ラケットパルのみなさん、いつもお世話になっております。コーチの瀬藤です。今回はテニス肘についてお話しいたします。テニス肘に悩んでいる方は多いです。テニス経験者の約30%の方が程度の差こそあれ、テニス肘を経験していると言われています。
まず、テニス肘には大きく分けて2種類あります。それは外側テニス肘と内側テニス肘です。それでは画像を御覧ください。
内側テニス肘はフォアハンドストロークを打つ際に疼痛が出現することが多いため、フォアハンドテニス肘とも呼ばれます。外側テニス肘は
バックハンドストロークを打つ際に疼痛が出現することが多いため、バックハンドテニス肘とも呼ばれます。
テニス肘の原因には諸説ありますが、前腕部の筋肉の炎症や変性(細胞や組織に正常では存在しない物質が沈着すること)であるとの説が最も支持されているようです。
テニス肘を防止、または緩和させるためには、まずスウィートスポットを外さずにボールをとらえましょう。フレームショットになると衝撃は大きくなってしまいます。次にストリングスのテンションを緩めます。そしてストリングスは材質の柔らかい物の方が肘に優しいと思います。僕が使っているバボラのエクセルはかなり柔らかい部類です。ラケットの材質も柔らかい方が良いですね。最近のラケットは硬い傾向ですけれども。さらに、テニス肘用のバンドを装着すると痛みの防止に効果的だと思います。
また、道具だけでなく身体的な側面からもアプローチすることで、根本的な治療に繋がると思います。まずはプレー後なるべく早くアイシングをしましょう。ナイロン袋に氷水を入れて空気を抜き、患部にあてて15分~20分程度冷やします。
日常的な痛みがあまりないようでしたら、リストカール・リバースリストカールなどのトレーニングで前腕部の筋力を向上させていきましょう。
それではトレーニングの画像を御覧ください。無理はなさらないようにしてくださいね。
今回の記事お読みになり、それを実践していただくことで皆さんのテニス肘が少しでも解消し、より良いテニスライフ送っていただけると嬉しいです。
参考文献:成美堂出版『ぜんぶわかる 筋肉・関節の動きとしくみ事典』 川島敏生 2012年