大江健三郎氏の『静かな生活』を久しぶりに読み直しました。



私の持っているのと表紙が変わってる。






大学生時代にハマった大江健三郎ですが、

私にとって難解な本もある中、

これは読みやすいし、深いところに触れた気持ちになります。



主人公(著者の娘)のマーちゃん、その兄で知的障碍者のイーヨー、そして弟のオーちゃんの生活。


決して軽いとは言えない出来事を淡々と語り、ヒリヒリとした描写もありつつ、そのトーンがイーヨーのおかげで全体を通して暖かく静かであること。



ちなみにこれは私小説であり、また他にも障碍者の息子(大江光氏)のことを題材にした作品群があり(『個人的な体験』『新しい人よ目覚めよ』など)、これもその一つです。




読書って別の世界に行って、自分自身の抱えている何かを別の次元で体験してくるような感覚になります。




私のブログのタイトルはもちろんそこから取ってきています。



私たちは家族としてまだまだ赤ちゃんだけど、

いつか静かな生活を手に入れることができるのか。



ここんとこ仕事も家庭もいい加減だったなあ、

もう少し丁寧に暮らしたいなあとか考えていました。

※あ、別にそういう感想を起こさせるような本ではありませんが、何故かそんなことを考えていました。

主人公が色々なことをきちんと深く考え抜いているからかなあ。

私の拙い言葉だと説明できない…。




もう一つのカラフルは江國香織氏の本からになりますが、それはまた今度

※こちらはタイトルじゃないので、もし分かった方がいたら凄い、友達になって欲しい笑



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