世界的に地球温暖化を防止する為、「脱炭素」をスローガンに環境に優しいをキーワード的に扱い、ガソリン車やディーゼル車への規制を強めています。

このおかげで、ここ10年で車は見違えるように燃費が良くなりました。

これには正直驚きました。

 

当初はアイドリングストップがもてはやされましたが、現実はどうだったでしょうか。

アイドリングを一時停止させ、再始動させる為に必要なキャパシティを持たせる為にバッテリーは大型化。

→無駄な重量増。

→廃棄する際のバッテリーの有害物質は無視できない。その有害物質量が増加。

→アイドリングをストップ→再始動の悪影響が全くなかったと言えばそうではなかったらしく、内燃機関の寿命は短くなったというお話しは聞きますが、自分自身で寿命まで使いこんだ事がないのであくまで伝聞。

 

次に、普段負荷のかからない領域で走る時(=巡航時)は、排気量が小さいほど良い。

力が必要な時に力を出せるエンジンが望ましい。

という事で、ダウンサイジングターボがもてはやされました。

→元々ターボが不要だったモデルにもターボ機構が追加された事によりメンテ時のコスト増は否めない。

→踏めば出力分だけ燃料を消費する為、本当に環境に優しいのか?と言われると微妙なハナシ。踏む人は踏む。

 ならば、そもそも馬力やトルクが低い低燃費エンジンの方が踏んでも環境に優しいんじゃないの?という素朴な疑問。

→低回転域でピークを迎える特性から、回してもクソつまんねぇエンジンが多かったのも事実。高い割になんなの?w的な。

 

そして、面白い事に「燃費計測方法」が変わった事により、これらの制御や装備が覆されますww

 

現行ヤリスもそうですけれど、まずわかりやすくアイドリングストップ機構がなくなりました。

現行の改善された「実走行に近い再限度が高い」とされる燃費計測方法に変わったからですw(今までのは何だったのww)

アイドルストップと同じく、「実走行に近い再限度が高い」とされる燃費計測方法だとダウンサイジングだろうが「ターボなどの過給車」は燃費の悪さが出てしまう計測方法の為、ダウンサイジングターボが市場から消えつつあります。

ポルシェでさえ「ダウンサイジング」とは表現せず「ライトサイジング」という言い方の妙wで表現しておりましたが、新しいグレードはライトサイジングを推し進めて水平対向6気筒ユニットを捨てたモデルである「718ボクスター/718ケイマン(水平対向4気筒ターボ)」にて、なんと時代に逆らうかのように水平対向6気筒を復活。しかも4000ccのNAモデルで販売。(GTSグレードとスパイダー/GT4のみ)

911のカレラやカレラSなどのモデルは3000cc水平対向6気筒ターボモデルを継続販売していますが、NAモデルに戻る可能性もあるとかないとか。

実際に991という型式の前期モデルである3400ccや3800ccのNA水平対向6気筒を積んだカレラやカレラSの燃費って割と悪くなかったどころか良かったですからね。

私も乗っていた981ボクスターと同様に、近所の短距離移動を繰り返すと燃費は良く無かったですがロングドライブになるほど、ファットなタイヤを履いたスポーツカーなの?本当に?というほど燃費が良かったんですよね。実際。

 

話しが逸れましたが、そうやって計測方法のサジ加減ひとつでここまで評価が変わるのが実態です。

そんな計測方法に振り回されつつも、実直に規制を超えて販売する為に対応してきた自動車各メーカーの技術力は確かなモノです。

 

そうやって切磋琢磨されて育った内燃機関を積む従来の車は、重量級で排気量が多少大きかろうが、特殊な車両を除いて街中でもリッター10kmを走るモデルは少なくないです。

実際、私が乗る重量級なSUVであるマカンS。

車重1940kgに3000ccVツインターボですが、燃費気にせず普通に走って街中リッター8km、高速リッター10kmは走ります。

妻の実家へ帰省する際に、走り慣れた山陽道を燃費気にしながら乗れば、リッター12kmは堅い。もうちょい伸びます。

同じ山陽道を981ボクスターの6速マニュアル車で走った時はリッター14kmは堅かったです。

 

そんな中、経済性を重視した実用車はどうか?

ハイブリッドじゃなくてもリッター15kmは走るモデルもちらほらと存在します。

コンパクトカーならなおさらザラに存在するんじゃないでしょうか。

ミライースなんてカタログ上ですがリッター35kmも走ります。

実走行だとリッター30kmは堅いんじゃないでしょうか。

 

完全なるEV車両。

これと生産から、走っている時に発生するCO2量と、廃棄する時に発生するCO2量を比較するとどうなんでしょう。

現在、言われている内容は…

・リッター15km走る効率の車両が5年で10万kmを走ると仮定する。

→EV車は一度もバッテリーパックを交換せずに、同じ年数で同じ距離を走ってCO2排出量が同等となる。

と言われています。

EV車両はその構造上、重たくなりがちです。

タイヤの寿命がまず内燃機関を積むそれらのクルマより長いとは到底思えません。

また、バッテリーには当たりハズレがあり、充電状況などの運用によっても性能は後々左右される為、5年10万kmを交換一度もせずに運用できるのが「確定」ではありません。

それと、車両価格。

今は政府などの補助金があるからそこそこ安く見えますが、EV車両は元々高価です。

かたやリッター15km走るだろう内燃機関を積む車はピンキリですけど安いモデルを買えばEV車両を二台は買える安いお値段で購入可能でしょう。

 

また、これを車両価格も安いダイハツのミライースで例えたら…

ミライースが5年10万km走るのをノントラブルで実現するのは、たやすいでしょう。

リッター35kmの効率で内燃機関車が5年10万km走ると、EV車両は10年以上20万km以上ノントラブルかつバッテリーパックを一度も交換せずに運用して初めてミライースの生涯CO2発生量に対して、激しく劣る「環境に対して厳しい車両」となるのが現実です。

そうやってみると、現在の技術力でそんな高効率な内燃機関を積む車両(それも高級車じゃなく大衆車w)に対して、CO2排出量ですら逆立ちしても勝てないのが「EV」の現実です。

 

また、バッテリーを廃棄する際の猛毒な素材に関しては誰もノーコメントなのも不思議でしょうがない。

アホなの?バカなの?

 

さて、環境に優しいと言われる「EV」ですが、どこが実際に優しいのか。

CO2排出権を既存の自動車メーカーに払わせて儲けている人たちとか、EVを推し進めている人たちに教えてもらいたいです。

 

それより国をあげてCO2排出量が多い国を追求してCO2排出量を抑えさせる方が先なんじゃないの?