以前から興味はあって、ロードバイクの上位モデルは異常な性能だというのは
頭では解っていても具体的にどうなのか?
というあたりの知識欲は、車への興味などでちょっと薄れていたのですが、先日の記事で書きましたように自転車ショップのツーリングに参加させていただいたりなどしまして刺激を受けまして、また自転車の性能についてじっくりお話し聞かせていただける機会も得まして、むくむくとまた興味がわいてきたんです。
ぶっちゃけ
アルミホイールを買わせていただいた時に、得られる性能と見合った体格や筋力が自分にあるのか?
という物理的な問題もあったりして、趣味の乗り物だから好きなのを買えばいいのが最終結論だとしても、どうせ買うなら絵に描いた餅にならない方が良いに決まっているので、自分にはまだまだ時期が早いとは冷静に考えられるのですが、知っておいて損はない。
と考えまして、改めてちょっと調べてみたんです。
例えば、ざっくり私の乗ってるTREK emonda SL5というバイクは、総重量約8.34kgくらいです。また機会あったら実測しておきますw
多分、記憶はあってると…思いますw
(フレームサイズ…私は身長が178cmなので、たしか…56だっただろうかw)
純正ホイールの重量は正確に計測できてないんですけど、フルクラムのレーシングゼロというアルミクリンチャーホイールに変えました。
変えた事で、手で持った感触として約7.5kgくらいまで、自転車の総重量としてホイール交換だけで1kgは軽くなったんちゃうだろうか!?
と手で持った感触ですが、そう思いました。
↓
記事書いてて憶測で書いたらあかんわw
と思ってネットで調べてみました。
ネットで拾った数値なのであくまで参考として見てください。
TREK emonda SL5の純正重量(完成車としての重量)=フレームサイズ56で8.36kgでした。
(あえて上の文章は修正しておかないでおきますw)
同じく、完成車として組み込まれるホイール単体の重量として(中央の軸と反射板などコミ。タイヤとチューブを除く)
前用:1045g 後用:1315g
フルクラム レーシングゼロのホイール重量(公表値とショップ実測値など含めて一番不利な重めの数値表示を拾いました)
前と後ろ単体の重さを調べる事が出来ずwすみません。
前後合わせて→1510g!!!!(軽い!)
完成車重量(フル純正状態)8.36kg-(1.045+1.315)=6kg(純正ホイール重量を純粋に引いた重量)
これにフルクラム レーシングゼロを組み込んだ重量として=6kg+1.51kg=7.51kg!!
(完成車に組み込まれていた純正タイヤを流用しているので、この様な計算になります。
後組み用のより優れたタイヤを組むと、まだここからタイヤだけでも軽量化など性能UPに繋がるそうです)
なんと…
私のなんとなくの体感がほぼピタリ賞だったw
偶然とは言え恐ろしいw
持った感じ、車体のどの辺を持つかでも印象は変わりますが、SL5を手で持つと純正状態だとフレームは明らかに軽いのに前と後ろが重い、不釣り合いな雰囲気が若干あったんです。
フルクラム レーシングゼロを組んだ状態だと、車体全体がスッと持ちあがるんです。
リア廻りは、変速ギアのスプロケなどもあって構成上どうしても前より若干重たくなってしまうので、そういうアンバランスさと言いますか、前後重量配分的には後ろちょっと重いよね、という感じはありますが以前よりも全体的に軽くなり、持ちあげて運ぶ際に下がった約1kgの重量以上に軽くなった!と感じます。
エンカンバランスっていうんでしょうか?運びやすさ?は確実に上。
運転する際のフィーリングも確実に上。
ていうか、ホイール前後あわせてたった1.51kgの構造材で良く成人男性の体重支えられるよなw
あとそこに人力とは言え、漕ぐ力(=トルク)も掛かるし、結構な車速まで加速できるので路面のアンジュレーションから発生する衝撃もあるのに良くミシリとも言わずに剛性感たっぷりで…テクノロジーって本当に凄いな!と感心します。
で、ここでの7.5kgという重量を覚えておいて欲しいんですよ。
7.5kgでも相当軽いと思いますよ、ママチャリと比較したら。
ママチャリはママチャリで優れた実用車ですが、わかりやすい例としてw
で、私が興味持ったのはこれらのさらなる上位車種です。
TREK emonda SLR9というモデル。
完成車重量で6.05kgだそうです…。
車体のメインを構成する構造部材である、メインフレームだけで計測するとその重量は690gなんですって!
それで耐荷重200kgを保証しているんだから驚き!
