清里の朝さんぽ

2月と言うのに、今年は暖かい。でも流石に朝は氷点下で、昨日は夜中の雨が凍った上に、うっすらと雪が降りかかっていて、「歩くな、危険」状態な路面があちこちで露出していた。

(氷の季節ならではの道)

 

そんな中、雪に覆われていながらも、開花準備を着々と進めている植物達もいて、ようやくお目見えした子達を発見する。一年ぶりの再会は、いつも嬉しい。

(粉砂糖がかかったお菓子みたいな福寿草の黄色いお花)

 

今朝は、昨日と違って、冷たい八ヶ岳おろしは吹き荒んでいなかったので、程よい朝さんぽの時間になった。遠くの山頂は、白い粉砂糖がまぶしてあるみたいだった。

 

みちの始まり

そう言えば、「あの」森への道はどうなっていたかなと、ふと思い出す。2020年の夏に二拠点暮らしを始めた時に、森に続く門があった。

 

イギリスには、パブリック・フットパスと言う誰でも歩いていい道がある。「ここからどうぞ」みたいなゲートがあって、道標もある。

 

そんな事を思い出すような、素敵な森の小道に続くゲートがあったのだ。

 

今回の個展「Retreat〜森とつながる扉」で、最初に展示予定のプリントはそのゲートを撮影したもの。タイトルは「Gateway(みちの始まり)」である。

(2Lサイズのプリントで展示用の選考をする。一番左側のイメージがGateway)

 

観ている方には、展覧会を通して「Retreat(リトリート)」を体験してもらう意図なので、その入口のようなイメージだ。

 

そして、現在、その場所は、

 
何もな〜い
 
今は、かつてゲートがあった事を示す看板があるのみである。古くなったからなのか、ゲートは撤去されていて、その後は何もない状態だ。
 
この3年で、清里高原の景色も変わりつつある。ネガには残っているけれど、今ではもう撮れない景色も何箇所かある。
 
それだけに、撮影する時は、本当に「今ここ」だけの景色なんだと思う。
明日はどんな「今ここ」景色に出逢えるだろう。
 
そんな所で、今日はこの辺で。
 
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