トライアルのネタはこれが最後
36年位前の昔話
競技大会にはTLM200Rで参戦していた
当時通っていたショップは
ホンダとの信頼関係が厚かったようで
私がXLX250Rを購入した時には
シリアルナンバー20が届けられたが
このTLMのシリアルナンバーは更に若く
なんと16番!
開発ライダー服部清輝氏のアドバイス通り
オイルポンプを取り外し混合給油化
オイルはベルレイで80対1
キャブセッティングや点火時期もコンペ用
それに伴い吸気ダクト拡大
初めからナンバーは取得せず
純粋なコンペティションマシンにした
東北大会に初めてTLMを持ち込んだのは
私だった
近場の練習場にはトレーラーに載せ
隣に停めたホンダライフで引っ張った
遠征時にはクラウンのリヤシートを外し
TLMをバラして積んで行った
現地で組み立てたりバラす手間はかかったが
特に疲れ果てての帰路は快適だった
主な練習場は雫石川の河川敷
高低差は無いが
ステアケースの練習に使える岩が
ゴロゴロしていた
金欠でミシュランのラジアルが買えず
グリップしないOEMタイヤで苦労していた
どうせならクリーンした時の写真なら
ちょっとは自慢出来たのだが・・・
この岩は川の中から
短い助走路でのトライなので
私にはなかなか難関だった
ここも最新マシンと最新テクなら
いとも簡単に超えられるのだろう
進化には驚かされる
期待通り?一度向こう側に転んで
川の中にTLMもろとも落ちた事もある
ロクな成績は残せなかったが
私にとって生涯通して唯一の2stマシン
とても思い出に残る1台
昔雑誌に書かれていた言葉は
「トライアルに始まりトライアルで終わる」
わたしゃトライアルで終われるだろうか
このままならエリミで終わりそうだ