さて、本日はブログ二本立てです。
Fulcrum Racing Zeroというホイールを愛用して早8か月。
この8カ月間、雨にも降られた事がありますし、距離も結構伸びました。
Racing Zeroを組んだ当初は、純正鉄下駄についてたR1というタイヤを流用して使っていた時期もあって、単純にBontrager R3というタイヤで走った距離以上にRacing Zeroは走っています。
ブログ記事やネット記事を読む限り、どうもRacing ZeroのUSBハブは
・あまり開けない方が良い。
というハナシと、
・カップ&コーン式ベアリングだから、半年に一回か一年に一回は開けた方が良い
という相反する内容が書かれていますw
でも、大抵の記事は「開けてメンテした方が良い」という内容です。
そして、走行距離1万kmくらいで開けた方が良いという意見と、5000km毎くらいで開けた方が良いという記事が見受けられます。
私の場合、何度か割と強度の高い雨に降られた事もあるので、1万kmと5000kmの間を取って、たぶん5000kmちょい走っているんだとざっくり計算でわかったので一度開けてみようと思いました。
ラチェット音が少し弱くなった?というか鈍い音になったと最近感じてまして、特に強くそう思ったのが実は帰省時に走った来島海峡大橋を渡っている時にそろそろ開けてメンテした方が良いのかな?なんて思ったタイミングでした。
そこで早速ショップ店長に相談です。
ネットで開け方とかわかったけれど、なんとなく不安。
フルクラムというよりカンパ2015年問題というのがあるらしく、ハブ抜く時に抜く為にあけるナットを間違うと抜けなくなるし緩められなくなるらしい。
ヘタレな私はなんとか理解しようと努力するのも大事だけど、とりあえず身近に知っている人というかプロが居るんだから、教えていただこうと思い、店長に相談したんです。
そしたら快く承諾…というより、私が実際にやってみるから見ていてください。
と、テキパキとバラシていかれます…
手際良すぎて右から外す左から外すのどっちから外すんだっけ?
クイックリリース軸を抜いた時にそれの見分け方は?というのが私の最大の難関だったんですが、イマイチそれが良くわかないくらい素早くバラされたので、ここは今後また教えていただこうかなと思いつつ、作業の手を止めるのもはばかれたので他の手順などをつぶさに観察して勉強していました。
開けてみた実態は…
(リアホイールからバラしています)
ベアリング部のグリースは透明に近い色合いで非常に綺麗、かつ適正な量を保っていました。
なので、割と強度が高い雨に降られたんですけど(2~3度)、私の場合は運良く入ったらアカン内部まで雨水は侵入しなかったみたいです。
ただし、外部側というかフリー側?というんでしょうか。
そちらのグリースは真っ黒。
フリーについてる動くベロみたいな部品まわりもベッタリと真っ黒。
こちらには雨水が侵入したみたいで、水によるグリスの乳化…ってオイルみたいにそんな表現で良いんかな?w
グリス成分が悪くなって真っ黒になってました。
そういう結果でしたので、とりあえずは開けて良かった。
という結果に。
ベアリング廻りのまだまだ使えるグリスは触れずに真っ黒になったグリースを丁寧にウェスで拭き取ります。
フリー側の動く弁というかベロみたいな部品とそのまわりべったりと真っ黒になっているグリスも丁寧にウェスで拭き取ります。
ディグリーザー吹き付けて洗浄、なんて乱暴な作業はされていませんでした。
丁寧に黒くなってしまったグリスを除去した後、カンパグリスを適量注入し、丁寧に組み付けていきます。
この間、わずか10分足らず。
さすがプロ。
早すぎてもどうなん?と思うので、適正な作業時間だと思います。
そしてクイックリリース軸をホイールに戻し、emondaへホイールを組みつけます。
ロードに組んだ状態で玉あたり調整。
なるほど、玉あたり調整ってこうやるんですね。って感じで的確に何度も手で触れながらじわっと締め付け→手で揺らして→の繰り返しで調整。
一度走ってきてください、違和感を感じたらまた来てください。との事で作業終了…。
アレ?
俺なんにもやってねぇw
でも貴重なモノを拝見させていただきました。
次回以降は自分でやってみようと思います。
走ってみた印象としましては、元気なFulcrumサウンドが復活。
そして滑らかになった印象です。
肝心のベアリング部ではなかったですが、それでもこれくらいは印象変わるんだ。って良い経験になりました。
速さとかに直結する不具合では今回はなかったですが、確実にフィーリングはホイールを組んだ当初に戻った感じで、これからまた半年近くは安心して乗れそうです。