顧客と向き合わないマーケティングは、マーケティングじゃない。

そして、顧客と向き合う機会を積極的にもとうとしない人は、マーケターとして私は信用できない。

今日、そういう場面にあったんだけど、面白いことに「信用しちゃいけない!」じゃなくて、「あぁ、信用できないな」と心の底から実感してしまったんだよね。



「マーケター」という言葉さえも反乱していますが、基本的には「マーケティング活動をする人」だと思っています。

ただ、ここって難しいのがマーケティング活動の一部に携わっていればマーケターなのか?という議論はあるのですが、私はそれはマーケターとは言わないと思ってます。

私にとってのマーケターは、Seth Godinが使う「マーケター」であり、セルジオ・ジーマンのような人。



なんでそういうことを思ったかというと、とある案件で本音を聞くためにグループインタビューをしようということになったんだけど、やたら調査会社に依頼したがっているわけだ。

いろいろ突き詰めていくと、その張本人がグループインタビューを仕切ってファシリテーションしたことがないみたい。さらには、「だって6人×3もやるんだよ。大変だよ。」と言われたから、

「前職で1対8もやりましたし、200人インタビューしましたが、(何か?)」って言ったらやっと黙った。



別に人数をこなせというわけじゃないんですが、なんでアウトソージングする前に、「本音をさぐる」っていうのがテーマなのに自分たちでやろうとしないのか本当に疑問。見学はしたいというが、実際に入り込む気はないらしい。真正面で面と向かって本音が言えないというなら、いろんなツールを使って、その人たちの声を集めればよい。別にグループインタビューなんかやる必要はないし。「餅は餅屋」だともいうが、ナレッジやノウハウを組織として貯めていくことをしないと、いつまでたってもマーケティングのスキルは上がらないと思う。そういうことを企業側のマーケティング部署で働いたことないからわからないのかなぁ。


前々からうすうす「顧客を自分の目で見ようとしない人だなぁ」と思っていたけど、今日ので確信した。

私の評価者でもある一方で、最近では、ある意味、勝負相手だと思ってきている。