70年、大阪万国博覧会が開催されました。
東京オリンピックが高度成長の象徴なら、大阪万博は成熟化への第一歩でした。
小売業は量販店を先頭にめざましい成長をとげていきましたが、通販業界にも百貨店、小売業、製造業、メディアなどの新規参入があいつぎます。
その理由の一端には、73年に店舗出店の際の面積制限などを定めた大規模小売店舗法が制定されこともありました。
それ以前から、百貨店には動きが出ていました。
百貨店の通販の歴史が古いことは前の章で触れたとおりですが、数次にわたる戦争でカタログ事業は中断していたのです。
高島屋の場合、新聞の折込みチラシを使って通販事業を再開したのは、50年代にはいってからです。
まだまだ物不足の時代でしたが、純毛の毛布やミシンなどかなり高額な商品も多かったようです。
これは、戦争の影響の少なかった地方のお得意様をメイン、ターゲットにしていたからでした。