私の実体験として、雑誌で評価もとても高く。
口コミっていうか、そういうなんもググってみたりしても総じて評判が高い。
そんなクルマって経験してみたいじゃないですか。
なので、GDBインプレッサに乗ってる時期に必要ないんですが敢えてレンタカーでその評判の車を借りて乗ったんですよ。
その車がデビューしてそんな月日が経ってない頃だったんで、借りたレンタカーも走行自体が少なくかなりフレッシュな状態でした。
その代わりレンタル代金高かったけれどw
走り慣れたコース走らないと車の素性わかんないよね。
って事で当時は堺浜にある割と大きい現場で図面描いていたんで…あれ?
堺浜の現場終わった時期くらいだったかな。
どちらにしても、堺浜へ向かう道は大抵どのルートも通ったほど走りこんでいたので、そちらに向かって乗る。
街中走っている時は快調そのものでした。
評判通りスポーティな乗り味で、やっぱ面白いな。ってのが第一印象。(この辺、思いこみもあったんですね。)
ただし、阪神高速に乗って印象は一変。
先に断っておきますが、交通違反するような速度域じゃないですよw
平均速度が上がった事でわかった事がいくつか。
それと無茶な車線変更してきたキチガイじみたヤツ(Youtubeの事故動画とかで見るようなアレ)をかわす為に急ハンドルを切った。
(最近、微妙に変な人がわく事もあるんで先に言っておきますが、かわす行為の際は一瞬ですけど目視とミラーで逃げる先の車線を確認してから急ハンドルは切ってます。運良く当たりませんでした。)
それらの行為でわかった事がありました。
・妙にグラッとロールする。
踏ん張ってる印象はあるんですけど(スポーツタイプモデルだったんで純正車高より若干低い?仕様だった模様。=脚も少し堅いのかな)ステア操作をある一定以上加える…すなわち、ある一定以上のロールが出る様な操作になると踏ん張ってる雰囲気から一気にグラッと傾く様にロールが深くなります。
これ本当?嘘やん?と思われるでしょうけれど、はっきり言います「気付かずに乗ってる人が大半です」だから、この車の評価高いんです。
これにより、街中で低速で走っていた好印象は一変。
腰高感を感じて全然気持ちも乗らないし、恐怖を感じる。
むっちゃ怖いって程でもないにしても、クルマに対して不信感を抱いた。
・路面の凸凹通過した際に変。
なんかある一定以上の負荷がかかる上下動が伴った時、経験上こちらが想定している以上にちょろっとですけど「車高が沈む」
バネの堅さとか色んな感じる事から、経験上この車のアシだったらこれくらいストロークするよね。
ってのはちょっと乗れば誰でもわかるじゃないですか。
それを超える量でだらしなく車が若干ですけど「上下に動く」んです。
これは、後から知ったのですが「動車高が動く」と表現するらしいです。
これらはなんでか?
と突き詰めていくと…
該当車種の良い画像が見つからなかったので、同じメーカーの別車種の足回りの写真ですが。
ホイールとタイヤが付いて、しっかりと水平な地面に接地している状態。
すなわち1G状態の写真です。
おわかりでしょうか。
純正車高で既にロアアームの角度がほぼ水平に近い状態です。
なので、私がレンタカーで借りたスポーツ寄りモデルは、純正で少し車高が下がるスポーツサスが付いていたと記憶しているので、スポーツサス付きのモデルは「純正でロアアームの角度が水平でもなく、最悪は少しバンザイ方向気味」だったと推定されます。
写真撮っておけばよかった…。
ロアアーム角度がなんで水平およびバンザイ方向に行くとまずいの?
って話しなんですけど、コーナリングで車がロールする時の事を想像してください。
タイヤにはコーナーで受ける横力が発生しますよね。
それが外側だったらサスペンションを縮める方向に働くわけですけど、そこでそんな力を受けるロアアームが最初からバンザイしてたら横力受けた際にどっちに動こうとします?
簡単でしょ?
ロアアームはより上方向。
簡単に言えばセルフジャッキダウン方向に動きます。
もっと簡単に言えば、自らサスペンションを縮める方向→ロールが深くなる方向に力が作用します。
ですが、ロアアームにしっかり下反角付いてたらどうですか?(要するに正面から見てハの字)
横力加わったら、ロアアームにはどちら方向の力が発生しますか?
