私は日本口腔外科学会の会員ですので、毎年口腔外科学会に年会費を納めております。

2014年までは12,000円/年、2015年から15,000円/年の年会費を納めております。

正直言って高いな〜と感じます。値上げするのは仕方がないことなのかもしれませんが、値下げする努力をしていただけないものかと思います。値下げするのであれは、毎月発行している口腔外科学会雑誌を何とかすることで解決できないものでしょうか。口腔外科学会雑誌は写真をのせるためか紙の質が非常によいと思います。果たしてこのような上等な紙が必要でしょうか。送料だって馬鹿になりません。完全にオンライン化すれば良いのではないかと思います。雑誌の郵送を希望する会員とオンラインジャーナルのみで良いという会員とで年会費を分けた方がよいかもしれません。ちなみに私は毎月送られてくる雑誌を読んでいますが、読んだら捨てています。なぜならそのうちオンラインで読めるからです。しかも、雑誌に掲載されている論文はその時読むより、何か疑問や難しい症例にあたったときに、いくつかの文献を集めて読んで勉強することの方がはるかに有用な気もします。話は逸れましたが、15年ほど前に日本癌学会は雑誌のオンライン化で年会費の値下げをしました。

なかなか変えられないのかな?

2020年度申請の手引きからの変更があったところをピックアップしてみます。

 

C.口腔外科指導医の申請について

公益社団法人日本口腔外科学会「専門医制度規則及び施行細則」(2020年11月12日 一部改正)に基づき、以下の要領に従って申請してください。

<省略>

審査は、申請書類及び面接ならびに手術等の実地審査によって実施しますが、申請資格を満たしていれば合格するものではなく、若手口腔外科医の育成に必要とされる十分な知識、手術技量及び指導力を有していると判断されなければ認定されません。したがって、申請書類の記載内容(手術症例報告書の付図等)も評価対象ですので、その点に留意して作成してください。

 

基準を満たしていればよいというものではないということですね。

今までは何とか基準を満たしていただけのなんちゃって指導医がいたということか…。

色々と厳しい雰囲気が漂っています。

 

<省略>

(9) 診療実績報告書(様式C-7、C-7-1)

<省略>

③ 手術の概要は、術前所見、術式、手術手順、術中経過(異常があればその所見を含む)に加えて、麻酔時間、手術時間、出血量、輸血の有無など日常臨床における手術記録に準ずるものを記載してください。記載例を参考にして審査委員に分かりやすく記載してください。また、1症例ごとに術式が理解できるような図を付して下さい。ただし、付図は申請者自らが手書きしたものとし、鉛筆書きは不可とします。なお、付図をコピー又はスキャンし、書式の枠内に貼付しても差し支えありません。ただし、同一術式を複数提示する場合においては、術式などでその違いがわかる記載とし、また、図においても同一図の使い回しは、症例の違いを無視する行為であるため、厳に禁止します。

 

これは…。同一図を使い回している人間がいるということか…。それも1人や2人ではなく沢山いたのではないでしょうか。

定型的な手術であれば同じ図になることもあるかもしれないが…。

完全なコピーは避けるしかないということですね。

 

④ 呈示症例の選択にあたっては、最も難易度が高いものが含まれるように配慮するとともに、可及的に同一手術内容は避け、指導医として資格を有する力量が示される症例を選択してください。

 

逆にいうと、術式を指定して、この手術を何例とした方がよいのではないでしょうか。

骨切りや口蓋裂ばかりやっている先生もおられれば、頸部郭清+原発切除ばかりやっている先生もおられるでしょうに。

 

⑤ 虚偽申告を避けるため必要に応じて、呈示症例について、面接の際に手術台帳などで確認をさせていただくことがあります。症例の貸し借りや捏造等の不正、不実記載が確認された場合は申請を却下します。

※ WHO組織分類は2017年版、TNM分類はUICC第8版修正版により記載してください。

 

虚偽申請ってのはする人いるのですかね?防ぎようがありません。

④を徹底すると⑤は起こりうると思います。

面接すれば普段本当に手術やってるかどうかわかりますからね。ある元面接官の先生は申請者が本当に手術やってるかどうかは申請書みれば大体わかると言ってました。

 

<省略>

(13) 手術実地審査協力内諾書

書類審査により申請資格ありと認められた申請者は面接及び手術実地審査を受けることになりますので、手術実地審査を実施する医療施設の長による「手術実地審査協力内諾書」を提出してください。なお、面接及び手術実地審査の実施要領は次のとおりです。

