私は今さらですが、介護・福祉の仕事をしています。そもそもは営業職からリーマンショックを経て、就いた仕事です。

最初は戸惑いばかりでしたし、給料だって「レジ打ちパート❔」と言うほど安かったもので、夜勤という心細い業務でも、1回手当てが4500円という、雀の涙ほどでした。しかし、やって行くうちに、「専門性がないと出来ない、誰でも出来る訳ではない」という思いが芽生え、たくさんの関連資格を優しい先輩から背中を押してもらい取ることも出来ました。

しかし、やはり個人の意識の高さや思いは芽生えても、人のためにしようとしても保身のために動かない上司からのパワハラをたくさん受けました。

ご利用者を優先すると保身に走る上司に嫌われるジレンマは未だにあります。

また、自分のやり方に固執して他人を認めない人も数多く見てきました。

だから介護・福祉の職場は良く転職があります。私もその一人です。履歴書など見せられたものではありません。

そして介護の現場も日本社会もその現状が解らないのか、人手不足なのに転職回数で判断されてしまいます。

そして、今の職場は本当に専門性がなく、基礎がなく、清潔や不潔の判断もない場所です。

本日、とても恥ずかしいと思える事がありました。

私がご利用者を迎えにいく時間が3分出るのが遅れたと、その職場の人が怒鳴ってきたのです。

その3分が何か業務や介護保険のルールに照らし合わせて問題があったか?

何も抵触しません。

問題はただその職員さんが昔から言われたやり方に固執して、さっさと仕事を終わらせたかったからです。

これは、ご利用者の安全に関してもとても恥ずかしい発言でした。

私もさすがに看過できず、施設長に話すも施設長も他人のせいにするばかりで、全く応えになっていませんで、業務改善は自分たちが今まで出来なかったのに、私やもう1人の同期入社の人に押し付けます。

自分達が今まで何をしてきたか、今までどう向き合ってきたか、他人任せで自分達はただ居て給料がもらえたらよい。本当に恥ずかしいばかりです。

幸い、私はたくさんの資格を取り、オファーがあるので履歴書は汚いですがいつでも辞めるのは怖くありません。

しかし、このような現実があるから人が集まらず介護の世界になっているのに人が仕事につきたがらないのです。

自分は専門性がないと出来ないと思うが故にとても恥ずかしいです。

長年やって来た人の意識の改革は難しいので望んでいません。

せめて自治体や国がもっともっと危機感をもって、この業界の未来を照らさないと、私は上を向いて歩けない。そう思わされた1日でした。

何より高齢者の皆様が安心して暮らせる国に、恥ずかしくない国にせっかく介護保険という制度があるので、現場が追い付けるように、自治体が頑張って欲しい、そう思いました。