待ちに待ったカスタムホイールが完成しました。

 

Bontragerのリムを使い、sapimのスポークとTNiやDtswissのハブを使ってホイールを組んでいただきました。

スポークの組み方も前後で違います。

その辺はまた詳しく書きたいと思います。

 

ざっくり北摂方面を走ってきました。

勾配が10%近くが続き、ところどころ12%や13%の勾配がある箇所含めて、獲得標高1100mを超える道程で、およそこのホイールにははっきりと不向きなコースレイアウトで走ってきました。

往復116kmで、大阪市内から十三抜けて猪名川横を走って行くルートです。

 

主にはフルクラムのレーシングゼロとの比較になります。

 

まずはざっくり総括的な感想を言うとレーゼロはやはり素晴らしい。

トータルでオールラウンド向きなホイールで、とにかく乗り手に楽をさせてくれるホイールだと思いました。

定価なら16万円、ちょっと安い通販なら11万円前後で買えるホイールとしては破格でしょう。

本当に隙のない良いホイールだと思いました。

 

それを踏まえてカスタムホイールの感想をば。

 

思ったより重くないんです。

とにかくフィーリングとして、重くないんです。

そして静か。

想像以上に静か。

乗り心地も、レーゼロと同じリム幅で、同じボントレの安いチューブを入れて、同じR3というタイヤを履いているのに乗り心地が良いんです。

じゃあ、それだけどこかがしなって逃げてるんだろうか?

トルク掛けて回す乗り方の時は物足りないか?

と思いながらクランクを回すと…

 

レーゼロとはまた違う感触なんですが、剛性ある感じで良く進むんですよね。

なんでしょう。

不思議な感じ。

レーゼロみたいにガチガチじゃないけどフニャる感触もない。

ただし、私くらいの貧脚だと登りはやっぱりレーゼロの方がはっきりと楽だったと思います。

直接乗り比べてみないと言い切れませんが、たぶん、直接乗り比べてもこの印象は変わらないと思います。

しかし、登りが辛い。

もう嫌だw

というほど嫌な感じでもないです。

この辺は乗り手の脚力でかなり印象が変わりそうですが、sapimのスポークがそういう特性を生み出しているのか、はっきりと登りが得意なホイールではないんだけど嫌じゃない乗り味。

でした。

私の場合は積極的にこのホイールで登って身体鍛えていきたいと思えるくらいにはちゃんと走れるホイール。

 

そして平坦。

真骨頂。

速いですね。本当に。

最初の方で書きましたが、本当に静かでしなやかで剛性もあって速い。

不思議な感じのホイール。

CX-rayというスポークは、手で90度くらいまで曲げても戻るくらい靭性の高いスポークで、強度どとしなやかさが非常に高いスポークらしく、そのおかげで首折れしないらしく、その為にバンバンにテンションが高められるスポークだそうです。

その話しを聞いて、感じた乗り味に対してなるほどと非常に深く納得。

しなやかで柔らかいのに剛性が出せると、こういう乗り味になるのか、と。

 

そして下り。

こちらも真骨頂。

私の体重も勘案して、リアホイールは左右共にクロスでスポークを張ってくださっています。

そのおかげか、コーナリングでの横剛性が抜群でレーゼロより怖くないんじゃないかと感じるくらい曲がります。

また、クロス張りのおかげか、縦方向には若干のしなやかさが出ているおかげか、荒れた路面での跳ねが減り車体が前に進みます。

 

良い印象ばかり書きましたが、私の特性含めて良く考えて組んで下さったホイールだけに、とても楽しい良いホイールになりました。

風邪気味だったり、体調がいまいち優れないのをしっかりなおして年明けからガシガシ走りたいと思います。

 

タイヤやチューブ、アルテグラのスプロケ代金含めて約13万円でした。

中古のフロントリムも買った場合は、これに49000円がプラスされますが、ざっくり18万円前後。

 

完組ホイールも良いけれど、こういう手組ホイールも良いんじゃないだろうか。

と思いました。

ただ、私より体重が軽い平均的な体型の方は、ホイール含めて消耗品の苦労などが無いと思うので、そういう方はやっぱり価格と性能のバランスがとれた完組ホイールの方がコスパは良いだろうとは思います。

 

しかし、本当に奥が深くて面白いですね~!