から言って、おススメできないのが残念です。

乗ると面白い乗り味なんですけれどね~。

 

ROVAL Rapide CL50 disc(ノーマル)

少し、横剛性が低い気がします。

私の体重で立ち漕ぎすると(あえてダンシングと書きません…書けませんw)ディスクローターがパッドに擦れてシャンシャンいったりしました。

毎回ではないですけれど…。

アルテのローターでもそうなるんです。

それ以外では、素人貧脚サンデーライダーにとってデメリットは特に感じませんでした。

このホイールをセットして、単身赴任先でダイエットも成功して体重84kgの時に、特にタイムアタック意識せずに普段通り乗って清滝峠のPRを一気に3分も短縮したのは驚きました。

空力に優れていて、リム重量がレーゼロくらいしかないという事実が非常に素晴らしい性能を発揮してくれたのです。

カーボンリムなので細かな振動吸収というか減衰能力にも長け、DTコンペティションレースというスポーク断面積がエアロライトくらいしかない丸スポーク故に脚当たりも優しく(=その分、剛性が犠牲になっていたんだと今ならわかります。)ロングライドに出掛けてもあまり疲れない良いホイールでした。

ハブもCLX50と比較してワングレード落とされているとは言っても、定評のあるDT350sベースなので厳密に乗り比べたらやっぱりCLX50最高!!になるんでしょうけれど、CL50単体で乗っていたらまず全く不満がありません。

次のカスタムホイールの例にも繋がるんですけれど、ハブの基本構成が上位ハイエンドモデルとインターナルメカが同じなのと、リムそのものがハイエンドモデルのCLX50と同じリムだという事実をもって、価格20万円しますが安くないですが高くないモデルだと個人的に思います。

 

ROVAL Rapide CL50 disc改

(カスタムホイール。リムとハブは純正使用。前輪:CX-RAY、後輪:CX-RAYとCX-SPRINTの左右逆異径組み)

のむラボさんという関西で超有名なホイールビルダーの方がいらっしゃいます。

その方が、非常にありがたい事にブログ記事にてROVALの問題点を公開してくださって、それの解決案(の一部)を公表してくださっています。

常にのむラボさんのブログ記事を素人ながらに目を皿のようにして読んで勉強させていただいています。

ありがとうございますm(__)m

のむラボさんの見地に到底及びませんが、記事を読み進めていくウチに興味が抑えられなくなり、しかしのむラボさんの門戸を叩くのにはちょっと勇気が要る…という事で、お世話になっているTREKコンセプトストアの店長に相談してみたところ「やってみましょう!」と快諾をいただき、カスタムホイールの発注をしました。

なかなか手強かったみたいですw

まず、ROVALの純正ハブボディはストレートヘッドスポークを使用する形状になっています。

それがまた厄介でストレートスポークヘッドのフランジを潰した形状でセットし、エアロ方向が変に動かないようになるように固定する仕組みになっています。

その為、使用したいSAPIMのCX-RAYおよびCX-SPRINTを潰し加工していただかないといけないのですが、SAPIMのエアロスポークは優れた加工技術により鍛造?に近いんでしょうか?

普通の工具で潰そうとすると、その工具がイカレるそうですw

店長の知人の鉄工所へ依頼を出すも、そこの40tプレスでも歯が立たず。→外注に依頼。

という流れで割とな日数を費やしました。

それだけの手間を掛けていただいて、約3万円くらいで実現します。

わたしのようなお客さん以外は今後はこの依頼は断りますwと店長は言ってました。

そりゃそうだろうな…と思いましたw

リムも純正、ハブも純正。スポークだけの変更でしたが、これが目からウロコなくらい変わりました!

絶対的な性能差で言えば、わずかな差しか生まないカスタムだとは思います。

これをしたからと言って、飛び道具的にヒルクライムのタイムが1分短縮になった!とか、そういうわかりやすい結果には繋がりません。

人によっては明確にそれくらい結果に繋がる可能性はありますけれど。

前輪も左右逆異径組みにした方が良かったのかはわかりません。

が、CX-RAYでノーマルのDTCompetitionraceよりもテンション高く組んでいただいたおかげで、立ち漕ぎすると前輪のディスクローターがパッドに擦れてシャンシャン音鳴りしていたのがなくなりました。

後輪側も同じくなくなりました。

後輪側はのむラボさんの記事でもあった左右逆異径組みしているので、なおさら効果覿面なんだろうと思います。

平坦での加速も良くなりました。

登りも以前より前に出るようになりました。

下りでの安定感がピカイチです。怖くない範囲で走れる速度域そのものが結構な底上げに繋がり、安全に速く走れるだけのマージンが生まれました。(=より安全に走れる)

丸スポークから、エアロスポークへ変わった事により自宅にあるもう一組のCL50を車輪浮かせて高速で回転させて手をかざすとわかりやすいですが、丸スポークの方のCL50が丸スポークが空気をかき乱して手にそよそよと風がきます。

CX-RAYとCX-SPRINTで組んだ後輪の方は、同じくらい高速で回転させても手をかざしてもほとんど風がきません!

割とな回転方向の空気抵抗が減ってるんじゃないかと思いました。これが平坦とかで楽な原因の一つかなと思います。

また、靭性に富むCX-RAYを組んだ事により素人じゃはっきりと指摘する事は不可能ですけれど、インピーダンスロスも減ってるんじゃないのかなー?と思います。

純正の20万円というお値段と、カスタムに掛かった費用を足してもCLX50と比較すれば安い。

こういうのはお店から断られなければアリなんじゃないだろうか?なんて思いました。

 

Bontrager Aeolus RSL37(ノーマル)

空力的に新しい流行りを巻き起こすだろうVUshapeをいち早く取り入れ(Bontragerはxxx時代からVUshapeっぽい)横風によるステアリングモーメントを抑える事自体が走行中の抵抗を減らす事にも繋がるという、文字にすると当たり前ですが体感すると相当な差を感じられます。

リムハイトが37㎜なので、普段リムハイト50㎜を体験している事から巡航性能って一体どうなんだろう?

