サッカーのペナルティキックをGK側から考える。【ラジオキーパーのブログ】 | 単発参加型ゴールキーパー専門のサッカースクール【ラジオキーパー】公式ブログ

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ワールドカップも決勝トーナメントに入りましたね。

 

日本、スペインがPK戦で敗退という結果になりましたが、その戦術的なこと、運とかについては専門家にお任せするとして。

 

PKではゴールキーパーがどのくらい主体的にゴールを守るのかが、鍵になっていると個人的には考えています。

 

 

最初にPKは9割が入る。いや9割はキッカーに優位になっています。

なぜならば、ボールをセットして邪魔するものがない状態からスタートできる。一方、GKは蹴られるまでライン上しか動いてはならないという状態でゴールを守らなければならないから。先にライン上から動いてセーブしても取り消されることもある。

 

つまり、GKに不利な状況からスタートするので、得点する側が優位な状況であることは一目瞭然です。「PKは止めるものではなく決めるもの。」が前提だといえます。

 

でも、キッカー優位な状況から徐々に不利になっていく仕組みがあることを見つけていく必要があります。この仕組みを知ると「キッカーが優位とも限らない」「運だけじゃ決められない」「GKも勘だけじゃ守れない」「蹴る回数、守る回数だけじゃない」ことが理解できると思います。

 

ではGK目線で解説していきましょう。

最初、ゴールキーパーが必ず守れる場所があります。

これはここ。

ファンゲン_PKを守るゴールキーパー

この状態で赤い部分にシュートが来たら止めれる可能性がありますね。

 

そして次はこんな感じ。

ファンゲン_PKを守るゴールキーパー2

 

蹴たれた後に反応できる範囲、キャッチやダイビングして対応できる範囲を赤い部分のように広げていきこともできますね。

 

そうすると・・。

何がいいたいかというと。

ファンゲン_PKを守るゴールキーパー3

シュートを決めるには青いエリアに打たないと決められないということなのです。

ファンゲン_PKを守るゴールキーパー3

守備範囲の広いゴールキーパーならもう少し青い範囲を狭くすることができるかもしれません。

ファンゲン_PKを守るゴールキーパー4

つまり、キッカーはこの青い部分を狙ってシュートしないと得点することができないのです。ゴールキーパーがいない場所に打たないと得点できないことになります。

 

PKは気持ちや運もあると思います。ただ受け身だけで守っても守れない部分があります。それはキッカーもGKを見ているから。お互いがお互いを見ている中で、主体的に駆け引きできるのがペナルティキックの面白いところ。

 

ゴールキーパー指導では基本的なことですが、ペナルティキックをゴールを守る側で考察すると面白いことがあるんですよ!

 

長くなり失礼しました。

 

冬休みGKキャンプでは「PKの守り方」も指導したいと思います。

 

 

2023/1/3~5静岡県裾野市のサッカー宿泊施設で行うゴールキーパー

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