やれハイブリッドだの、環境対策だの何だのと。

世の中スポーツカーの車種数も減ってしまって、面白味のない実用車ばかりになってしまった感があります。

 

でも、よくよく考えて振り返ってみると

・マツダ ロードスター

・スバル BRZ(同 トヨタ FT-86)

・日産 フェアレディZ

・ダイハツ コペン

・ホンダ S660

(抜けがあったらすみませんw)

 

など、国産だけでもこんなに車種があります。

シャシー流用モデルなどがあるにせよ、立派なスポーツカーたちです。

中には専用設計という贅沢なモデルもあります。

 

そして、単純にスポーツとひとくくりにしてはいけないと個人的にも思う、R35GT-R。

R35デビューのおかげで、メーカーが名言しないのでいちファンとしての予測を超えないのですが、ポルシェの進化を一気に2世代分くらいは進めさせた原因に、R35GT-Rはそれほどまでの影響を与えたんじゃなかろうか…。と勝手に予測しておりますw

997という型式のモデルも十分速かったですが、土台となるシャシーは前型の996というシャシーを流用していたので、ボディ剛性があがった!と言われる内容に関しては、R34GT-RがR33GT-Rから進化した際の様にモノコックシャシーの一部にウレタンなど樹脂を充填したりして、997も996を超える剛性を得る為に違った手段もあるにせよ、大まかには似た様な手法でもって大きく骨格を変える事無く進化していたワケです。

なので、真か嘘かは所有した事もないので真偽のほどを確かめる術もないのですけれど、ウィキペディアには997の欠点として

個体差はあるが、数万km走行すると接着剤などを用いた補強の為にボディ剛性が996同等になってしまう現象があると言われている。

と記述があります。

コレに関しては、997という車自体の乗り味に影響があるものの、996自体がヤワい車じゃない為に…

今さらあんまり気にしてもなぁ…w

なんて考えております。

(自分で真剣に買おうとしてないせいもあるかもですがw)

それが関係しているワケじゃないですが、996も997も遅くはない車種です。むしろ、速い。

なのにR35GT-Rは、ソレを超えてきた。

限定車でも何でもない基準車で超えてきた。

それも、ベースモデルのカレラなどのタイムではなくて、ぶっちぎりで凄い限定車のタイムを超えてきた。

 

それでポルシェも黙っておれません。

 

我々からすればポルシェもプレミアムメーカーなんですけど、こういう車をポンポン買える富裕層にしてみれば、嘘か本当か、そんな世界に身を置いた事もないですし、私自身そんな価値観を持った事もないのでわからないのですが、ポルシェもフェラーリなどと比較すると所詮、6気筒メーカー…というとキツイ言葉に感じてしまうんですけど、ポルシェはいつも高品質で素晴らしい性能を発揮していて、それを日常で使える耐久性と日常性を持ち合わせているという評価の、稀有なメーカーなのですけれど、そんな「素晴らしい性能」の面で「日産の車より遅いらしい」という認識が世に広まると死活問題になるほどの問題だとポルシェは認識していたようでして、我々車好きが考える以上に相当プレッシャーだったみたいです。

なので、ポルシェは一時期GT-Rの記録に対して「懐疑的な一面がある。我々が購入したテストカー(市販車)だと、ニュルブルクリンクで同じ記録を出せない」などと抗議した事があったのです。

それに対して開発主査の水野氏は「記録は嘘偽りない記録です。あなたたちはGT-Rの走らせ方を知らないのだ。ウチからテストドライバーとニュータイヤを送ってあげようか?」と挑戦的に返す…といった事があったそうです。

実際に市販モデル(Not広報車。雑誌各社は一般ユーザーから車を借りたりした)を走らせる事で、各種サーキットでの驚異的タイムでそれを証明した。

(ここで閑話休題。広報車騒ぎで日産のスカイラインGT-RのBCNR33型は悪名高いですけれど、同時期のNSXもカートップの市販車筑波ラップにて、筑波2000を1分3秒だったか、1分4秒だったか。そんな凄い記録で33GT-Rと同等の記録を出しております。

じゃあ、広報車だったBCNR33はブタ車で、ホンダのNSXはやはり素晴らしい!という事なのか?

私は常にそれに関して疑問を持っていました。

最近、Youtubeでベストモータリングという雑誌の動画チャンネルが存在しております。

2004年くらいだったでしょうか?中古で買える熱いモデルの走りはどうか?的な企画で、964型の空冷911カレラ2と、同964型の911RSなどと筑波でNSXがバトルする記事があったんですけど、そこでNSXが出した記録は1分7秒台。

…日産が広報車だの何だのと当時叩かれてたけれど、実はその当時の国産メーカーって大なり小なりみんなやってたんちゃうんけw

と今更ながら当時の貴重な動画をYoutubeを通じてつい最近ですが視て知る事ができて、そう疑問を持ちましたw

話しが逸れてしまってすみません)

 

この流れを受けて、次期型の991と言われる新しい911は誕生しました。

この現行モデル(次期モデル登場がもう紙面などで話題に出てますが)が打ち立てた数々の偉大な記録はみなさんもご存知の通り。

最終型のGT3RSは、NAモデルながらニュルブルクリンクを7分切る壮絶なタイムを記録しました。

 

いったい、どこまで速くなるの?w

 

という感じですけど、R35GT-Rが影響したり世の車好きへ貢献した内容というのは、直接言及される事がある事も、そうでない事も含めて相当な数として存在するのではないか?と個人的に思います。

 

話しが長くなりましたが、そんなR35GT-R。

日本が誇るスーパーな車として今も君臨しております。

そして陰は薄いですが新しいNSXも存在します。

 

と、ここまで振り返ってアレ?結構、恵まれてはなかろうか?w

なんて思います。

また、輸入車の方もルノーが各車種でルノースポールというインプレッサで言えばSTI的なモデルを展開してますし、VWもゴルフなどを通じてGTIやRと言った熱い車たちをリリースしております。

アウディは各車種ごとに「S」を冠するモデルをリリース。

主要車種には「RS」を冠するもっと本格派なモデルをリリース。

ベンツには言わずもがな、AMGシリーズが。

BMWにも泣く子も黙る「M」シリーズが。

コルベットもアメ車の枠を超えて世界基準で誇れる素晴らしい品質と乗り味を実現しながら、一級品なスポーツ性能も手に入れてます。

 

要するに、なかなか買えない値段になったりしているだけで、一時期と比較しても優るとも劣らないラインナップなんですよね。

昔の様に軽くて、シンプルで…という車種が圧倒的に減ってるだけで。(そういう意味では悲しいかもです)

 

長くなってしまったので、続きはまた今度書きたいと思います。