<省略>

2)面接及び手術実地審査を受ける申請者は、通知された担当の審査員と電子メールで日程を調整し、様式C-12により手術症例の難易度等を確認していただいてください。実地審査期間は、書類審査後、翌年の1月末までです。面接は手術実地審査対象の症例の診断ならびに処置方針の立案についてだけではなく、申請書類に記載された診療実績及び論文業績や口腔外科指導医としての抱負についても実施し、面接の内容も合否判定の対象に含まれます。したがって、日程調整の際には、面接時間を約1時間取れるように手術の計画を立ててください。

 

面接時間が約1時間? 1時間も面接なんて精神が持ちこたえられますかね?面接と手術実地審査がかなり重要視されているように思えます。

 

3)審査対象となる手術症例は、手術難易度区分表(別表5)の内、原則としてレベルⅡ以上で指導医の実地審査症例としてふさわしい症例とし、目安は、全身麻酔下での1時間以上(麻酔時間を除く)を要する手術とします。ます。ただし、A-1分野は除きます。

4)審査対象となる手術症例についてはあらかじめ審査委員が確認し、必要に応じて委員会においてその症例の適否を検討します。レベルⅡ以上の手術難易度であっても、抜釘のように審査対象とならない場合があります。不適切と判断された場合は、試験症例の変更を期限内におこない、再度試験委員と調整をおこなってください。

<以下省略>

 

手術実地審査の手術ですが、1時間以上要する手術とのことです。

予定手術で、そんな都合の良い手術が集まるのでしょうか。

確かに抜釘のような症例ではセコ過ぎる。「あの先生指導医の実施試験、抜釘だって。」とか言われそうです。

 

口腔外科学会の指導医は明らかに表面上の申請資格だけを満たしているひとは通さないようにして行く方針だと思います。一説には口腔癌治療の実績を非常に重要視しているとの話もあります。今後の口腔外科学会を背負っていく人たちな訳ですから、多領域から潰されない実力が求められていくのではないかと思いました。

大学卒業してから、口腔外科学会の指導医なんて雲の上の存在だと思ってました。

ある程度年次が上がってくる(6-7年目ころ)と早い人達は専門医を受験していきます。でも自分の6-7年目頃は学会発表や論文の数、執刀した手術の件数も専門医の申請に全然足らない状態でした。現実を直視しないまま、放っていたら年次だけが上がっていき、「口腔外科やってきたんだから専門医くらいはとっておきたいなあ。」「専門医とらずにやめられないなあ。」なんて思って、あの手この手で立ちはだかる色々な壁を乗り越えて、なんとか専門医の受験に漕ぎ着けました。口腔外科専門医取得してから「指導医までは必要ないかな。」なんて思っていた私が、ついに指導医を申請することになりました。

日本口腔外科学会の指導医の申請書は4月いっぱいが締め切りで、もし新型コロナウイルスに感染して申請書が書けずに期限切れになってしまったら…と思い、早めに?申請書を準備することにしました。専門医申請の時に膨大な量の書類を書かないといけなかったので、昨年12月頃から書類や症例のリストアップを開始し、必要な書類などの準備を開始しました。

在籍証明書をこれまで勤務していた元勤務先に送って公印を頂かなくてはなりません。あと、指導医の申請者は2名の指導医から推薦書を書いて頂かなくてはなりません。元上司と気まずいことがなければ問題ないのでしょうが。ときどき推薦書を書いてくれない先生もいるようです。

研修実績報告書では学会出席や学会発表の実績が必要になります。口腔外科学会総会・学術大会にはこまめに参加しないといけません。

診療実績報告書ではレベルⅡ以上の手術を60例以上になっています。これは大学や色々な症例を扱っている病院にいれば良いのですが、専門医取得後の勤務先が抜歯と有病者歯科治療だけのような施設だったりすると症例が不足するかもしれません。私は運良く比較的分野の偏りなく症例を集めることができました。

指導医の申請要件の論文業績ですが、過去10年以内に10編以上の論文業績が必要です。専門医取得のために必死になって書いた論文が賞味期限切れにならないように注意が必要です。筆頭著者論文は3編以でそのうちIJOMS、JOMSMP、日本口腔外科学会雑誌を1編以上含むこと。こういうしばりがあると、なかなか10編そろえるのは大変です。10編を全部自分で書いている方なんてめったにいないでしょう。先輩、同期、後輩…。これまで自分を共著に入れてくれた先生方に感謝しなくてはなりません。でも、IJOMS、JOMSMP、日本口腔外科学会雑誌に筆頭著者として掲載された場合は論文業績2編としてカウントできる?なんでこんなルールがでるのかよく分かりません。色々な先生方から話を聞いても専門医取得後に指導医を受験するときの一番高いハードルは論文かもしれません。

