ついに梅雨入りしてしまった。雨といえば、車にとって欠かせないのが、ワイパーである。今回の鬼地街~は、フロントが1本のワイパーだった国産車をピックアップ。

 *JR120/130型ピアッツア

 117クーペの後継モデルとして誕生したが、デザインはあのジウジアーロがデザインしたものであった。このピアッツアが国産車で初となるシングルアームワイパーを採用したモデルである。

 *S110型シルビア/ガゼール

 西部警察で石原裕次郎扮する小暮課長がオープンにして乗っていたモデルであるが、このハッチバック車にシングルアームのワイパーが装着されていた。なお。ノッチバックモデルには通常のツインアームのワイパーが採用されていた。また、FJ20型エンジンはハッチバックには搭載されていない。

 *HB型ルーチェ/コスモ

 「顔の濃さ」が特徴でもあったHB型ルーチェ/コスモであるが、その顔の濃さに負けないくらいインパクトがあったのが、シングルアームワイパーである。HTに採用されていて、セダンには採用されていない。しかし、ごく普通の顔に整形された後期モデルではワイパーも普通のツインタイプに戻されている。

 *AB/BA1型プレリュード

 ソアラと並び、乗っているだけで女子にモテていた2代目のプレリュードであるが、リトラクタブルヘッドライト、低いノーズ達成のためのフロント・ダブルウィッシュボーンサスペンションに並び、ワイパーもシングルアームと女子の琴線に触れるような要素も満載であった。

 *トゥデイ

 上のプレリュードでシングルアームワイパーを採用したホンダであったが、これだけではなかった。久々に軽乗用モデルとして復帰したトゥデイには、シングルアームワイパーが採用されていた。なお、ホンダの軽乗用車は1998年の軽の企画変更までの間、このトゥデイのほか、ここから派生したライフもシングルアームワイパーを採用していた。

 *130/150系ヴィッツ

 ヴィッツから世界統一銘柄のヤリスになったため、最後のヴィッツとなったが、2010年にシングルアームワイパーが久々に採用されたのだ。窓を拭く軌跡は上で紹介したトゥデイと同じく、扇型となっていた(他の上の4車は半円形)。このシングルアームワイパーを採用した理由はランニングコストを抑えるためだったとのこと。同時期のラクティスにも採用されていた。

 また次回お会いしましょう。