下方向に動こうとしますよね。
これがセルフジャッキアップと言って、サスのバネやスタビライザーに頼らずに機械的にコーナーで発生するロール方向に対して、反力を発生させるのです。
つまり、ロアアームが適正な角度を保っているとサスの堅さに頼らずに最初の反力を機械的に稼げるんです。
しかも、ロアアームが水平に向って水平まではトレッド幅も最大に近づいていって~最大寸法を迎える。
と、より踏ん張る方向になります。
しかし、ロアアームが最初から水平もしくはバンザイ方向だったら?
トレッド幅が縮んでいく方向。すなわち物理的に最初からクルマの最大性能を発揮するのを放棄している方向のセッティングです。
なので、ロアアームの角度はロールセンターがどうのこうの…w
って話題が一時期盛んにおこなわれていましたが、それ以上に大事な要素がいっぱい詰まっているんです。
こういうセルフジャッキダウンとかに備える為に、メーカーは苦心してサスペンション性能を盛っていくワケですが、物理的に元からおかしい以上はサスで出来る事って限られています。
それこそふんだんにコスト掛けてレースで使う様な4WAY調整可能な一本100万円を優に超える贅沢なショックとか、フル電動でフル電子制御で可変領域も大きい可変スタビライザーとか、そんなん使ったらそういうのも払拭できるかも知れませんが。
今回紹介している画像の車はMAXで300~350万円くらいのクルマ。
私がレンタカーでわざわざ身銭切って借りて乗った車は250万円くらいのクルマ。
この程度のクルマって言うと失礼ですけど、生産コストいくらかご存知ですか?
トヨタのクラウン(約600万円のグレード)で約80万円と言われています。
なので300万円くらいのクルマだったら生産コストは良くて45万円程度って事です。
安いクルマほど原価率上がるっていうから、60万円くらいか?でも、それじゃあ儲からないッスよね。
値引きもあるんだし。
(この当時、このメーカーの車は割と盛大に値引きするのを辞めてましたが、一部では残っていたそうです。値引きする癖)
このメーカーの事を悪くいうつもりはありません。
これでも当時の他メーカーの車種と比較して、そうダメな出来では確かになかったからです。
でも、手放しで褒められない他メーカーの車でも、美点はあって。
限界低くて遅くても、その限界に至る動きがわかりやすくて、結果どっちが安心して乗れるんだ?と言えば、私の場合はその他メーカーの褒められた出来では確かになかったが、その限界低い車の方が実際に好きでしたし、その車でジムカーナもやってました。
バラしちゃうとK12型のマーチです。
私、一時マーチ乗ってたんですね。
過去記事に書いてると思いますけれど。
マーチはロアアーム角度、ちゃんと下反角付いてたと思います。
だからなのかな?
って思います。
限界高くても安心感が無い乗り味と操縦性と、実際に出る挙動。→ロアアーム角度が…というよりアライメント設定が元からおかしい。
限界低くても安心がある、わかりやすい挙動だった→電動パワステとかがクソwでも、肝心の車体各種寸法とかがおかしくなかった。
なので声を大にして言いたいワケです。
どんだけ大学とかで勉強して、クルマ作ってんだって。
どんだけお金掛けて作ってんだって。
それを安くない価格でユーザーに売るんだから、真剣に作ってくれよ。と言いたい。
最も直近で販売された肝いりのグレードと車種は「ロアアームに下反角がついた」そうですよ。
(と、聞きました。)
これはめでたい。
やっとまともな方向に車が改善されていってますね!
こうやってどんどん、我々ユーザーの安全と利益を確保していって欲しいです。
こういう素性から正しい車を「経験する事で」ユーザーの中のモノサシが育って、おかしいものはおかしい!
と言えるようになっていき、世の中の不思議な交通事故とかも減っていくかも知れません。
片側四車線あるような、大きな街中のフラットな交差点で何が原因でその車は転がったのか?
っていう不思議な事故現場、目撃した事がありませんか?
そのあたりの事故も、こうやってクルマの根本から物理的に改善されていって、サスペンション他の能力がきっちりと引き出せるようになっていたら、何が原因で転倒したのかわかりませんけど、その原因を「避ける」「かわす」その急な行為が原因で車両の挙動が乱れるのを防げていたかも知れません。
なので、みなさん。
自分には関係ないわ!って話題じゃないんですよw
でも、これをあまりはっきり書くと荒れます。
荒れるのは嫌なんで、これ以上は書きません。
あとは興味持った方はぜひ、調べてみてください。本当に。
自分でも実車見ながら調べられる事なので。