写真のこの子は左目を失明している。

この子に初めて会った何年も前のこの子がまだ子供だった時からそうだった。みんなが不憫がったのかいろんな人がこの子をかわいがっていた。かわいがられるので人懐っこい良い子なのだ。

この子はまあ言えば地域犬なのだが、いた地域が外国人とラマナ・ディボーティーが多いところだったのでかわいがってもらえたのだろう。

中でもあるイギリス人のオヤジが自分の犬のようにかわいがって、エサはもちろんドッグフードだし(私がビスケットやっても見向きもしなかった)、夜はオヤジの家で寝ていたのでは。

でもオヤジはコロナが落ち着いて外国人がインド国外に出された時にインドに帰って来られなかった。この子は孤児になったのだが、それでも近所の人たちにかわいがられていた。

私がしばらくティルを離れて何ヶ月ぶりかに帰ってきたら、この子は道端の残りメシのサンバーライスを食べるようになっていた。私のビスケットを食べるようになった。

ところが何週間もこの子をその地域から見かけなくなってひょっとしたら死んだかもとガッカリしていたら、500mぐらい離れた場所でこの子を見かけた。

前の場所に戻れなくなったのかと前の場所にこの子を誘導したこともあったが、なんだかもう元のテリトリーには戻れなくなったみたい。

で、この子には新しいテリトリーで時々会う。失明している左目が白濁してきた。

太っているから新しい地域の人たちにエサをもらっているのだろう。でもインド人は外国人のようには犬をなでたりしないかも。

私がこの子の頭を撫でようとすると(この子だけでなく他の犬もほとんどそうだけど)ビクッとするのだ。人間の手がきたということは、殴られると思っているのだ。不憫なので会えばしばらく撫でてやる。

時々しか会わないのでちょっとドッグフードをやることにしたら、この子は私を見かけたら離れたところからでも走って来る。ドッグフードが欲しいんだな。

この子の次の生は一生お父さんかお母さんがいる環境に生まれますように。




動画には子犬がいっぱい写っている。サットサン会場のすぐ側のお家の前だ。

動画最初の中犬は初めてお目にかかった。

大きめの子犬(2匹いるのだが、この時は一匹しか写っていない)はこの冬サットサンに来る人たちにしばらく思いっきりかわいがられていた。

あるアメリカ人のおばさんはドッグフードをしこたまやっていたのでずいぶん太っていたが、おばさんが帰ってちょっと痩せた。

小さい時に思いっきりかわいがられたので抱いてもリラックスしているし、すぐにお腹を見せてゴロンとする。柔らかいお腹をさわり放題させてくれる。

あとの6匹の小さい子犬たちは最近初めて見た。子犬たちの面倒を見ている家のお嬢さんが子犬はかわいいけれど、多すぎて困っていると言っていた。

お嬢さんがティルの野良動物のケアセンターのアニマル・シェルターにメス犬の避妊手術をしてくれるように頼んだが、なかなかやってくれないのだそうな。

その地域は外国人といろんなグルのディボーティーが多い余裕のある人たちの住宅地で犬好きが多いし、ティルには珍しく犬を虐待する人を見かけない良い地域なのだが、増えすぎる犬は問題だ。