昨夜見た映画「サルバドールの朝」
1960年代後半のフランコ独裁政権での
自由を求めて運動する学生たちの悲劇。
サルバドールは自由な世界を夢見て活動する
若き革命家。
弾圧や裏切り、そして自分たちの判断ミスで起こした
失敗。
そして投獄。
ここまではよくある革命を夢見た青年の挫折のストーリー。
サルバドールは警察に急襲された時の発砲で
警官を殺してしまう。
この殺人には疑問が付きまとう。
彼の銃ではなく、警察正式銃の弾痕など残り、
味方の警察官の銃が警官の命を奪った可能性が高いものであった。
しかし、当時のスペインではフランコの最後の独裁政権が
牛耳っていた。
彼の犯罪は生け贄として捉えられた。
全く公正さのない形式的裁判で「死刑」となり、
およそ3年間の投獄生活を強制される。
この間にも彼は希望を失わず、
感情的に敵意剥き出しだった看守との友情を
築いているし、哲学的思想も紡いでいる。
そして彼は叫ぶ!
「もっと生きていたい!」
刑事罰ではなく「処刑」を控えた彼の気持ちは
いかばかりであったのだろうか?
1973/03彼の処刑は執行される。
その死に様にさえ彼の「生」への切望が垣間見え、
それが切ない。
まだ30数年前にスペインというヨーロッパの国家で
こんな事があったなんて・・信じがたい。
今現在独裁国家では似たような人間軽視の政策が
施行されているのかと思うと、気持ちが凹む。
悲劇的テーマではあるけれど、力強い映像が印象的な作品である。
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