指導医には小論文が必要です。小論文ですが、1000字程度で書くのですが、最初何書いて良いのかわからないですが、何でも良いので書き始めて知り合いに添削してもらうのが一番よいかなって思います。この小論文の目的は変な考え方をもった人間でないかどうか見極めることだそうです。作文させればその人間の知性がよくわかりますので、作文というものは本当に気を遣います。

禁煙推進宣言に対する同意書や手術実地審査協力内諾書はとりあえずそろえて出しましょう。

さて、あこがれの口腔外科学会指導医の申請ですが、認定審査料60,000円です。普通の金銭感覚であれば高いと思いますが、文句言わず払うしかない。指導医申請が本気でなければ払える金額ではありません。

毎度毎度この手の申請書を発送するときはポストに投函すれば良いだけですが、何か祈りを込めてしまいます。

2016年11月にがん治療認定医を受験してきました。

がん治療認定医にはがん治療認定医とがん治療認定医(歯科口腔外科)があり、

がん治療認定医(歯科口腔外科)は口腔外科専門医を取得した歯科医師が

申請できるシステムです。

 

がん治療認定医(歯科口腔外科)になるには

2日間の教育セミナーを受講し、2日目の午後に行われる

認定医試験(多肢選択方式)に合格する必要があります。

この認定医試験に合格すると認定医への申請資格が得られるのですが、

試験合格だけでは認定医を申請することはできず、

実際に2年以上の認定研修施設でフルタイム勤務でのがん診療の実績、

がんに関する臨床論文や学会発表の業績も必要とされます。

 

がん治療認定医は7月から申し込みが開始されます。

申し込みをした後は、セミナー受講料(¥20,000)とテキスト代(¥3,000)を振り込みます。

9月に200ページくらいの「がん治療認定医 教育セミナー テキスト」が送られてきます。

このテキストは「がん治療に求められる基盤的知識」と「各種悪性疾患の診断と治療の基本原則」という2部構成になっており、量も多く、内容も濃いです。

 

2か月間このテキストをしっかり勉強してセミナーに臨む必要があります。

色々な方がブログで紹介されていますが、セミナーはかなりのハイペースで進みます。ですので予習が大事です。

予習と言うより、セミナー無しで試験を受けに行くくらいに仕上げる必要があります。

 

勉強方法は人それぞれだと思います。

私も何人かの既にこの試験をパスしたお医者さんにどの様な勉強方法がよいか聞きました。

<外科の医師①>

テキストを3回まわりくらい読んでいけば大丈夫ですよ。

<外科の医師②>

サボらなければ大丈夫ですよ。

テキストからでるのでテキストを読んでいけば大丈夫ですよ。

<耳鼻科の医師>

メッチャ大変です。死ぬ気でやっていかないと落ちますよ。

<歯科口腔外科の歯科医師>

かなり暗記しましたね。

分子標的治療薬は確実に覚えないとアウトです。

 

皆さん、言ってる事がわりとバラバラ

でも2日間みっちり講義があることは体力的にも大変だと言ってました。

外科の医者は普段臨床で扱っている臓器が多いので理解しやすく、

よく知っている領域なのであまり勉強しなくてもよいのだと思います。

あと、分子標的治療薬はどんどん新しいものが出てきますので、覚えるのが大変でした。

 

私はAmazonで過去問題集を購入しました。

この問題集は2014年を最後に更新されていません。

問題集での勉強は必要と言われる方とそうでない方と両方のご意見がありますが、

私は出来る限りのことをしたいと思いとりあえず購入しました。

問題集は1回周りしか出来ませんでしたが、スマホでもできる付録付きですので

実際には問題を2-3回まわりやったと思います。

 

セミナーは2日間しっかりあります。

だだっ広い会場に1500人くらいの医師が3人がけの机にしっかり並んでいるのは不思議な光景と言えます。

講師の先生方も色々な方がいます。

どの先生も短時間で講義を終えないといけませんので、非常に早口です。

メモをとってる時間はほとんどなく、喋っている内容がテキストのどの部分を言っているのか把握し、マーキングするだけで精一杯でした。

いかにも試験に出そうな言い方をされるのですが出ないこともありますし、「◎◎という選択肢は誤りですから注意してください。」と言われ、そのまま問題として出ることもあります。

 

自分で予習していたときには気にも留めなかったようなちいさな図表も講義では強調され、そこから応用問題が出題されることもあります。

 

セミナーを受講は何度も繰り返すようですが2日間あり、安いパイプ椅子に長時間座ることになります。長時間座ってるとお尻がいたくなりますので座布団があると良いでしょう。

あと、机が長机を3人で使うので狭いです。余計な荷物はホテルに置いてきた方が良いと思います。

お弁当は会場で売られていますが、ひとつ1000円です。

内容はそれほど良くもなく悪くもありません。

 

