成田市は十一日、同市玉造の市学校給食センターで、市立小中学校に
提供する給食食材の放射性物質に関する検査を始めた。生鮮食材から
一種類を抽出し、毎日測定していく。
福島第一原発事故以降、放射性物質による食材の汚染を懸念する声
が寄せられ、市民の安全と安心に配慮して約五百万円で測定システムを
導入した。
厚生労働省が検討中の食品中の放射性セシウムの新規制値案に沿い
牛乳は一キログラム当たり五〇ベクレル、それ以外は同一〇〇ベクレル
を基準とし、上回った場合は使わない。結果は毎日公表する
この日は午前七時半に準備を始めてニンジンを測定し、検出限界の同
一六ベクレル未満と判明。直ちに調理師らが献立のウインナーポトフなどの
調理に取り掛かっていた。
一方、市内で生産された農産物の検査のため、市大栄支所にも同じシ
ステムを設置し、十六日から測定を始める。市民農園や家庭菜園で栽培
した野菜類も対象で、市民の希望に応じ、予約制で一日四件まで受け付ける。
問い合わせは市農政課 =0476(20)1541=