私が今乗ってるクルマも、ベースはアウディです。
それも先代のQ5がベース。
足回りのリンクなどにフォーリングスの刻印が打ってあります。
しかし乗ると全く別の乗り味だから面白いです。
そして、コーナリングの入り始めの動きが若干GDBインプレッサっぽい。
そしてコーナリング後半の挙動がBCNR33っぽさがある。
全般的なフィーリングとしては、前オーバーハングにエンジンが出ている縦置きAWDレイアウト(スバルと同じ)なクルマなのに、後ろが妙に蹴ってる感を感じ、それが911的…というよりは981ボクスターの少し911寄りっぽい感じ?と感じるほど違うから面白い。
そして、SUVなのにコーナー入り始めがGDBっぽくて出口にかけての動きがBCNR33っぽく感じれるクルマって凄くないですかw
大きく、重たい車重もきっちりと不快にならない範囲で伝えてきます。
攻めるとホットハッチのような応答性と確実性で楽しく走れるんですけれど、常に車側から「どんな車をあなたは運転しているのか」というフィーリングもきっちりと伝えてくるんですよ。
車との一体感がハンパなくて、運転の基本が出来ている人なら確実に明らかに普通じゃない尋常じゃないペースで走れてしまえるんですが。
なので、「この一線超えたら危険だな」と認識しながら運転できるんです。
どうやったらこんなセッティングができるんでしょう。凄いです。
某メーカーの巨体SUVで、イマドキの流行りのように高速でイケイケの運転ができるようなフィーリングに改悪された事があるんですが(とても定評のあるSUVです)私はそれに乗って恐怖しか感じませんでした。
とても大きく重たい、重心も高いクルマなのにまるでミズスマシのようにスイスイ走れちゃうんです。
糸の切れた凧のように。
こんなん、タイヤのグリップ範囲内で走っていれば気持ち良いの一言だけど、突然路面が変わるなんて事は一般道である限りは有り得る。
サーキットでも有り得るけれどw(例:オイルなど)
タイヤグリップ限界超えたら一体どうなるんだ?と疑問しか感じないセッティングの売れ筋某巨体SUVは、実際に乗っていて疑問しか感じませんでした。
マカンはタイヤグリップ限界を超えても、それまでアプローチが大切ですけれど一気に破綻したりせずに全てがきっちりと線で繋がった挙動をするので立て直しも余裕ですし、なんならその挙動も使って走る事も可能。
ここまで読んで勘の鋭い方ならピンときていると思われますが、まるでスポーツカーのよう…というか、スポーツカーですよね。
車はスポーツカーじゃないけれど。
そこまできっちりと作り分けています。
Q5は素晴らしいクルマですが、そこはきっちりとSUVらしく仕立てられています。
なので一般受けが良いのはQ5の方じゃないでしょうか。
前置きが長くなりましたが、私が驚いたのはランボルギーニのウルス。
これもアウディベースなんですねw
ウラカンもいうなればアウディベースですが、あっちはR8というスーパーカーベースなのでスペシャル感が違うじゃないですか。
専用シャシーだし。
でも、まさか…というか、より順当か。
ランボルギーニ初のSUVはアウディのSUVベースであると。
こちらもきっちりとランボルギーニらしく作りこんであって、乗ればベースはQ7だろうが乗り味は完全にランボルギーニ。
にはなってるでしょうけれど、なんだか世の中どんどん寂しくなっていきますなぁ。
自動車メーカーは商売の為に車を作っているので、激動のマーケット相手に売れる商品を利益確保しながら提供していくにあたって、ベースの共有は当たり前なんでしょうけれど、どんどん寂しくなっていきますね。
私が乗っているマカンは、敢えて前期モデルを買いました。
設計年次は後期型に積まれているアウディ製90°V6ターボエンジンよりも古いですが、ポルシェ自前の60°V6ツインターボを積んでいるからです。
乗り味も違います。
洗練されているのは後期モデルですが、前期モデルの方が味があります。
今後、貴重になるんじゃないかな…なんて勝手に思っています。
前から後ろまで片バンクずつ独立した吸気と排気レイアウトを持ちますw
タービン以降は一度も交わらずにテールエンドまでマフラーは独立しています。
物凄いショートストロークエンジンなのに、驚くほど低速からトルクあります。
そして、きっちりとレッドゾーンまで引っ張ってシフトアップしますw
だからなに?
ってハナシなんですけれどね。
そのうち、ボディ形状とメーカーエンブレムが違うだけのクルマで世の中溢れていく事もありえますね。