新品のジョンロブのウィリアム、というモデル名のダブルモンクシューズのつま先にスティールを取付け加工しました。
 
お客様からの質問で、新品の靴を履きおろす前に何かしておいた方が良いですか?
と、聞かれる事があります。
 
靴修理屋が考える履きおろし前の儀式・・・
いろいろありますねえ。
 
例えば、海外物の靴のアッパーの革は、工場で製造されてから倉庫で保管され、港でコンテナに積まれ、船便ではるばる日本へやって来て、商社や問屋さんの倉庫に保管され、小売店さんの店頭に並び・・・と結構製造されてから長い時間放置されているんじゃない?だったら革も新品だけど乾燥してない?っと保革目的でデリケートクリームを塗ってから履きだす人もいますね。
 
レザーソールの靴なんかだと、新品のレザーソールはとても滑りやすいのでハーフラバーを貼って滑り防止加工する人もいます。ハーフラバーをする事でソールの減り防止にも効果ありですね。
 
減り防止対策と言う事であれば、今回のトゥースティールも多いに効果ありです。
靴のつま先と言うのは、ソールの中でも1,2を争う減りが早い箇所なので、つま先のみに硬い金属のプレートを埋め込むのは、レザーソールの履き心地をそこなわずに補強出来る、長く履く事のできる良い方法ですよ。見た目も格好良いですしね。
 
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