レーシングドライバー君 -4ページ目

台風の遊園地

レーシングドライバー君と

約束の日、

台風が来た。


すみません、

天気が悪いので・・・・・・。


車で来る

レーシングドライバー君、

普通に走れるだろ。


待ち合わせわ私の家

他にだれも来ねえ。

オマエが来なくても

何というこたあねえ。


その夜、

レーシングドライバー君の

友達に電話した。

パーティーの打ちあわせだ。


ソイツから聞いた。

すごいっすねえ。○○さん。

台風の中でも

彼女と遊園地なんて。


パーティー中止。

オマエとも終わりだ。

消える幸運

不思議なもんで

レーシングドライバー君が

女に傾くと

次々問題がわいてくる。


なんも関係ない問題

起こるはずない問題

湧くはずない悪い噂

同じ時期に起きる。


理由は知らんが

運が落ちるってやつだろ。


緩んだ気のわずかな隙に

入り込む不運。


下手すりゃ

レーシングドライバー人生諦める

大病かもしれん。

大けがかもしれん。


その時期に偶然

スポンサーが降りる

パソコンのデータが消える

大金盗まれる


罠にはまったように

何故か知らんが問題起きる。


ちらっと見せた隙は

次々”魔”を呼ぶ。


ついてない?

違う

バカな女に傾き

自ら運を突き放し

幸運が

他のレーシングドライバー君へ行っただけだ。



サポーター

レーシングドライバー君の

やる気満々な新しいサポータ―。

レース観戦に来て、


次は横断幕、

揃いのTシャツ、

プロフィールカードと

オリジナルグッズ配布、

ドリンク配って

一人だけ盛り上げるぞ。


サポーターと来た友達一団、

そりゃ、

レーシングドライバー君の横。

異常な盛り上がり。


そこにも女がべったりいた。


何事もなく、レース終了

かに見えた。


レーシングドライバー君、

次のレースの英雄ぶりを

思ってにやけてる。


後日、

サポーターからメール。


女に気を取られてるとは情けない。

悪いが

応援はやめた。


さらに悪いが、

浮かれたアイツの近くで

黙々と作業してた

レーシングドライバー君を

応援することにした。