そしてTREKのフレームは生涯保証です。(耐久性含む)なんという自信。
ていうか…7.5kgでもたいがいなのに、そこからまだ約1.5kgも軽いの…?
でも価格もびっくり驚きの価格で、完成車価格1287000円という驚きのプライス。
自転車…ですよ?w
ぶっちゃけ、私の自転車は標準状態で税抜き価格で約230000円でした。(今年の2019モデルはそこから7000円さらに安くなってます)
そこに、ホイール代が年末セールで割引があったとは言え約100000円で、ざっくり330000円掛かった状態です。
嫌らしい話題ですみませんw
そう考えると、ちょっと割高なのは間違いないですけど、1287000-330000=957000円の価格差でたった1.5kgしか削れないの?
と思われる方もいらっしゃると思います。
でも、違うんですよ。マジで。
ただ単に軽ければいい。ってモンじゃないんですね。
それは車もそうです。
例えば普通のFR車だったりFRベースのAWDモデルを単純に軽量化していけば、計測車重を見せかけだけ約1.1tまで減らして、超コンペティションな感じに軽くできたや~ん!なんて「言うのもヤルのも(覚悟と費用さえあればw)簡単です」
でも、実際にソレ、走らせてちゃんと走るんか?と言われれば「NO!」なんです。
だって考えナシに軽量化していくと、簡単に軽くなるのってエンジン積んでる本来なら最も軽くなって欲しいフロント側で出来る軽量化なんて、知れてますもの。
真ん中および真ん中から後ろばっかり軽くなりますよ(実際にそんなアンバランスな車を数多くサーキットとかで見てきました)
TREKのemonda SLR9は、まさにソレ…
そういう状態を地で防ぐべく、TREKの持つ最先端テクノロジーを存分に注ぎ込まれています。
また、それをテストライダーが手間を惜しまず、様々な考え得る限りの環境下で、タフな距離を走破してテスト走行もして、CADや図面上の数値だけに頼らず人間の感覚でもチューニングがなされていて、実際に乗ると本当に軽くなった数値分だけ乗りやすく、軽くなる事で発生するネガを極力潰してあります。
なので、単純な数値だけを追うと「そんな軽さで100万近いエクストラコスト払うのはちょっと…」となるのですけれど、実際に触れるとまた印象は変わってくるんですね。
そして極めつけはemonda SLR10というバイクです。
モデル名の数字が1上がっただけという次元ではないこのバイク、完成車重量でなんと驚きの「4.65kg」
え、こんなんでまともに走んの??w
と考えてしまう重量です。
もはや自転車の重量じゃねぇw
ハンドルもステムなども究極の軽さを求めて専用品などを使うこの尖った製品は、あまり現実的ではないかも知れない。
今度お店行って詳しく聞いてきますw
なので、実質最高スペックな市販車としての自転車は、emonda SLR9かも知れない。
(オールラウンダーおよびヒルクライムメイン寄りのロードバイクです)
巡航性能に磨きを掛けた、エアロロードバイクというのがありまして、それはMadone SLRというモデルがあります。
エアロロードは、通常のロードバイクのハイエンドモデルと並んでカテゴリー違いのハイエンドモデルとして君臨していまして、空気抵抗の少なさなど空力に注力されたモデルなのですが、巡航性能を重視するがあまり、emondaなどの軽量モデルと比較して若干重いのが特徴です。
でも、それでは他メーカーとの差別化が図れない。
という事で各社競争が激しくなり、巡航性能を極力スポイルしない程度にヒルクライム性能も遜色ないレベルまで見据えた、軽量化されたエアロロードがここ最近のトレンドの様です。
あまりにハイエンドすぎるモデルでエアロロードの軽量モデルなんて、ヨユーで150万円とか超えてくるんでw
今は興味ないというか、俺ごとき貧脚な人間にそんな高価なモデルなんていらねぇwという考えに基づき、今は存在を知っている程度で興味ありませんw
今後はこういう凄いのも調べていきたいと思います。
ぶっちゃけ、emonda SLR10はロマンありますよ。
興味持ったかたは公式HPに調べにいってみてください。
カーボンの繊維一本一本の組み方から拘って、究極の軽さと剛性や強度とのバランスの追求のみならず、実際に乗って運転してみた際の違和感のないフィーリングにまで拘り抜かれたその技術は素晴らしいの一言です。
また、完成車重量4.65kgを実現する為に、メインフレームなどを構成する部材に塗る塗料も、究極の軽さを実現する専用塗料で、完成状態での塗料の重量は6gとか9gとか!!
そんな世界だそうです。
実際に乗る・乗らないは別として、ロマンあふれる話しですよね。