宿泊は出来るだけ近場をおさえた方が良いかもしれません。

とにかく長丁場ですので移動に時間を使わず、

復習や試験前の暗記に時間を使った方が良いと思います。

 

受験者はみなさん認定医や専門医をすでに取得されている方ばかりですが、

それでも合格率は60%くらいとそれほど高くないです。

私も試験中は紛らわしい選択肢もたくさんあって悩みました。

 

がん治療認定医は試験が全てと言ってもよいと思います。

試験に合格できる様にテキスト到着後はひたすらそれを読むことに徹するとよいと思います。

 

 

 

 

 

専門医試験はすべて記述式です。


設問は8問 
1)先天異常、後天異常  
2 )外傷 
3 )炎症 
4 )腫瘍 
5 )嚢胞、医療倫理  
6 )唾液腺疾患、顎関節疾患、血液疾患、神経疾患  
7 )口腔粘膜疾患 
8 )周術期管理、再建法 
です。

 

試験時間は2時間半で、5点刻みで採点、

一問100点満点で合計800点満点 
一問でも30点以下だと不合格です。とのこと。

 

解答用紙は1問につき1枚のレポート用紙のようなA4の紙で
問題と解答用紙は封筒に入れて配られるようです。

 

いろいろな方々のお話からですが、

・どうしても分からずに白紙でだしたら不合格になった。

・1枚につき5行書けば大丈夫

 

試験中頭の中が真っ白になったらどうしよう…。

ひたすら勉強ですね。

 

 

 

 

専門医の申請書類ですが、ダウンロードしていただくと分かるのですが、70ページもあります。

ダウンロードして心が折れそうです。

提出するときはもう少し紙が増えます。

セミナーとか学会参加証のコピーとか増えるからです。

 

申請書ですが順番に

履歴書は自分の事ですから書けます。

研修証明書ですが、施設を変わっているひとはこれまで勤務した施設で署名していただかないといけません。

研修実績報告書は学会参加と発表について書くところです。

参加証と学会発表とくに地方会だと抄録冊子がなかったりすると証明にならないそうですので地方会でも抄録冊子をとっておいた方が良いでしょう

BLSは申請前に慌てて受けました。

そのうちACLSまで受けないといけなくなるみたいです。

全身管理研修症例は20例です。全身麻酔の研修をうけたら麻酔記録は必ずとっておきましょう。

口腔外科専門医を受ける時点で麻酔研修から随分時間が経過してしまっていることがあります。そうすると自分がお世話になった麻酔科の先生がリタイアしてしまっているなんてこともあります。でも自分の指導してくれた先生にサインをいただかないといけないそうです。私は指導してくださった先生に直接サインをいただきにいきましたが、(詳細)のところをみて、「なつかしい麻酔ですね。今とは違いますね。」とおっしゃってました。

診療実績報告書ですが、(1)口腔外科手術と(2)入院症例の管理報告書は申請書の中でほとんどをしめておりメインの場所です。

(1)口腔外科手術は100例の執刀手術がいります。

A-1(抜歯)は10例以下

A-2〜B-4で25例以上

C又はDで25例以上

レベルⅡ以上40例を含むとあります。

私は手術件数は足りましたが、なかなか十分な件数が足りないことも多い様です。

20例の手術を詳細に書いていかないといけませんが、

多くの施設では手術記録に手術の概要は書いてあっても、臨床経過ならびに術前所見は書いて無いことがおおいのではないでしょうか。

今後専門医を目指す方は手術記録に「臨床経過ならびに術前所見」を書かれておくことをお勧めします。

 

(2)入院症例ですが、50例以上書くのですが

A分野10例以上でA-1(抜歯)は5例以内

B分野20例以上、C又はD分野10例以上

です。

入院症例のリストは手術症例のリストと症例がカブってもいいみたいです。

詳細に書くところはカブってはいけませんが。

 

(3)口腔外科症例の管理・診断ですが、E-1、E-2、E-3およびF-1、F-2からそれぞれ最低でも1例ずつ書かないといけないんですね。

でもこれは普通に外来や入院みてると揃うと思います。

 

論文業績はこれは厄介!!!

IJOMSかJOMSMPか日本口腔外科学会雑誌に筆頭で1編いるんですね。

これで専門医とれない先生方が日本に大勢いると聞いています。

こればかりは何とかするしかないです。

 

あとは

手術実地審査協力内諾書

(公社)日本口腔外科学会「禁煙推進宣言」に対する同意書

 (→「禁煙します!」ではなく禁煙推進活動に積極的に参加する。ということだそうです。)

 

やっと書き終えて、指導していただいた先生方のご署名と捺印をいただきます。

 

が…。

 

ここから修正がまた何度かあります。

頑張ろう。