「私に1分間時間を下さい。」

 1984年の紅白歌合戦で大トリを務めた都はるみ(この時、1984年を最後に引退を表明していた、が、その後復帰)の歌が終わった際に当時のNHKの局アナだった鈴木健二が言い放ったセリフである。なんでそんなセリフが出たのかはまたの機会に。その鈴木健二が老衰のため亡くなった。享年95。葬儀は近親者のみで執り行った。

 この人といえば、失礼を承知で言うが、アイコンともなった例のヘアスタイルであるが、磯野波平と同じ年齢で既にあのようになっていたのは驚きですな。温水洋一よりもハッキリと「きていた」ので。まぁ、そのせいか、そこからは老けていく感じがしなかったが。この人の歯切れのいい話し方は、今でもアナウンサーのお手本ともいえる話し方ですな。時折ボソボソと話す福留功男はと違い。

 vol.5318、これにて終了。