と、少し不安を抱えながらも「知らない世界を知る事が大事」だと考えて、MadoneをProject oneで発注する際に、xxx4と迷いはしましたが、思い切ってRSL37を発注して良かったと思います。

リム単体の前方向からの空気抵抗というか、空力性能はリムハイト50㎜の方が絶対的には上なんだろうとは思います。

ですが、実際に走る現実世界は常に前からの風だけじゃないですよね。

Madoneが納車されてシェイクダウンで走った時期が春だったというのも良いタイミングだったんだろうと思います。

春らしく、風が強い日に2日間にわたって乗ったんですが、横風からの乱れも小さく本当にリムハイト37㎜なのかな?と思わず考えちゃったくらい、ROVALと遜色ないくらいの勢いで加速します。

正確にはリム重量が軽い事も手伝って(ROVAL CL50は約430gでRSL37は380g)RSL37の方が明らかに加速は速いです。

リム重量が軽い事により、巡航維持能力の方も心配していたのですが、風が強い淀川河川敷でもprivaterecordを更新できたんです。

向かい風や横風が強い中、八幡TTとか次のセグメントとかで平均時速37.6km/hをマークできました。

それくらい速いし、維持も楽。

素人貧脚サンデーライダーなのに、そんだけ踏んでいても脚が残せたのはRSL37も凄いんでしょうけれど、Madoneのフレーム性能でもあるんでしょうか。

この辺は他のフレームにもRSL37を転用して解明していきたいと思います。

RSL37は、今まで体験してきたどのホイールよりも凄かったです。

純正そのまんまで横剛性も問題なく(おもくそ立ち漕ぎしてもディスクローターがパッドに擦れてシャンシャン言わない。少し触れてシュッシュッというのが2日間で一度だけでした。)下りもROVAL改くらいの下り性能を最初から発揮。

スポークテンションは少しだけBontrager<ROVAL改なんですが、これはエアロライトとCX-RAYの性能差でしょうね。

じゃ、なんでここまで横方向の剛性が出ているのか?というと、恐らくですがスポーク本数の差。

ROVALは前21本、後ろ24本

Bontragerは前後共に24本。

わずか前輪が3本の差ですが、それがもたらすのはスポークの位相がより理想的?なんだろうなと思います。

また、後輪側はDT SWISSが25年ぶりにインターナルメカを更新したラチェットEXPです。

前作のスターラチェットが居た位置にベアリングが移動して、ベアリング同士のスタンスが拡がっています。

これにより剛性が15%上がっているそうです。

数値でみるよりも体感上で感じられる差の方が大きいんじゃないだろうか?と素人ながらに思います。

 

ここでまとめますと…

 

個人的な好みも含めて一番良かったのは→Bontrager Aeolus RSL37

リムハイトが高いとか低いとか以前にトータルバランスの良さが光っていると思います。

豪脚の方にはちょっと物足りない可能性は否めません。

そういう方にはRSL51とかRSL62を使うと、新設計の威力がそのまま発揮されるんじゃないだろうかと想像します。

わたしのようなサンデーライダーにはRSL37の性能が今まさにドンピシャです。(と、感じています。)

 

次に良いなと思うのは、ROVAL Rapide CL50 disc改です。

下りのダイナミック性能は一度知ると病みつきです!

登り苦手やねん…というわたしのような方でも、ご褒美みたいな下りを味わえるとなると猿みたいに登るようになること請け合いです。

 

次に良かったなと思うのは、ROVAL Rapide CL50 discのノーマルです。

スポークテンションの左右差など、のむラボさんが指摘する問題はあるにせよ、わたしのようなホビーライダーにはちょうど良い脚当たりの良さで、お値段も考えるとソツのない良いホイールだと今でも思います。

カスタムホイールを知ると、ノーマルに戻す・戻るか?と問われると…「No!」ですけれどw

 

次に良かったなと思うのは、Bontrager Aeolus comp5改です。

これ、リム重いし色々言いたい事がある人は多いと思いますけれどw

費用対効果もあまりよろしくないですけれどw

個人的には今も好きなホイールですね~。

タフですし、なんの問題もなく乗り続けられます。

スターラチェットの定期的なグリスアップは必要ですけれど、それ以外で本当に手が掛からない良いホイールです。

そして、リム重量の割に良く走るし良く登るので、わたしとも相性がいいんでしょう、きっと。(タイムは聞かないでw)

乗っていて気持ち良く走れるホイールです。

これは手放す気が全くおきません。

壊れるまで使いたいと思います。(今もスペアリム、チャンスあったら買おうかなwなんて考えています。)

 

最後に良かったのがFulcrum Racing ZERO

アルミリムの決定版。

確かに速い。

確かに素晴らしい性能。

ですが、剛性高いだけじゃなくて…いろいろ大事な性能もあるよね。

というのが私のホンネです。

というか、私の使い方が路面の悪いところも走るロング(気味)ライドばかりなので、こういう感想になるんだと思います。

サーキットを使ったクリテリウムとか、そういう所を走るんだったらレーゼロの良いところが光りまくりだと思います。

しかし、このホイールも今乗っても楽しく走れる良いホイールです。

買って間違いはないと思います。

 

という事で個人的主観丸出しのインプレッションでした。

細かい事はあまり気にしないで、生暖かい目で読んでくださると幸いです。

 

…これ書くの、ちょっと勇気要りました…